カワサキは北米で2021年モデルを一挙発表。日本にはないカラーリングのZ900RSカフェやニンジャ650などが目白押しだが、日本や欧州とは排ガス規制が異なることから生き残っているモデルもいくつかある。そう、昨年にファイナルモデルとして入荷されたニンジャZX-14Rのように。
カワサキのフラッグシップとして長く君臨、現在はH2 SXにその座を託す
2019年秋に日本への逆輸入車としてはファイナルモデルとなることが明らかにされ、惜しまれながらも日本で新車で買うことはできなくなっていたカワサキ「Ninja ZX-14R」だが、どっこい北米市場では生き残っている。
本日2020年9月30日、カワサキは北米向けの2021年モデルを一挙に発表し、その中にニューカラーのおニンジャZX-14Rが含まれていたのだ。
新色は、2020年モデルのグラフィックパターンを踏襲しながら色使いを変更。グレーの中に黒でグラフィックが描かれ、差し色としてグリーンが使われている。
大排気量の自然吸気メガスポーツが時代にそぐわない存在になってきていることは確かであり、だからこそカワサキはダウンサイジングしたスーパーチャージドエンジンのニンジャH2をラインナップしている。また、ZX-14RのようなハイスピードツアラーとしてはニンジャH2SXがその役割を担っていると見ることもできるだろう。
ニンジャZX-14Rは、パワフルな1441cc並列4気筒エンジンとブレンボ製ブレーキシステム、モノコックアルミフレーム、パワーモード&トラコンなどを備え、北米価格は1万5199ドル(約161万円)となっている。主な諸元に変更はない。
KAWASAKI Ninja ZX-14R[U.S. 2021 model]
主要諸元■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1441cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量5.8ガロン(約22L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●北米価格:1万5199ドル(約161万円) ※諸元は北米仕様
その他の北米モデル
北米で今回発表された2021年モデルは、ニンジャZX-14RのほかにニンジャH2/H2R、ニンジャH2 SX SE+、ニンジャZX-6R、Z H2、コンコース14 ABS、ニンジャ1000SX、ニンジャ650、ニンジャ400、Z400、Z650、Z900、Z900RS、Z900RSカフェ、W800などで、ほかにクルーザーモデルも。その中から、目新しいカラーリングのものや懐かしい機種を下記にピックアップしてみた。日本で発売されている機種もあるが、同様のカラーリングが日本仕様にも反映される可能性があるのかは不明だ。

Concours 14 ABS(コンコース14 ABS)は、かつて日本でも買うことができた1400GTRの北米版で、Ninja ZX-14Rと同系統の並列4気筒エンジンを搭載するツアラーだ。 [写真タップで拡大]

Z900RSカフェの北米2021年モデルは、日本仕様にラインナップされるファントムブルーと同様のグラフィックパターンでグレーを採用。日本仕様に反映されそうなカラーリングは、先日インドネシア仕様で発表されたブラウンのほうが有力か。 [写真タップで拡大]

ニンジャ650の北米2021年モデルには、日本のニンジャ400が採用したティール(青緑)を採用。Z650は緑フレームのホワイトが登場したが、Z400にも同様のカラーリングが施された。日本仕様の2021年モデルがどうなるのかは不明。 [写真タップで拡大]
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