
●文:モーサイ編集部(原久三)
生産台数の約7割を占めた、ハーレーの“サイドカー黄金時代”
1914年型のハーレー初のサイドカー。ミルウォーキーのシーマン社がカー側を製作してハーレーに納入。マシン本体にはカー用のラグが設けられており、ボルトオンで装着された。
今や高級輸入バイクの代名詞として知られるハーレーダビッドソン。多くの人がイメージする姿は、大排気量Vツインエンジンとビッグな外観のバイクではないだろうか?
そんな“ハーレーダビッドソン”というバイクメーカーが生まれたのは、1903年。
ウィリアム・S・ハーレーとアーサー&ウォルター・ダビッドソン兄弟の若き3人が、自転車のような形のフレームに116ccに単気筒エンジンを搭載したバイクを製作/販売したのがその起源だ。
1909年に入ると、同社初のVツインエンジンを搭載したモデルが登場する。「5-D」と名付けられたそのモデルは、排気量811ccで7馬力という性能だった。
1903年、ウィリアム・S・ハーレーとアーサー&ウォルター・ダビッドソン兄弟の3人の若者が製作したバイク。自転車のようなフレームに、116cc単気筒エンジンを搭載している。
その後、1913年に1000cc、1921年に1200ccのVツインエンジン(Fヘッド)を搭載したモデルを世に送り出す。
今の目からすると意外かもしれないが、その時代、1920年前後にハーレーを購入するユーザーの多くは、じつはバイクではなく“サイドカー”を購入していた。1919年にハーレーが生産した台数2万2685台のうち、約7割にあたる1万6000台がサイドカーであったのだ。
第一世界大戦でも使われたハーレー製サイドカー
サイドカーの利点は、気軽に友人を誘って郊外に出かけられること。夏は彼女とビーチまでひとっ走り。1920年前後では、ハーレーの7割がサイドカー付きで販売されていた。
サイドカーは、2輪車の横に側車を連結した形態のモデルで、すでに1910年代に数多くのメーカーから発売されていた。その多くはフレームに側車をボルトオンで固定して使用されたもので、ライバルのインディアンでは、仕向地の事情に合わせて右カーと左カーの両方が用意されていた。
ハーレーダビッドソンも初期の頃からサイドカーでの使用を前提にマシンを製作していたが、ハーレー純正のサイドカーが用意されたのは1914年からであった……
※本記事は2022年4月6日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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