
厳しいビジネスユースに耐えうる堅牢な造りを備えつつ、趣味やホビーの相棒にもなる懐の広さを持ち、世界中で愛され続けるホンダスーパーカブ。ガソリンとオイルが入っていれば健気に走り続けるが、好調さを維持するにはメンテナンスが不可欠。定期的に交換したい消耗品の類。ブレーキシューやワイヤー以外にも外装部品が多々揃っている。そんな交換整備の場面で活躍するのがNTBの「規格部品」だ。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃)●外部リンク:丸中洋行
メンテの頼りになるNTBの規格部品
使い勝手の良さと頑丈さを両立し、1億台を超える膨大な台数が160を超える国と地域に行き渡っているホンダスーパーカブ。実用車に必要な機能/性能/長年に渡って変わらぬデザインは、立体商標登録されるほど。
初代誕生時には街の自転車店でも販売できるよう開発されたスーパーカブは、エンジンオイル/タイヤ/消耗品類を交換すればいつまでも走れる、単純だが理にかなったメカニズムで構成されている。
メンテナンスに必要なパーツを入手するには、販売店に注文したり部品番号の検索が欠かせないが、丸中洋行のNTBオートパーツサーチはそうした手間を大幅に軽減してくれる。純正部品と同等品質の“規格部品”を展開する同社では、ハンドルまわり/電装系/足まわりなどメンテナンスや補修に必要な部品を独自に開発。そしてNTBオートパーツサーチに機種名やフレーム番号を入力すれば、規格部品が一覧できるようになっているのだ。
ここではAA01型スーパーカブ50用の規格部品をセレクトしたが、純正部品との互換性は完璧で、安心して交換できた。世界的な名車であるスーパーカブのメンテナンスにも、NTB製パーツの活用をおすすめしたい。
紫外線で劣化する外装パーツは真っ先に交換したい
1958年の初代登場時には画期的だった樹脂製外装。ポリプロピレン製フェンダーやレッグシールドは、紫外線で劣化して柔軟性が失われると少しの衝撃で割れることもある。純正色と同じコスミックブルーのフェンダーやフォークカバーのフィッティング性は良好だ。
1958年の初代登場時には画期的だった樹脂製外装。ポリプロピレン製フェンダーやレッグシールドは、紫外線で劣化して柔軟性が失われると少しの衝撃で割れることもある。純正色と同じコスミックブルーのフェンダーやフォークカバーのフィッティング性は良好だ。
消耗品こそ品質と安全性が重要
ブレーキシューやスプロケットには数多くのアフターマーケット製品があり、中には安全面や性能が不安なものもある。NTB製品は国際基準であるISO認証取得工場で製造されており、品質と性能の両面で高く評価されている。
フルカバードチェーンケースは、ビジネスマンのスラックスを汚さず雨水も当たりにくいが、チェーンやスプロケットの注油が疎かになることもある。チェーンが調整限度までたるんだ場合、スプロケットも摩耗しているため交換が必要。走行距離がかさんだ車両は、ホイールダンパーが劣化/破損していることもあるので確認しよう。
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