空冷エンジン磨き最強アイテムバトル! 6つの道具を実際に使って比べてみた
さあっ!! それではエンジンを磨いてみましょう~~
道具の解説が長くなってしまいましたがここからが本番。真っ白に腐食したエンジンを磨いていきます!!
空冷エンジン磨きその1:ボンスター
さあ最初はスチールウール「ボンスター」から行ってみましょう!
キメの細かいスチールウールなので形状は自由自在。広いところも角っこもゴシゴシこすればエンジンの腐食なんて簡単に落ちそう…だったのですが、ちょっと予想外の結果に。というのも、ボンスターが削れて鉄の粉がバラバラと落ちる割には肝心のアルミの腐食があまり落ちません。
空冷エンジン磨きその2:研磨パッド
それならばと、お次は「研磨パッド」。
金属のサビを落としたり、塗装の足付けをしたり、はたまた、ステンレスのヘアライン仕上げもできたりするのですが、なぜか思うようにアルミの腐食は落ちません。
…あれ? ひょっとしてエンジンの腐食って予想以上に頑固ですか???
空冷エンジン磨きその3:すき間っち
それじゃお次は「すき間っち」。よろしくお願いしますっ!!
やっぱりどう見ても歯ブラシに見えてしまうすき間っち。先端に付いてる研磨剤がかなりザラザラしてるので、これで本当に歯を磨いたら歯が簡単に削れそうなくらい。
これでいきなりフィンの隙間を狙ったのですが…ありゃま。なんかイメージより厚みがあったようで隙間には入りませんでした。残念っ!!
今回はスーパーカブ系の原付バイクのエンジンなのでフィンの隙間がかなり狭いようですね。 SR400など、大排気量の空冷エンジンだったら大活躍してくれたかもしれません。
空冷エンジン磨きその4:ワイヤーブラシ
ここからだんだんアイテムが凶暴になっていきますよ。お次はコレだ、ワイヤーブラシ。
これは試さなくても分かります。絶対効果あるやつ。ここまで腐食すると真鍮ブラシじゃ効果が薄そうなので、コシのあるスチールブラシでガシガシ擦ります。ゴシゴシこすると、粉を巻き上げながらみるみる綺麗になっていきます。
だけどやはりフィンの中には届きません。また直線運動になるので、奥まったところにも届かず。磨きやすい所ばかり磨いてしまうので、出っ張ったところだけツルツルになってしまいました。
磨きやすいからって、広いところばかり磨いても意味がないんですよね。あくまで磨きたいのはフィンの奥! フィンの中が磨けないと、今回の目的を達成することができません。
空冷エンジン磨きその5:スパイラルブラシ
それでは満を持して、針金を基軸にブラシを生やした細軸の「スパイラルブラシ」が登場です!! これは見事にフィンの隙間に入りました。さすがです!!
…確かに隙間に入りはしたものの、意外と中で抵抗があって動かせなくなってしまったり、本当の奥まで入ってくれないので、なんか中途半端になっちゃいますね…。ありゃま。
期待していたスパイラルブラシも、 磨きやすい所だけ磨いて終わってしまいました。
空冷エンジン磨きその5:カップブラシ
いよいよコチラを使います「カップブラシ」!
できるだけ手作業だけで、コトを穏便に済ませようと思っていたのですが… 期待していたアイテムがここまで使えないんじゃしょうがないですよね。
ディスクグラインダーに、カップブラシ(中)を取り付けて磨いていきます。
ちなみに回転道具を使う時は何が飛んでくるかわからないので必ず防護のメガネを装着してください。また予想以上に粉塵が舞いますので防塵マスクなどもしましょう。
ワイヤーブラシだけでも強力なのに、 それがさらに回転するってんだから弱いはずがない。ブラシが当たったところがみるみる磨かれていきます。
カップブラシ(中)ではちょいとデカいのか、 なんかイメージより磨ける箇所が少ないようです。
そこで、カップブラシ(小)にチェンジ。
何か見た目が細いのでそれほど効果がないようなイメージだったのですが、これが磨き始めたらその認識がぶっ飛びました。
使いやすい! これは使いやすいぞっ!!?
まず奥まったところはみるみる磨けます。また、回転でブラシが広がるので、側面に当てても磨くことができますし、平面も磨くことができました。ていうかこれ一つでいいんじゃないかってぐらいにエンジンを磨くことができます。
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