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2022年の後半戦から注目を集めている空力デバイスがシートカウルのウイングだ。ドゥカティのサテライトチームがテストし、「恐竜? ポケモン?」とライダーに言われつつも速さを発揮。そして第18戦オーストラリアGPでついにマルク・マルケスの駆るホンダRC213Vにも装着された。
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:HRC、スズキ、ミシュラン
エアロダイナミクス競争が加熱するMotoGP
今も昔もMotoGPマシンの大きなテーマは「あり余るパワーをいかに路面に伝えるか」である。そのために電子制御が進化し、今その技術はスポーツバイクでない市販車にもフィードバックされている。
そしてここ最近注目されている技術は空力デバイスとライドハイトコントロールで、その最先端をいくのがイタリアメーカーのドゥカティとアプリリアである。空力デバイスは市販車にも多数採用され、近年はネイキッドにも装備され始めている。
2022年もさまざまな技術が登場し、MotoGPマシンは速さを追求し続けているが、後半戦に入り話題となっているのが、シートカウルのウイングである。
シートカウルのウイングは、アプリリアが少し前から装備し、ドゥカティが第13戦オーストリアGPから全車に採用。後半戦の成績を見ると速さを発揮していることは一目瞭然。そして第16戦日本GPではスズキも装備。第18戦オーストラリアGPではホンダにも装備された。
ホンダはフロントの空力デバイスとサイドカウルもテスト。テストしたマルク・マルケスはポジティブだとコメント。体力面でも効果があるとのことだ。
ちなみに高速コーナーの連続するフィリップアイランドで、ドゥカティはシートカウルのウイングを装着していないライダーもいるため、やはりそれなりにマシンのフィーリングに差があるのだろう。
2023年、MotoGPマシンはどんな形に進化していくのだろうか……。日本メーカーのオリジナルにも期待したいところだ。
後半戦、圧倒的な速さを発揮しているドゥカティ。もはや市販車からはかなりかけ離れたスタイリングをしている。ジャック・ミラーは効果がない、と言っていたけれど、2023年はKTMも採用するだろうか?
スズキは日本GPでアレックス・リンスがテスト。決勝では使われていなかった。
ドゥカティにかなり近い形状のホンダのシートカウルウイング。今後、どのように進化していくのか見ていきたい。
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