俺とお前、一生付き合えるハーレー仲間〈ハーレーダビッドソンのある暮らし〉

ハーレーダビッドソンのある暮らし

手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、『ウィズハーレー』誌が全国を渡り歩いてピックアップ。今回はFLHTKに乗るOさんとYさんのハーレーライフを紹介しよう。


●文/写真:ウィズハーレー編集部(森下光紹) ●外部リンク:ハーレーダビッドソン埼玉花園

それぞれの趣味や興味を尊重して、共有できる部分は楽しむ関係

Oさんは、以前は生粋のスポーツバイク愛好家だったが、結婚を境にいったんバイクから遠ざかった時期があった。しかし、40歳を前にバイク熱が復活。奥様の理解もあって、以前から興味があったハーレーを手にすることになった。

「若い頃とは違うイメージのバイクに乗ってみたくて。それならハーレーかなと思ったし、その中でもツーリングモデルにしようと決めてました」

一方のYさんは、とにかくアメリカ好き。特に野球のメジャーリーグが大好きで、1987年からずっと、各チームの本拠地を尋ねる旅を続けている。その他、ハリウッド映画好きでもあることから、スターウォーズの魅力にハマり、ディズニー公認済みダースベイダーのコスプレイヤーとしても、ボランティア等で活動している人でもある。

そのYさん、10年ほど前の転職を期に自動二輪の免許を取得した。元々アメリカ好きということもあって、ハーレーを選択。

「ディーラーでファットボーイを購入しました。ターミネーターで有名なシュワちゃんの影響が大きくてね。その時、お店でOさんと出会っているから、ずいぶん長い付き合いになるね」

その後、ファットボーイは息子さんに譲り、Oさんと同じウルトラリミテッドを購入するに至った。

お二人が着込んできた革ジャンの背中には虎のイラストがあるが、これは何かのチームカラーとして製作したものかと思ったら、偶然別々にディーラーで購入したものだったと聞いて笑った。

Oさんは、普通に格好良いと思って購入。阪神ファンのYさんは虎を見て「買わないわけがない」と思ったというが、Oさんのフェイスブックで同じ物を購入していることに気付いたそうだ。まさしく、あうんの呼吸である。


「3年前に九州までツーリングに行ったんです。もうひとりいたから3人でね。でもみんなバラバラ。行きも帰りも基本的にはソロツーリングでした。向こうで会うと、そのほうが嬉しいというか楽しい。それぞれ、行きたい場所が微妙に違うし、休みの予定も全部は合わない。仲が良いとお互いわがままだよね」

阿蘇で合流して、Yさんは、せっかく九州に来たのだからと、ソロで佐多岬まで足を伸ばしたという。
Oさんはとにかく交友範囲が広くて、バイクミーティングにも足を運ぶ人だが、基本はやはりソロツーリング。気ままに自分のペースで走ることが何より好きなのだ。

「ハーレーに乗っていると、いろんな人に出会って様々な発見をしますよね。僕は革細工も少しやりますが、趣味も増えたと思います」

それぞれの趣味や興味を尊重して、共有できる部分は楽しむ関係。”俺とお前”の仲は、永遠に続くことだろう。

冬もそろそろ終盤を迎える小春日和に、ショートツーリング。おっと、その前の腹ごしらえは、ディーラーからすぐ近くの「武州めし処・あらし家」で豚丼の大盛りである。このお店のオーナーもまたハーレー乗りで、気の良い大将が美味い料理を出す。その後は、東秩父のローカルな峠を目指した。気持ちの良いローカルロードは地元のライダーしか分からない格別のルートだが、雲ひとつ無い絶好のツーリング日和を、夕方まで満喫したお二人だった。


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