これまでのハーレーにはない、純然たるスポーツバイクとしてラインナップに加わったストリート750は、ライトウエイトスポーツとして、さらに進化させたモデルを生み出した。それがこの「ストリートロッド」だ。オーナーインタビュー企画「ハーレーダビッドソンとともに」を掲載するハーレー専門誌『WITH HARLEY』取材スタッフがオーナーを直撃し、その魅力を聞いてきたぞ。
●文/写真:森下光紹 ●取材協力:ヒロズハーレーダビッドソン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン2020年モデルと最新カスタムを一挙紹介する『WITH HARLEY(ウィズハーレー)』vol.2が新発売!! まずはLOWRIDER(ローライダー)、FXDR114、DELUXE[…]
冒険って、すぐそこにもあるものですよね
Kさんはハーレー以前もバイクフリークだが、基本的にクルージングよりもスポーツマインドを好むライダー。つまり、王道のハーレーダビッドソンにはあまり興味を持たなかった人でもある。
「バイク歴は高校3年からずっとですよ。スクーターから始まってレーサーレプリカに乗ったり。カブも好き。カブはカスタムして楽しんだ時期もあります。つまり根っからのバイク好きですね」
ストリートロッドを手に入れる以前は、国産のアメリカンスポーツに乗っていた。それはいわゆるハーレーを模倣したアメリカンスタイルのモデルではなく、スポーツとしての人気を獲得したカワサキのエリミネーターである。その独特のスポーツマインドが大好きで、実は今でも所有しているとのことだ。
楽しく付き合っている友人がハーレー大好きということから、ディーラーにも足を運ぶうちに、このストリードロッドが目に止まり、思わず釘付けになってしまったと笑う。
「これだ! と思いましたね。自分の求めているライフスタイルに最高の相棒だと直感しましたよ。それにナナハンっていう響きも良かったなぁ。僕は無理して背伸びして大きなバイクに乗りたいわけではないので、このバイクを選んだのは必然だったと思います」
少年時代からの冒険好き。トンネルの向こうには何があるのだろう。その坂の向こうはどんな景色なんだろうとの思いが、バイク乗りになった原動力だったと彼は語る。特別な長旅をするわけではなくても、自分の好奇心を満足させてくれる相棒。バイクは彼にとってそんな存在なのだろう。そして、その乗り味にはスポーツマインドを求める。ストリートロッドというモデルは、Kさんにはぴったりのハーレーダビッドソンなのだ。
取材日に待ち合わせをしたのは、彼の家のすぐ近所。そこは幹線道路から少し離れた自然豊かな場所で、静かな落ち着いた環境だった。現れたKさんは、山あいを貫くワインディングロードから市内へと続く道を軽快に走る。この日の目的地は、日頃お世話になっているヒロズハーレーダビッドソンなのだが、そこまでのルートも、ストリートロッドの個性を生かせる設定で選択し、彼はツイスティーに駆け抜けていく。本当に、走ることそのものが好きなのだ。
途中最近流行の傾向にある古民家カフェに寄って、ランチをしながらショートツーリングを楽しんだが、彼はニコニコ笑いながら、「走ってばかりいると地元なのに知らないスポットがたくさんあるんだなって実感しますよね」と頭をかいた。
その先には何があるのかなと思いながら、前を見つめてひた走る。ソロで走ることが大好きなライダーの、地元が暗くなるという現象は、今も昔も変わらないこと。それだけ、彼が生粋のバイク乗りであることの証でもある。
さぁ、今日はどこに行こうか。あまり目的地を考えずに走り出すことが多いと語るKさん。彼はきっとこの週末も、どこかに向けてスロットルを大きくひねっていることだろう。
あなたにおすすめの関連記事
ハーレーダビッドソンの公式カスタムコンテスト「バトル・オブ・ザ・キングス」で、2年連続で優勝したハーレーダビッドソン静岡。彼らがXL1200CXロードスターをベースとしたカフェカスタムを製作した。上質[…]
前後2カメラGPS 搭載の性能に大満足!! フルHD の鮮明な映像は、ツーリングの楽しい思い出を記録するだけでなく、万一の時には自分の身を守る強い味方になってくれる。ミツバサンコーワのEDRシリーズは[…]
女性ならではのワガママいっぱい。開放感も最高! ハーレーダビッドソン三鷹による女性だけのツーリングは、これまでに何度も実施されていて、その楽しさは女性ならではとのこと。女性ライダーにとっては、「走って[…]
1992年にアメリカン・カスタム・カルチャーを伝道する「カーショー」としてスタートし、モーターサイクル・エントリーが開始された2002年より現在まで国内のカスタムシーンを牽引してきたと言っても過言でな[…]
車体やエンジンには興味は尽きないが、タイヤに対しては関心がない。ただの黒くて丸いゴムの塊で、減ったら交換すればいい…。残念ながら、そんなふうに思っている人も少なくないだろう。しかし、ハーレーもタイヤ次[…]