●レポート:松永 和浩 ●写真:GSユアサ/モーサイ編集部 ●編集:モーサイ編集部(中牟田歩実) ●参考文献:トンネル工法の「なぜ」を科学する(アーク出版)
トンネルには照明同士の設置間隔が不均等、消灯している個体がある
高速道路や幹線道路を走っていれば、誰もが通るトンネル。
2020年12月22日に新東名高速道路の御殿場JCT~浜松いなさJCTの制限速度が時速120km/hになったことで、ツーリングやドライブの際にあえてこの道を選ぶ人も増えたのではないかと思います。
この新東名高速道路は設計速度が時速140km/hで、それを実現するために片側3車線化と幅が広い上に直線に近い緩やかな曲線を描く道路構造を設定しているので、山などを迂回することなく、とにかくトンネルが多いことで知られます。
新東名高速道路に限らずトンネルに入ると不思議に思うことがいくつかあります。例えば、トンネル内の照明がそのひとつです。
長いトンネルでは、トンネルの入り口付近、中央、出口付近でそれぞれ設置されている照明の数が均等ではないことに気がつきます。また、設置されているのに点灯していない個体もあります。「球切れかな?」なんて思ってしまうのですが、じつはあえて消灯している理由があるのです。
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