空冷エンジン磨き最強アイテムバトル! 6つの道具を実際に使って比べてみた
空冷エンジンは美しい。されど、腐食してしまったフィン磨きは難しい。…というわけで、「磨く」ことに特化したアイテムを集めてみて、どれが空冷エンジンのフィン磨きに適しているか? 最適アイテムを探してみたいと思います。
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
空冷エンジンは好きですか? 私は大好きです!
冷却用のフィンが整然と並んでいて、のっぺりした水冷エンジンとは全く別物の美しさを醸し出しています。
だけどそれはアルミの美しい光沢が保たれている時の話で、 エンジンの高熱などの影響でアルミの表面が腐食してしまうと、粉っぽくなってなんとも古ぼけた印象になってしまいます。
軽い腐食だったらアルミに適したケミカルも発売されているのですが、放置するとさあ大変。
もちろんプロに頼めば、ピカピカにサビを落とした上で耐熱塗装までやってくれますが、なんとかお金をかけずに自分で磨くことができないものでしょうか? 試行錯誤してみましょう!
自分で空冷エンジンを磨くには何がいいのか? 道具を集めてみました
世の中に「磨く道具」はたくさんあるのですが、その中から比較的手軽に手に入るものをいろいろ集めてみました。すべてホームセンターで手に入ります。
ボンスター(スチールウール)
個人的にめちゃくちゃ愛用しているボンスター。スチールウールともいいますが、100円ショップにも売っています。本来は台所で鍋などを洗うのに使うそうなのですが、私はひたすらバイク用の研磨アイテムとして何年も愛用しています。すぐに摩耗して粉が落ちるのが欠点ですが、メッキ部品のサビも落とせるなど汎用性の高いアイテムです。
研磨パッド(不織布やすり/ナイロン研磨シート)
研磨パッド/不織布やすり/ナイロン研磨シート/スコッチブライト…色々な呼び名がありますが、要は布状のヤスリです。好みの大きさにカットできて曲面への追従性が良いことから、サビ落としや金属の研磨に非常に便利なアイテムです。粒度(番手)がたくさんありますが今回は#320にしてみました。
すき間っち
ネーミングが…(笑)。これはたまたまホームセンターで見つけたものなのですが、歯ブラシのような形状の先っぽに研磨剤がくっついているシロモノ。細い角っこに使いやすそうな形状なのですが、「これがフィンの中に入れば最強では!?」と思ったので買ってみました。
定番のワイヤーブラシ
これは説明する必要がないほど定番アイテムですね! その威力はとっくに実証済み。 むしろ強力すぎるのが欠点でしょうか。スチール製が強力なのですが傷がつきやすいので、 柔らかい真鍮製もおすすめです。
スパイラルブラシ
ちょっと今回期待したいのがこちらスパイラルブラシ。ワイヤーブラシがらせん状に配置されていて、狭いところでその威力を発揮します。形状的にどう考えてもフィン磨きに最適? イメージ的にはこれ一本で決着がつきそうな気すらしております。
カップブラシ(ディスクグラインダーで使用)
こちらも私が日頃から愛用しているアイテムのひとつ。カップブラシと呼ばれるもので、 ワイヤーブラシを円形にまとめていて回転させながら使うアイテムです。今回はディスクグラインダーを使いますが、電動ドリルに取り付けて使うタイプもあります。回転数が高すぎるとワイヤーが飛んで危険なので、回転数調整式のもので使うか、 電気ドリルタイプの方が扱いやすいです。
クリーニングブラシセット(リューター用)
あまり期待してなかったのですが…念のために買ってみたのがこれクリーニングブラシセット。本来はリューターに取り付けて使うもので、いろいろな形状の小型のブラシがセットになっています。なぜ期待していなかったかと言うと、エンジンを磨くにはどう見ても小さいですよね~。でも、細かいところに使えるかもしれないので用意してみました。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
「電動ドライバー」しか勝たん! (と、言ってみた) 工具っていっぱいありますよね。 ウン十万円もするようなフルセットをいきなり買えばあらゆる作業を網羅できそうだけども、チョットそれは現実的じゃない。か[…]
この二本のプラスドライバーの違い、わかりますか? 軸の根元のところをよく見ると、六角になっています。 ドライバーについている六角部、これはアクセサリーではなくて、「六角軸付き」や「ボルスター」と呼ばれ[…]
難しいバルブコッターの取り付け 私は正直4サイクルエンジンのシリンダーヘッドの分解が苦手です。それはなぜかというと、バルブコッター(リテーナーロックキーパー)の取り付けがとても面倒くさいから。 シリン[…]
こんにちは!DIY道楽のテツです。突然ですが、皆さんはどんなハンドクリーナーを使っていますか? 私が溶接工として鉄工所で働いていた時代よく使っていた「ピンクの石鹸」は、手をきれいにする力はあったものの[…]
こんにちは!DIY道楽テツです。今回は、車やバイクに使うガラスコーティング剤の活用法について(邪道ですが)考えてみました。 愛車のケアのためにお高めのガラスコーティング剤を購入したいけれど、お小遣いの[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
スズキと連携しつつ互換パーツをリプロダクト これは東京モーターサイクルショー3日目、3月24日にヨシムラブースで開催されたトークショーで発表されたもの。登壇した加藤社長は「油冷GSX-Rはヨシムラファ[…]
「電動ドライバー」しか勝たん! (と、言ってみた) 工具っていっぱいありますよね。 ウン十万円もするようなフルセットをいきなり買えばあらゆる作業を網羅できそうだけども、チョットそれは現実的じゃない。か[…]
サンデーメカニックにとってガレージ装備の夢!! バイクリフトの導入で作業精度が一気に高まる 愛知県小牧市のドゥカティ東名名古屋店は、2020年12月に移転リニューアルオープンしたドゥカティ正規ディーラ[…]
エアーコンプレッサーを設置したら、インパクトレンチとソケットをセットで持っておきたい ガレージにコンプレッサーを置いたら、絶対欲しいインパクトレンチ。作業効率が格段に向上する。メッキ仕様が多いハンドツ[…]
この二本のプラスドライバーの違い、わかりますか? 軸の根元のところをよく見ると、六角になっています。 ドライバーについている六角部、これはアクセサリーではなくて、「六角軸付き」や「ボルスター」と呼ばれ[…]
人気記事ランキング(全体)
ペットボトルがあればオイル交換に「勝て」る! いきなり結論ですが、オイル交換にペットボトル、めっちゃ使えます。それこそオイル抜くところから、新しいオイル入れるところまで。終始一貫。全部できます。ちなみ[…]
日本から50ccが消える日 骨肉のライバルも今は兄弟機種 とはいえ、110〜125cc車は2人乗りを前提とした機種がほとんどのため、必然的に日本の50cc車より車体が大きく、シートも高い傾向にある。小[…]
スズキと連携しつつ互換パーツをリプロダクト これは東京モーターサイクルショー3日目、3月24日にヨシムラブースで開催されたトークショーで発表されたもの。登壇した加藤社長は「油冷GSX-Rはヨシムラファ[…]
ナンバープレートの様式の見直しと希望ナンバー制導入がほぼ確実に 希望ナンバー制(希望番号制度)の導入について 上記ナンバープレートの様式を見直すことによって同一番号の払い出し能力が拡大されることから、[…]
あのエディ・ローソンも愛用中のマシン!! 「アリゲーター A-6」と名付けられたこのバイクは、F1やルマンなどで活躍したアメリカ人レーサー、ダン・ガーニーが創設した「AAR(All American […]
最新の投稿記事(全体)
特徴的なグラデーション状ストロボパターンを再現 このカラーが欲しかったんよ! とお思いの読者も少なくないと思われるのは、タイのカブハウスが発表した「New Honda DAX 1978 Special[…]
カワサキデザインのDNAそして走りはミドル級ザッパー 空冷DOHC4気筒400ccバイクの中でもっとも威風堂々としていたバイク、といえば1979年登場のカワサキZ400FXです。 俗に「フェックス」と[…]
取締りのポイントをどこに置くかは警察官それぞれ 交通違反を見逃すことはあるのか、あるとしたらどういうときなのか、といったことは普段運転されている方にとって非常に興味深いことだと思います。ですが、警察官[…]
ユーロ圏では400ユーロ差、フランスではEクラッチ仕様のみ発売、英国は100ポンド差……!! 昨秋のEICMAで発表されて以来、注目の高いホンダの新しい技術「ホンダEクラッチ(Honda E-Clut[…]
インディアンモーターサイクルの魅力を聞く 2024年1月、新たにインディアンモーターサイクル正規ディーラーに加わったのは、静岡県沼津市のHSC沼津店。2023年7月に店舗をリニューアルしたばかりで、中[…]