
2024年全日本ロードレースが三重県の鈴鹿サーキットで開幕。3月9日(土)の公式予選は気温が低いため残念ながら中止となり、8日(木)のART走行の総合結果から長島哲太がポールポジション獲得となった。
●文:Racing Heroes(駒井俊之) ●写真:Racing Heroes(駒井俊之)
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。
走ってポールを決めたかった長島
14:10から予定されていた公式予選がキャンセルとなった。13:15にスタートした四輪の決勝レースで雨が落ち始め、雪も混じる。スピンも相次ぎセーフティカーが入る荒れた展開となった。14時ぐらいには太陽が顔を出すが予選の直前にキャンセルのアナウンスが流れた。天候コンディション悪化による安全性を考慮した結果だと言う。
金曜日に行われたART合同走行の総合順位で予選グリッドが決定され、長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)がポールポジション獲得となった。
走ってポールを決めたかった長島。
「正直、今は複雑な心境です。そして何より寒い中14時まで待っていてくれたお客様に対して申し訳ないと思っています。
自分はみなさんが抱いているダンロップタイヤのネガティブなイメージを払拭するために開発を決意しました。そのために残りのライダー人生を賭ける覚悟で臨んでいます。まだ始まったばかりでどこまで体現できるかわかりませんが、少なくともこの低い路面温度においては高いパフォーマンスを発揮できることを見せられたと思っています。ダメなタイヤだったら昨日のタイム(2’05”626)は出ていないと言うことは理解していただきたいです。
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