小さくても安心の防水/防塵仕様

タイヤ空気圧監視システム「FOBOBIKE2」試用インプレッション【スマホで手軽に管理】


●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:真弓悟史 ●取材協力:ケイズヘブン

タイヤ空気圧監視システム(TPMS)「FOBOBIKE2」を試してみた。本体はバルブキャップ型で、空気圧はスマホのアプリで確認するというのが今どきと言える。温度が表示されるのもポイントだ。

[〇] 取り付けは5分で完了。リアルタイムで確認できる

アメリカを皮切りに欧州でも4輪車には装着が義務付けられているタイヤ空気圧監視システム。一昔前はエアバルブと一体化した製品がほとんどで、タイヤを外して取り付ける必要があったが、昨今はバルブキャップ式の小型軽量化と高性能化が進み、後付けタイプはこれが主流に。

今回テストしたのは、まさにそのバルブキャップ式で、重量はバッテリー込みで7.6gを公称。しかも直径がφ20mmと小さいので、注視しないと気付かないレベルだ。取り付けはバルブキャップと交換するだけで、盗難抑止用のナットとそれを回すための専用レンチが付属する。

【FOBOBIKE2】●色:黒 銀 ●予定販売価格:1万5400円

ナット込みでの本体サイズは実測でφ20mm×20.5mm。バッテリー(CR1632×各1個)を含んだ実測重量は8gと軽量だ。なお、セットにはエアバルブも含まれる。

付いていたバルブキャップを外し、エアバルブに付属のナット→本体の順にねじ込んだら専用レンチで本締めする。ナットは盗難抑止用なのでしっかり締め込もう。

防塵防水性能はIP57で、雨天走行も問題なし。ちなみにホイールのバランスウエイトが5g単位なので、正確にはバランスを取り直す必要も。心配な方はショップに相談を。

スマホに専用アプリをダウンロードし、センサーをペアリングさせれば準備完了だ。表示されるのは空気圧と温度で、任意に設定した上限および下限値を超えると警告が出る仕組みとなっている。空気圧に関しては、編集部が所有する精度の高いエアゲージとほとんど同じ値だったことから、かなり信頼できるといっていい。また温度については、あまりに低いときは路面の凍結を疑えるなど、これも非常に有益な機能だ。

位置情報や警告内容を仲間と共有できるなど、アプリもかなり充実している。安全運転を支える秀作だ。

左が専用アプリの内容で、先に単位や指定空気圧などを登録。画面はリアルタイムで表示され、空気圧や温度だけでなく本体のバッテリー残量も分かる。

米式(シュレーダー)バルブであれば、バイクはもちろん自転車(主にMTB)でも使用可能。最大測定圧力は600kPa(6.12kgf/cm)、温度は-40~+85℃まで。

[△] 本体を脱着する際は付属のレンチが必要

空気を足す際に本体を外すことになるが、そのたびに専用レンチが必要になるのがわずらわしいかも。

[こんな人におすすめ] 空気圧の低下は事故に直結する。ぜひ検討あれ!

タイヤの空気圧はハンドリングに大きく影響するのに、無頓着な人が多いのが実情。だが、アプリで分かるとなれば気にする人が増えそうなので、個人的にも強く推したいアイテムだ。スマートウォッチにも対応するのがうれしい。


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