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速報:ニンジャZX-25Rはラムエア51psで約71万円! インドネシア先行発表…日本は?

さて、2020年現在では250ccクラス唯一となる並列4気筒エンジンだが、パワーモードやトラクションコントロール、クイックシフターといった電子制御装備に驚くだけでは済まない。

まず最高出力だが、50ps/15500rpm(ラムエア加圧時51ps/15500rpm)は、現代の排出ガス規制をクリアしながら、往年のZXR250の45ps/15000rpm(※後年は40ps/15500rpm)と比べて大きく上回り、さらに伸びやかなパワー特性を期待できそうな数値。レブリミットは明らかにされていないものの、ニンジャZX-25Rは17500rpmまで回るというウワサもある。

以前の記事ではZXR250(最終モデルは1993年)とニンジャZX-25Rのエンジンを外観から比較。シリンダーの長さが3mm短いことから、ショートストローク化の可能性を予見していた。

この出力を実現するには多様な要素があると思われるが、なかでも注目したいのはボア×ストローク値だ。ZXR250の[49×33.1mm(ボアスト比1.480)]に対し、ニンジャZX-25Rは何と[50×31.8mm(ボアスト比1.572)]という異様なショートストロークになっている。これがどのような数値かというと、たとえばモトGPマシンと同じ異次元のボア×ストロークと言われるドゥカティ・パニガーレV4Rは[81×48.4mm(ボアスト比1.674)]で、ほぼ同等のホンダCBR1000RR-Rは[81×48.5mm(ボアスト比1.670)]。次にショートストロークなBMW・S1000RRは[80×49.7(ボアスト比1.610)]だ。そして、その次にあたるヤマハYZF-R1の[79×50.9(ボアスト比1.552)]をニンジャZX-25Rは超えているのだ。

一方でニンジャZX-25Rの圧縮比は11.5とされ、CBR250RR(11.5)やニンジャ250(11.6)と同等。これはスムーズな吹け上がり&エンジンブレーキ特性を狙ったものだろう。排気量の違いもあるので一概には言えないが、V4R(14.0)やRR-R(13.2)に比べると、チューニングの余地もあるのではないかと感じられる。

日本仕様が全くの同スペックで発表されるかはわからず、排出ガス規制のレギュレーションが異なることから特に最高出力に関しては不透明だが、とにかく早く乗ってみたいし、サウンドも聞いてみたい。(おそらく)もう少しの辛抱だ!

見てください、このパワーカーブ! 文字は一部の数字しか読めませんけど。

KAWASAKI Ninja ZX-25R/ABS SE[2021 Indonesia model]

主要諸元■全長1980 全幅750 全高1110 軸距1380 シート高785(各mm) 車重182kg[180kg](装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 249.8cc ボア×ストローク50×31.8mm 圧縮比11.5 最高出力50ps/15500rpm 最大トルク2.3kg-m/14500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■キャスター24.2度/トレール99mm ブレーキF=φ310mmディスク+4ポットキャリパー R=φ220ディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17  ●現地価格:9600万ルピア[1億1290万ルピア] ●色:緑×黒(ABS SE)、黒×白(ABS SE)、青×黒(ABS SE)、黒(STD) ※諸元はインドネシア仕様ABS SE、[ ]内はSTD

KAWASAKI Ninja ZX-25R ABS SE[2021 Indonesia model]LIME GREEN / EBONY

KAWASAKI Ninja ZX-25R ABS SE[2021 Indonesia model]METALLIC SPARK BLACK / PEARL FLAT STARDUST WHITE

KAWASAKI Ninja ZX-25R ABS SE[2021 Indonesia model]CANDY PLASMA BLUE / METALLIC SPARK BLACK

KAWASAKI Ninja ZX-25R[2021 Indonesia model]METALLIC SPARK BLACK

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