
●文:ライドハイ編集部(伊藤康司)
夏場は100℃超えも珍しくないけれど…
いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利なため、原付のスクーターから大排気量のクルーザー、軽さを求められるオフロード車においても、水冷モデルの方が多い。
ところで、“水冷”のための冷却水は、エンジンの発熱によって温められ、温水というより熱水と呼ぶのが正しいほど温度が上がる。そこでメーターの水温計を見ると、夏場だと100℃を超えているコトも珍しくないが、「コレってオーバーヒート!?」と少なからず不安を感じる方もいるだろう。
でも大丈夫!
4ストロークなら120℃ぐらいになる
もしエンジンの冷却水の経路(シリンダーのウォータージャケット/ラジエター/ウォーターポンプなど)の中で、冷却水が沸騰してしまったら一大事! それこそオーバーヒートでエンジンが壊れてしまうかもしれない。
水の沸点は100℃だから、水温計が100℃オーバーなのはマズい! というワケではなくて……
※本記事は2022年2月24日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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