
●文:モーサイ編集部 ●監修:坂口靖(弁護士)
屋根から雪が落ちてきて、走行中の車両に当たって事故に…
大雪が積もる雪国では、屋根に積もった雪を落とす、除雪車などで道が通れるようにする光景が当たり前のようにあります。
そんな雪国では、転ぶときは踏ん張らずにわざと転んで大怪我をしないようにする、道路の端や軒下を歩いてはいけない、などといった地域ならではの習慣があります。後者に関しては、雪で埋もれて見えない段差や溝を避けるため、屋根の上に積もった雪が落ちてくるのを避けるためです。
とはいえ、クルマやバイクで走っているときに建物の屋根から突然雪が落ちてきたら、回避が難しい状況もあるでしょう。そのように落下してきた雪の影響で交通事故が起きた場合、誰がその責任を問われることになるのでしょうか? 刑事事件や交通事故に詳しい坂口靖弁護士に尋ねました。
建物の所有者だけでなく、じつは運転者も交通事故の責任を問われる可能性がある
──建物の屋根から落ちた雪が、クルマのフロントガラスやバイクを運転するライダーに当たって、前方が見えなくなったことで交通事故が起こった…。このような場合、責任は誰が負うのでしょうか?
民法717条第1項には「土地の工作物の設置または保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じた場合、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない」と規定されています。
この規定に基づき、建物に関して落雪防止のための措置等の管理が不十分であったような場合には、その建物を占有し使用している方、または建物の所有者が落雪による事故の責任を負うことになる可能性があります……
※本記事は2022年2月9日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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