ヘリテイジ系と真逆の攻撃的なルックスを持ち、強烈な個性を放つ大型ハイパーネイキッドクラス。スーパースポーツ由来の強心臓を搭載するリッター系と、軽量でフレンドリーなアッパーミドル系を擁する。〈ラインナップ〉MV AGUSTA Brutale 1000RR|Brutale 800|Dragster800シリーズ、BMW S1000R|R1250R|F900R
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
MV アグスタ ブルターレ 1000RR/セリエオロ:208㎰と翼で武装した、スペシャルネイキッドの元祖
F4と並ぶMVアグスタの中核シリーズで、’01年の登場以来、上質ネイキッドの代表格として君臨。’19年に登場した新旗艦は、208psを発生する最新の直列4気筒を専用の鋼管トレリス+アルミサイドプレートのフレームに積む。さらにラジエターサイドにはダウンフォースを稼ぐウイングレットまで備える。
セリエオロは電サスやカーボンホイールで贅を尽くした限定仕様。RRはこれをベースに鍛造アルミホイールなどに換装した新型だ。
MV アグスタ ブルターレ800シリーズ:アッパーミドルでも獰猛と上質さは不変
上質ネイキッドシリーズの次兄で、スラントした異型1眼とグラマラスな外観が1000譲りだ。F3 800譲りの3気筒は強力な140psを発生し、ワイドなバーハンドルで存分に振り回せる。クラッチを握らずに済むSCSを追加。名車750Sアメリカのレプリカも用意する。
MV アグスタ ドラッグスター800シリーズ:謹製カスタムにオートクラッチ版も追加
逆回転クランクの水冷トリプルを積むブルターレ800RRをベースに、官能的なデザインと走りを追求。ドラッグレースにインスパイアされた超ショートテールとワイヤースポークホイールが光る。’20では新たにSCS仕様を投入。双方向対応のシフターに加え、停止時に自動でクラッチを切断するSCS 2.0 スマートクラッチシステムを搭載。ロッソは廉価版、アメリカは’70年代の名車がモチーフだ。
BMW S1000R:スーパースポーツをストリート向けにリファイン
先代S1000RRをベースに仕立てたハイパーネイキッド。最高出力を抑えつつ、低中速域を太らせ、多彩なステージで楽しめる。電脳が豊富で、旋回中の減速もOKのABSプロ、双方向対応クイックシフター、オートクルーズ、セミアクティブサスが標準で備わる。外観は左右非対称の顔がポイントだ。赤×黒を廃止し、新たに新色の青を設定した。
BMW R1250R:プレーン&スポーティなボクサーのロードスター
クラシカルなRナインTに対し、スポーティなR=ロードスターの性格を持つR1250R。R12000Rの後継機として’19年型で導入され、排気量アップとともに可変バルブのシフトカムで走りの質を高めた。バンク角などを示す6.5インチのフルカラーTFTメーターも備える。
BMW F900R:ベーシック系がより力強く快適に
幅広い層に向けたF800Rが排気量拡大などのフルチェンジでF900Rに新生した。F850GSの853ccパラツインを895ccに拡大し、最高出力は95→105psにアップ。これをスチール製シェル構造の小型フレームに搭載する。ベース、スタンダード、プレミアムの3グレードを用意し、6.5インチのカラー液晶を全車採用。スタンダード以上にはコーナリングライト、最上級のプレミアムは電サスを標準で装備する。
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