W800ベースで往年の“ビッグバイク”再現

復活のメグロ!! カワサキ「メグロK3」が間もなく登場か…SNSに謎の画像、突如現る!

戦前からバイクを製作し1960年にカワサキと提携、1963年に傘下となり、のちに吸収された目黒製作所。そのビッグネームから生み出された最後のビッグバイク「メグロK2」の後継モデルが55年の時を経て新登場する! ベースとなるのは実質的な子孫であるW800だ。

↓↓正式発表されました↓↓

謎の画像に背後の文字、その意図とは……

カワサキは2020年11月13日、カワサキのSNSに突如としてメッセージも何もない画像がアップされた。そこに登場したのは、「信頼ト伝統ノ メグロ」「創業一八七八年 明治十一年 川崎航空機工業株式会社」「創業一九二四年 大正十三年 株式会社目黒製作所」の文字をバックに鎮座する、W800ベースのニューバイクだ。

サイドカバーに表記された車名ブランドはカタカナで「メグロ」、そして燃料タンクに描かれたエンブレムには「MEGURO」の文字も確認できる。背後の看板に「登録商標」とあり、本誌が2020年12月号でスクープした通り世界的に商標登録済みとなっていることも確認されている。

そして、本誌が独自に掴んだ情報によれば、このニューモデルの名はズバリ「メグロ K3」である。背後の看板にも車体に隠れて「MEGURO …3」と見えることから、ほぼ間違いないとみていいだろう。

カワサキが「MEGURO」とエンブレムの商標登録を出願。前車は、欧州、北米、豪州、東南アジアと幅広く出願済みだ。

さて、メグロK3という名称については少し説明が必要かもしれない。日本で戦前の1924年(大正13年)に設立された目黒製作所(当初の名は鈴木鉄工所)は、自動車修理やバイクの部品製作を経て1937年に「メグロ Z97」という、500cc単気筒を搭載したバイクを初めて発売。その後、並列2気筒の500ccや650ccのエンジンを搭載したモデルも製造するようになり、同時期に250cc~350cc単気筒エンジンのバイクも展開していった。

その歴史の終盤になって製造されたメグロK「スタミナ」やメグロKS「スタミナスポーツ」は500ccの並列2気筒エンジンを搭載しており、さらには1965年に川崎重工業への吸収合併後に発売されたカワサキ500/メグロK2へと繋がっていった。これがのちにカワサキ・W1の元となり、カワサキの4ストロークビッグバイクの歴史の礎になっていったのだ。

メグロの名を冠して発売された最後のビッグバイクであるメグロK2の後継モデルが、55年の時を経て登場することになる。近日中には続報をお届けできる見込みだ!

KAWASAKI MEGURO K3[must be 2021 model]

拡大してみると、燃料タンクのロゴやハンドルバーの高さ、ブラックアウトされたフロントフォーク、ヘッドライトケースなどが判別できる。ヘッドライトリムとインジェクションカバーはクロームメッキだろう。か。燃料タンクは白いストライプを挟んで色味が異なるように見えるので、もしかしたらロゴ周辺はブラッククロームのようなものかもしれない。

リヤショックのカバーが旧車感を醸し出す。シートは白いパイピング入り。サイドカバーには「メグロ」の赤いロゴが配されていてカワイイ。リヤブレーキのリザーバータンクなどもブラック仕様のようだ。

KAWASAKI 500 MEGURO K2[1965]

カワサキが1965年に発売した「500メグロK2」は、その後に改良されてW1へを生まれ変わった。メグロは250ccが好調だったが、注力したのは500ccや650ccツインなどの大型車。1960年には英国BSAから特許を得てメグロKを発売した。やがて業績が悪化し、カワサキに吸収。両社の技術を注いだK2が誕生する。これを基盤にカワサキ初の4スト大型車=W1が生まれた。

KAWASAKI 500 MEGURO K2[1965]

さらに、ヤングマシン本誌2020年12月号では、250ccバージョンのメグロ250 S2の存在もスクープしている。こちらのデビューする可能性は60%ほどと読んでいるが、いずれ続報をお届けしたいと思っている。


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