低く身構えたナロースタイルのハーレーダビッドソンは、遠藤自動車製作のカスタムらしいシルエット。しかし、このモデル最大の特徴は、やはり全身に彫り込まれた彫金加工だろう。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(モリヤン) ●外部リンク:遠藤自動車
チョッパー黎明期の加工スタイルを施した希少カスタム
エングレービング加工とも呼ばれる作業を施したのは、Gクラシックカスタムペイント。50年ほど前のチョッパー黎明期にムーブメントを起こした加工スタイルだが、現在では施すことができるスペシャリストも数少なく、新しいカスタムモデルでの発見は、驚くばかりである。
その彫金とともに、外装のペイントにもゴールドリーフを用いた芸術的なデザインとなっていて、それももちろん、同じショップでのフィニッシュワークである。
遠藤自動車オリジナルパーツもふんだんに使用して、ゴージャスかつシックなシルエットとなっているが、日本独特な和のテイストを強く感じるものでもあり、それこそがこのカスタム最大の特徴だ。
細部を観察すると、フロントブレーキレバーは装着されているのに、フロントホイールにはブレーキが存在しない。そしてリヤに目を移すと、そこにはキャリパーが2連で装備されており、レバー操作でもリヤブレーキを制動することができる。
ベース年式からすると、フロントブレーキレスでも車検時に問題はなく、公道走行はもちろん可能。その上、始動に有効なセルモーターが装備されているので、日常的な使用にもなんら問題ない。
シンプルなシルエットにゴージャスなデザイン。エングレービング加工は、チョッパー黎明期へのオマージュでもある。その上に普段の扱いやすさをも追求したカスタムとなったこのモデルは、今後長い時間を経てもその価値をどんどん増していくことだろう。
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