
ハーレーダビッドソンの純正エンジンがついに135キュービックインチ=2212ccだ! ボア×ストローク4.31×4.625インチと発表されたから、ミリ換算すれば109.5×158.75mmにもなる超ロングストローク設計。スペックも強烈で、後輪トルク194Nm/後輪出力130PSを発揮するぞ!
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ)
バガーレーサー譲りのモーター
ハーレーダビッドソンの純正エンジン「スクリーミンイーグル135」は、ボア109.5×ストローク158.75mm(4.31×4.625インチ)で、排気量はじつに2212cc(135ci)にもなるから凄まじい!
モトアメリカ「キング オブ ザ バガーズ(King of the Baggers Roadracing Series)」参戦のファクトリーレーサーのために開発された68mmスロットルボディや、CNC機械加工のインテークマニホールドやシリンダーヘッド、高性能バルブスプリングやビレットカムプレート、熱対策をした高圧力オイルポンプを採用。
高圧縮の鍛造ピストンやハイリフトカム、新型のスチール製スリーブシリンダーやフライホイール、大容量フューエルインジェクターなど、レース由来の最新技術を惜しみなくフィードバックしている。
130PSの最強スペック!!
後輪出力130PS/5500rpmにも達し、後輪トルクは194Nm/3500rpmと、スペックを見てもハーレーの公道向けとしては言うまでもなく史上最強。ブレイクアウト117やローライダーSTなど現行モデルが積むミルウォーキーエイト117と比較すると、トルクは約28%、馬力ではなんと41%もの向上を果たすことになる。
アメリカでエンジンキットとしてリリースされ、2021年式以降のツーリングモデルに適合する(ツインクールド対応/トライクおよびカリフォルニア仕様不可)。排出ガス規制や保証に準拠しながら性能を最大化するワイヤレスの新型パフォーマンスチューナーも用意され、ECMのセットアップを容易にしているのも見逃せない。
米国のCustom Coverageプログラムを通じて正規ディーラーにて取り付けられた場合は、最大2年間のメーカー保証が提供され、比類ない信頼を得ることができる。こうしたサポートについてはさすがに純正といったところで、現地ではエンジンのモディファイで社外品に対しアドバンテージを得ていきそうだ。
ニューモデルにも積まれるか!?
また、2023年式で新型ブレイクアウトがエンジンを1868→1923ccにスケールアップするなど、近年のハーレーでは年を追うごとに排気量が拡大する傾向にある。近い将来、2212ccのスクリーミンイーグル135を心臓部とするニューモデルが、もしや登場か…!? 期待せずにはいられない。
動画はこちら
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
最新の関連記事(ハーレーダビッドソン)
実績豊富なディーラーによる絶妙なバランス感覚 全国のハーレーダビッドソンジャパン販売網がカスタムの腕とセンスを競うコンテスト『バトルオブザキングス』にて2年連続で日本一になった実績を持つワタナベモータ[…]
「パンヘッドのチョッパーに乗りたい」理想像を具現化 目の肥えたファンが集まるカスタムショーに大きなブースを構え、絶え間なくハイレベルな作品を発表し続ける遠藤自動車サービス。その確かな技術力/信頼性の高[…]
X500購入後、即サーキットへ! X500を購入して、初めて乗る場所に選んだのは筑波サーキット。目一杯、駆け抜けた! ストレートでスロットルを全開にし、はばかることなくパラレルツインが限界を迎えるまで[…]
コラボイベントの事前告知はSNS 「ウィズハーレー誌とのコラボ企画! イベントの模様は誌面にて掲載されます!!」 イベント開催が決定後、すぐにハーレーダビッドソン川口、そして関連店舗のSNSやホームペ[…]
元気溌剌350か、上質感ある500か!! ウィズハーレー編集部では2023年の秋、X350の日本市場導入が発表されたのと同時に購入を決意。ハーレーダビッドソン川口にて予約を入れた。 「Vツインではない[…]
人気記事ランキング(全体)
“次”が存在するのは確実! それが何かが問題だ 2018年に発売されたモンキー125以来、スーパーカブC125、CT125ハンターカブ、そしてダックス125と、立て続けにスマッシュヒットを飛ばしている[…]
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
疲れない、頭痛知らずのフィッティング技術! SHOEIの「Personal Fitting System(以下P.F.S.)」は、十人十色で異なるライダーの頭部形状に合わせたフィッティングを行う同社の[…]
セニアカー技術をベースとしながら、誰もが楽しめる乗り物へ スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で出品したのが、16歳の高校生からセニアカーに抵抗のある高齢者まで、誰でも簡単に楽に[…]
40年の歴史を誇るナナハン・スーパースポーツと、兄弟車のR600 1985年当時、ナナハンと呼ばれていた750ccクラスに油冷エンジン搭載のGSX-R750でレーサーレプリカの概念を持ち込んだのがスズ[…]
最新の投稿記事(全体)
実質年利2.69%のスペシャルクレジットキャンペーン カワサキモータースジャパンでは、2025年7月1日(火)よりカワサキモーターサイクル新車(国内全モデル、年式排気量不問)/オフロードコンペティショ[…]
ページのボタンを押すとマフラー音が聞こえる! 現在、無料掲載中の『ヤングマシン電子版8月号』では、『最新マフラー特集』を展開している。 日本を代表するマフラーメーカーの最新マフラーを紹介しているが、そ[…]
ヤマハNMAX155試乗レビュー この記事では、ヤマハの原付二種スクーターから、NMAX ABS(125)の2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年7月公開時の内容に基づく 【NMAX[…]
「バイクを文化に」を共有する 日本自動車工業会(自工会)と日本二輪車普及安全協会(日本二普協)は、共催で「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY 2025」イベントを開催する。このイベ[…]
6/30:スズキの謎ティーザー、正体判明! スズキが公開した謎のティーザー、その正体が遂に判明したことを報じたのは6月30日のこと。ビリヤードの8番玉を写した予告画像は、やはりヤングマシンが以前からス[…]
- 1
- 2