カワサキは、日本でも販売されていたKLX250/Dトラッカーの後継モデルとして「KLX300」および「KLX300SM」を北米および欧州で発表した。『戦う4スト』を継承する水冷単気筒エンジンを搭載し、250と排気量以外のサイズは変えずに発売される。これは乗ってみたい!
292ccエンジンは過去に北米で販売されていたKLX300の復活バージョンか
カワサキは、北米で生き長らえていた水冷4ストローク単気筒エンジンのKLX250をアップデート。2020年モデルとしてすでに登場していたナンバー無しモデルのKLX300Rを下敷きに、「KLX300」というブランニューモデルとして発売される。北米を含む海外ではひと昔前にKLX300というモデルが存在していたが、この名が最新モデルとして復活した格好だ。
排気量292ccは以前のKLX300と同じ。これにφ34mmスロットルボディの“デジタルフューエルインジェクション”を組み合わせ、カムシャフトはKLX300Rと同じもので、低回転から高回転までパンチのある加速を約束する。
サスペンションはφ43mmカートリッジ式の倒立フロントフォーク(圧側ダンパーを調整可能)と伝統のユニトラックリヤサスペンション(フルアジャスタブル)を採用。前φ250mm/後240mmのペータルディスクを組み合わせる。ホイールサイズは前21/後18インチだ。
シンプルなデジタルメーターは単色LCDで、オレンジのバックライト。シート/ステップ/ハンドルの各種エルゴノミクスは快適な走りを標ぼうする。
もう一方の「KLX300SM」は、前後ホイールを17インチに換装したモタードモデル。フロントブレーキはφ300mmディスクに大径化されている。こちらのメーターバックライトはブルーだ。
いずれも北米で正式発表され、写真は日本国内で“欧州仕様”として配布されたもの。日本への導入は特にアナウンスされていないが、軽二輪版のKLX250とDトラッカーが復活したら、喜ぶファンは多いだろう。
KAWASAKI KLX300 / KLX300SM[2021 model]
【KAWASAKI KLX300 / KLX300SM[2021 model]】主要諸元■軸距1440mm[1435mm] シート高894mm[861mm] 車重137kg[137.9kg](装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 292cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量約7.5L■タイヤサイズF=3.00-21 R=4.60-18[F=110/70-17 R=130/70-17] ※諸元は北米仕様 ※[ ]内はSM ●価格&日本導入可能性:調査中
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