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YAMAHA XV1000 TR1 1981~1986model

「モノコックフレーム……だと……」空冷75度Vツインのヤマハ「XV1000 TR1」が目指した穏やかな鼓動のロードスポーツ

「モノコックフレーム……だと……」空冷75度Vツインのヤマハ「XV1000 TR1」が目指した穏やかな鼓動のロードスポーツ

●記事提供: ライドハイ編集部 ●文:根本健 ●写真:ヤマハ

ヤマハで初の75°Vツインをヨーロピアンスポーツでも展開!

1980年秋、ヤマハはIFMA(ケルンショー)で初めて750ccのVツインをお披露目した。

大型バイクはDOHC4気筒であることが条件のように邁進した日本メーカー。

とはいえ、高性能化を目指すと画一的になる……そうしたファン心理と、アメリカでXS650スペシャルのような性能は二の次というカテゴリーで成功した経験を持つヤマハは、独自の個性を前面に打ち出す新カテゴリーとして空冷Vツインを選んだのだ。

Vツインといえばドゥカティのような90°から、ハーレーの45°までVバンクの鋏み角も様々。

90°では車体へ搭載するとき前後に長くなりやすい、45°ではVバンク間にキャブレターなど吸気系の設計に自由度がない。

そこでヤマハはVバンクを75°に決定、Vツインのスリムさを活かし全体にコンパクト且つ見た目に空冷の冷却フィンが美しく映える車体構成とを結びつけていくデザインを模索した。

そこで浮上したのが、プレス鋼板を使ったモノコック仕様のバックボーンタイプのフレームという画期的な車体構成。

それは空冷Vツインの課題でもある後ろバンクのシリンダー冷却や、エンジンを車体の強度メンバーとして中心的役割をさせるなど、いくつもの要素を融合させる新たなチャレンジを経て開発が進められていった。

とくにエンジンのシリンダーとヘッドの締め付けには、シリンダースリーブの上縁にステンレス製の帯板を6巻きして発熱と応力とで歪みがでないよう工夫するなど、思い切った構想の具現化で難題をクリアしていた。

また開発にはアメリカンのヤマハお得意だったSpecialデザイン(車名は新たにVirago、ビラーゴと命名)だけでなく、ヨーロッパへ向けたテイスティなロードスポーツ構想が同時進行していたのだ。

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