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BMWから続々と2023年モデルが発表されている。ウイングレットを初装着したS1000RRや最高速度314 km/hをマークしたスーパースポーツ最上位モデルのM1000RR、そしてついにネイキッドにも『M』が登場。M1000Rが新たにラインナップすることになった。2023年モデルのS1000RRと同様にシフトカム機構を持つ最新の999cc水冷直4エンジンが搭載された新モデルをチェックしてみよう!
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:BMWモトラッド
BMWのプレミアムを体現するMシリーズ
1972年に設立されたBMW M社。創業当時はBMW モータースポーツ社としており、その名の通りモータースポーツ関連の研究開発や車両の生産を行っている。そのBMW M社が開発するMシリーズはプレミアム&ハイパフォーマンスを両立したスペシャルな仕様であり、BMWが創出する刺激的な走りの世界観を具現化している。
バイクにおいては2021年に発売されたM1000RRが幕開けとなり、BMWモトラッド Mシリーズの第二弾として今回M1000Rが発表された。日本国内における発売日や価格は未定となっているが、BMWが考えるスーパースポーツネイキッドのニューモデルをチェックしてみよう!
Mコンペティションパッケージを備えたM1000R。ブラックストームメタリックにMカラーを組み合わせたボディは猛々しく、カーボンホイールをはじめ細部がカーボン化されたグレードの高いモデルとなっている。
Mを冠した新たなネイキッドスポーツ
M1000Rの大きな特徴は、2023年モデルのS1000RRと同じくシフトカム機構をもつ999cc水冷直4エンジンが搭載されたこと。S1000Rでは165psだった最高出力が、M1000Rではトップスピード280km/hを誇る210psになっており、これはS1000RRと変わらないパワーを意味する。
また、ハイスピードでの走行時に車体を浮き上がらせないために空力的にダウンフォースを発生させるウイングレットを装着。その効果は、たとえば220km/hではフロントホイールの荷重が11kg増加するほど。車体の安定性が増すだけでなく、コーナーリングでもレイトブレーキが可能で早めの加速へ移行することが可能となる。
BMW Mを象徴するカラー、ブルー×パープル×レッドが各所にあしらわれたデザイン。ブルーはBMW、レッドはモータースポーツ、そしてパープルはその両者の比類なき融合を意味している。
タンクがホワイトベースのスタンダードとブラックベースのM コンペティション
M1000RもM1000RRと同様にスタンダードとMコンペティションの2種類を展開。
【BMW M1000R】主要諸元■全長2085 全幅996(ミラー含む) 軸距1455 シート高830(各mm) 車重199kg(装備) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 210ps/13750rpm 11.52kg-m/11100rpm 変速機6段 燃料タンク容量16.5L ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●カラー:ライトホワイト/Mモータースポーツ
【BMW M1000R Mコンペティションパッケージ】主要諸元■全長2085 全幅996(ミラー含む) 軸距1455 シート高830(各mm) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 210ps/13750rpm 11.52kg-m/11100rpm 変速機6段 燃料タンク容量16.5L ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●カラー:ブラック・ストーム・メタリック/Mモータースポーツ
各ディテールもチェック!
メーターは様々な情報が集約。好みで画面をセレクトすることができるのも嬉しい。シフターランプなども装備する。RAIN/ROAD/DYNAMIC/RACE/RACE Proの各ライディングモードを用意。スロットルレスポンスは3種類から選べる。トラクションコントロール、ブレーキスライドアシスト、ブレーキングドリフトもサポートしてくれる。
【動画】CLOSE LOOK – The New M 1000 R
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