
世界をリードしたCB、CBR、VFR、RVFの歴史を積み上げた経験とこだわりのありったけを注ぎ込む!
スーパーブラックバード。米空軍で超高々度を偵察飛行する目的で開発された最高速度記録3529.56km/hの米空軍SR71のニックネームだ。
その名にあやかったスーパーブラックバードのCBR1100XXが誕生したのは1996年。
機密の塊であるSR71の機体を撮影に使えるワケもなく、アメリカホンダがモックアップで再現してまでこだわった超々スーパースポーツには、そこまでするに相応しい幾つものストーリーがあった。
まず何より特別なのがその開発陣。「量産市販二輪車で史上最速」にはじまり「空力性能と動力性能の高さが瞬時に感じられるデザイン」や「感動を呼ぶ加速性能」に「高速クルージングでもスムーズかつ安定したコントロール性」などの目標を掲げていたが、リーダーからMOST PLEASURABLE BIKEを目指すというとてつもない高みを標榜する思いが伝えられた。
CB750/900FやVFRなどビッグバイクで世界を制覇してきた、その当事者のエンジニアたちにとって、どんなパワーもどんなスピードも乗るライダーがエンジョイできなければ価値が半減してしまう……それを知り尽くした男たちがこのバイクを節目に実現させたかったからだ。
ホンダには世界のスーパーバイク・レースで得た、インライン4気筒もしくはV型4気筒でのノウハウが豊富で、1992年の超軽量なCBR900RRで軽快で鋭いハンドリングも経験済み。
しかしこの開発プロジェクトが狙うのは、レーシーなハンドリングではなく高速クルージングでの安定性を含む広範囲なスーパースポーツとしての位置づけだ。
それでは従来のCBR1000Fの延長線上にあるのかというと、威風堂々のフラッグシップにありがちな快適であっても操る醍醐味から離れてしまう。
ということで、製品ラインナップでは最速フラッグシップなのだが、基本はあくまでスーパースポーツ側に位置することで、構成されるエンジンや車体に込める要素を詰めていく開発がスタートした。
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