「怖がると余計にハマる」「そうしたいワケじゃないのに」心配で近くの路面ばかり見てしまうのをやめるには?【Q&A】


●記事提供: ライドハイ編集部

Q.ツーリングへ出かけるとバイクのすぐ前の路面ばかり見てしまいます。そのため先のほうの様子に気づくのが遅れ、カーブの手前で慌てます。「遠くを見ろ」とよく言われますが、先を見ていると手前の路面が心配になり我慢できずに視線を落としてしまうのです。どうすれば先を見るようになれますか?

A.視線が彷徨う見方をやめる訓練と、何より心配性にならない余裕のあるペースで走りましょう。

走りだしたら、目の前の路面が気になり、視線が間近な下へと落ちていく……ビギナーはもちろん、キャリアを積んでいても、慣れない環境や雨が降り出したりすると、つい同じ状態に陥ります。

でも心配性であることに嫌気する必要はありません。ご自分を守る警戒心が働いているからで、これが機能していなかったら瞬く間に事故を起してしまいます。

とはいえ、直近ばかり見つめていて、ちょっと先で起きていることや、カーブが近づいていて、それがあとどのくらいの距離なのか、どんな様子のカーブなのか、イメージもないまま近づいていくのは避けたいところ。

そこで対策ですが、いくつかコツはあるものの、余裕がないから路面ばかり見ていたわけで、あと少しだけペースをゆっくりにするだけで、これから伝授する方法もヒントにできてすぐ実行できたりします。

いっぱい、いっぱいで走るのはナシ、そこから意識を変えましょう。

近くと遠くを視線が往ったり来たりを繰り返すのは却ってNG!

まず人間の目は警戒する気持ちが強いほど1点を凝視します。そのため走っているとき、少し遠くを見ていても、焦点を合わせた場所が近づくにつれ視線もそのまま手前に来てしまいます。

その焦点が目の前まできたら、遠くを見つめる次の焦点を探す……この繰り返しは、実は見えていないブラックアウトの区間を生じるなど判断を誤るリスクもあります。

ではどうすればいいでしょうか? 映画の大きなスクリーンを見るように、全体を把握して1点を見つめない訓練をしてみましょう。

もちろんボンヤリ眺めていたのでは、危険察知もできません。最初に言った余裕のあるペースで走るのが前提なのをお忘れなく。

そして視界の中にある大事なファクターに気づく、つまり手前の状態を認識できる余裕を維持しつつ、視線が上から下へ変化しないよう、固定した状態で先を見るクセをつけていくのです。

最初は集中できずに戸惑うかもしれません。慣れてくると視線が小刻みに変わらないため、目の疲れが減る効果も含め、快適さとなって身についてきます。

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