ワークマン2022-2023秋冬 ライダー向けグローブ3双を紹介……正直1双は微妙でした

  • [CREATOR POST]相京雅行

●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行

バイクに乗る時は撮影が絡むことが多いので、操作性を重視してレザーグローブを愛用していますが、真冬は1時間も乗っていれば確実に手が冷えます。

今回はレザーグローブにプラスすると暖かい、ワークマンのメリノウールインナーグローブと中綿入りのイージス防風防水ライディンググローブ、そして秋冬モデルとして新しく登場した3シーズングローブの3双を紹介します。

メリノインナーグローブ

  • 商品番号:FCW71
  • カラー:ブラック・グレー
  • サイズ:フリー
  • 価格:499円

メリノウールを採用したインナーグローブがこちら。なんとメリノウールを採用しつつも499円という驚異的な価格を実現しています。

原材料にウールの他にナイロン・ポリエステル・ポリウレタンなどが混紡されることで強いストレッチ性を得ており、フリーサイズですが手が小さめの方から大きめの方まで幅広く使う事ができそうです。

フィット感に優れているので試しに装着した状態でキーボードを叩いてみたところ、多少の違和感はあるもののミスタイプなく打つことができました。手先が冷えやすい人は室内で使っても良いかもしれません。

メリノウールは汗をかいても繊維の表面が保水せず、内側に水分を閉じ込めたのちに徐々に発散していくため汗冷えすることがありません。

薄手の生地ながら吸湿発熱性もあるので、汗をかきやすい手のひらは装着した瞬間からポカポカと暖かくなります。

またメリノウールは天然の抗菌作用を備えており、雑菌が繁殖しにくいのもポイント。使い続けても嫌な臭いが発生しません。

荷物にもならないので、荷物の中にポンと入れておけば急に寒くなってきた時にも使うことができます。

防風防水ライディンググローブ

  • 商品番号:AGW23
  • カラー;ブラック・カーキ
  • サイズ:M・L・LL
  • 価格:3900円

防水防寒シリーズ「イージス」のバイク用グローブがこちら。

中綿には保温性が高く保水しにくいシンサレートを採用し、甲側裏地には毛足の長いフリースのような生地、手のひら側裏地は起毛素材を採用することで手を入れた瞬間から暖かく感じます。

風が当たる手の甲側は中綿+フリース生地の保温性で冷えた外気からガード。手のひら側は毛足の短い裏起毛素材を採用することで操作性を確保しています。

表地素材は手のひら側にマイクロファイバーを編んだ人工皮革を採用。合成皮革ではなく、限りなく天然皮革の構造に近いと言われている人口皮革なので、摩耗が激しい手のひら側に適した素材と言えます。

手の甲側のプロテクター付近と指先には柔らかいヤギ革を採用。構造上プロテクターとこすれることが多いですが、摩耗性に優れた天然皮革なので安心です。

甲側のプロテクター素材にはポリカーボネイトを採用。バイクのスクリーンなどにも採用される素材で弾力性と強度に優れていますが、厚みがあるので押しても変形するような事はありません。

手のひらと指の付け根部分には振動対策用クッションまで配されています。

手首のフィット感はマジックテープと入れ口部分にアジャスターが用意されています。風が入ってくることはないと思いますが、マジックテープはもう少し幅があっても良いかもしれません。

指の部分にはシャーリングが配されており、レバーの操作がしやすいのもポイント。また親指と人差し指がスマホタッチに対応しています。

中綿入り冬用グローブは指部分が太いので操作できないと思っていましたが、実際にやってみたら意外と大丈夫でした。

防水性は縫い目部分に裏側からシームテープでなどで処理されていないため、雨天時長時間走行していると染みてくると思われます。

ただグローブはゴアテックスなどのフィルムを採用しても染みてくることがあるので、雨天時走行で使うならテムレスなどのゴムグローブを外側に重ねるのをお勧めします。

筆者は普段Sサイズのグローブを使っていますが、こちらのグローブはMサイズからしか選べないので、Mサイズを着用してみたところ少々大きめでした。親指は余り過ぎるとウインカー操作に支障が出てしまうことがありますが、実際にやってみたところ問題ありませんでした。

ですが、手の小さい人や女性用にSサイズから用意して頂きたいところです。

ハイブリットレザーライディンググローブ

  • 品番:MG01
  • カラー:ブラック
  • サイズ:M・L・LL
  • 価格:2900円

2022秋冬に登場した3シーズン用のグローブがこちら。甲側には合成皮革、摩耗しやすい手のひら側はやぎ革を採用しつつ、指の付け根と指先には滑り止め加工が施されたポリエステルが重ねられています。

手の甲側には樹脂製のプロテクター、指先にはクッションを配置して防御力を高めつつ、指先シャーリング加工で動かしやすくしているのもポイント。

手首部分はベルトとマジックテープで調整可能で、人差し指と親指はスマホタッチ対応。ショート丈のグローブとなっています。

裏地もきちんと張り付けられているので2900円のグローブとしてのクオリティは決して低くはないのですが、同社のライトプロテクショングローブと比較してしまうと少々物足りない印象です。

1900円のライトプロテクショングローブがハイブリットレザーライディンググローブと比べて劣るのは2点。スマホタッチと甲側のプロテクション性能です。

ライトプロテクショングローブはスマホタッチに対応しておらず、甲側のプロテクターもクッションのみとなっています。

ですが素材が柔らかく引き裂き強度に優れたやぎ革、手のひら側にも振動対策クッションを備えるなど1900円とは思えないほど充実しています。

恐らく作業用グローブでは通常使用しない甲側プロテクターの原価が高いのだと思いますが、僕なら操作性と引き裂き強度に優れたライトプロテクショングローブを選びます。

どちらのグローブも店舗販売限定商品となりますが、調べた限り店舗によって在庫はあるようです。スマホタッチと甲側のプロテクション性能を重視したい方はハイブリットレザーライディンググローブ。操作性と手のひらの振動対策を重視したい方はライトプロテクショングローブを選ぶと良いでしょう。

なおどちらも防風防水ライディンググローブとサイズ感は共通です。

メリノウールのインナーグローブだけはゲットして!

人によってグローブに求めるものは違うと思いますし、完璧なバイク用グローブが欲しいならワークマン製品ではなく、バイク用品メーカー製品の方が良いでしょう。

ただメリノウールのインナーグローブだけは見つけたら絶対に買ってほしいレベルでお勧めです。

僕ならライトプロテクショングローブや防風防水ライディンググローブと重ね付けして寒い冬を乗り切ります。


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