[スクープ!] ヤマハ セロー復活!? 新規開発中のエンジンは水冷200ccでほぼ確定か!!《2024年3月第4位》

ヤマハ新型セロー(予想イメージ)

※2024年3月にWEBヤングマシンで大きな反響を呼んだ記事をあらためて紹介します。こちらは第4位の記事です(初公開日:2024年3月8日)。

2020年夏にファイナルエディション最後の1台が工場から出荷され、はや4年…。ヤマハの良心と言われたセロー250は、後継モデルがもっとも待ち望まれているバイクの1台だ。2023年頃から復活の機運はあったが、いよいよ動きが見えてきた!


●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD

車名が「セロー」になるかは不明だが、セロー的なものになるのは確実

オフロード好きでなくても、セローで育ったとか、セローを街乗りで使っていたというライダーは数多い。そういったベテランだけでなく、10代/20代でもセローに親しんできたライダーはいることだろう。

1985年に誕生した“マウンテントレール”ことセロー225は、本格的に道なき道へと分け入る性能が追求されたものの、低いシート高や軽い車重、扱いやすいエンジン特性が、前述のようにオフロード志向のライダーだけでなく幅広いライダーに愛された。

2005年にはトリッカーをベースとした新型になり、エンジンは250フルサイズで車名もセロー250に。それから排出ガス規制に適合するため燃料供給がFIになったりしながら、2020年のファイナルエディションまで35年の歴史を駆け抜けてきたのだ。

そんなセローだけに復活を望むファンの思いは根強く、ヤマハ関係者にセロー復活の芽は? と聞くと「多くの声をいただいています」と異口同音に返ってきたものだった。

ヤングマシンでは2023年6月号と12月号で、それぞれヤマハ発動機販売の松岡大司社長、ヤマハ発動機車両開発の統括部長である西田豊士氏にインタビューを敢行し、「セローそのものではないにしても、セロー的なものの投入はあり得る」との返答を得た。つまり、“機運アリ”だ!

何かの転用ではなく、新規エンジンで来る!

そして我々が知りたかったのは、それがどのようなマシンになるのかということだった。アジア圏で販売中のWR155をベースとした水冷エンジン、またはセロー250の系統で生き残っているFZS25(インド仕様)、はたまた北米ほかで継続販売されるXT250(ほぼセロー250そのもの)と、ベースになる車両はいくつか考えられたわけだ。

写真はオフロード界のYZF-R1と呼ばれたWR250Rのもの。さすがにここまでハイエンドな造りにはならないと思われるが、続報に期待したい。

ところが、そのどれでもなさそうだ。新しく飛び込んできた情報では、ヤマハでは200cc級のエンジンを新規に開発中で、すでにエンジン本体はほぼ完成の域にあるという。排気量的には単気筒と考えて間違いないだろうし、この時代に新規開発となれば水冷が選ばれるのもほぼ確実。となれば新型セロー(もしくはセロー的なもの)に搭載されるのは確定的といえる。

ヤマハの200ccといえば、そもそも初代セロー225のベースになったのは、XT200という空冷トレールモデル。そのエンジンもXT125から排気量アップされたものだったが、1980年代~1990年代を中心に広く愛されたエンジンだった。TW200なんていう派生モデルも人気を博した。

また、2ストロークにも話を広げると、DT200R(37F)からDT200WR(3XP)などで、125ccクラスの軽量さに250cc並みの動力性能と持つとして親しまれた。まあ、オフロードではフルサイズ250ccの2ストロークはビギナーの手に余るという側面もあり、実際のところH/S/K車も200ccクラスのトレールモデルはラインナップしていたのだが…。そうそう、SDRもカルトな人気だった。

そんな昔話はともかくとして、ヤマハが新たな4ストローク200ccエンジンを開発中となれば、バリエーション展開にも期待せずにはいられない。実際このエンジンには“汎用”という側面もあるといい、現行WR155/XSR155/MT-15/YAF-R15などの上位機種を展開するという青写真も透けて見える。

さらに、かつてのXT125~200~セロー225の流れのように、新作200ccエンジンにも出世魚コースが想定されているのかも気になるところ。実際の車両が見えてくるのはまだ先だろうが、総力で続報を追いかけていきたい。

【次期型SEROW250(IMAGE CG)】従来型オーナーが望むのはやはり空冷での復活では…と予想していた時期に編集部で作成したCG。新情報が急に飛び込んできたため新たなCGは作成できていない。このCGの外観は1985年の初代をオマージュしたが、ネオクラブームのご時勢、こんな路線もアリ?! (CG製作:SRD)

こんなバリエーションモデルも欲しい…!?

200ccエンジンが完成した暁には、セロー200だけじゃなくバリエーションモデルも展開されるはず。ヒントになりそうなのは、水冷125/155ccエンジンを搭載した兄弟モデルたちだ。

タイほかで販売中のWR155。水冷エンジン搭載。

日本で発売されたばかりのXSR125。海外では155cc版もある。

日本仕様のMT-125。こちらも海外では155版がある。

日本仕様のYZF-R15。YZF-R125も国内で併売される。

200ccにちなんで、こんな懐かしいバリエーションモデルがあってもいい…?

こちらは2ストロークだが、ヤマハ200ccのロードスポーツといえばSDRを忘れちゃいけないだろう。写真は1987年モデル

XT200の1983年モデル。XT125の排気量アップ版で、セロー225の先祖にあたる。

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