
2026年もスポーツヘリテージ系が熱い! スズキがGSX-8TとGSX-8TTを新発売。ヤマハはXSR900 GPに新色を追加した。どちらもスタイリングのカッコよさは完璧。だからこそ気になるのは、その乗り味だ。岡崎静夏が、2台を公道で比較試乗!!
※テスタープロフィールは記事の最下部にあります
ルックスから想像するのとはかなり違う公道での乗り味
同じエンジンを積むGSX-8SやGSX-8Rを未経験だったこともあり、GSX-8Tに乗ってみて最初に驚かされたのは、エンジンの上質なトルク感。低回転域からパワフルで、スロットルを開ければグイグイと前に進みます。
SUZUKI GSX-8T
しかもその加速感に角がなく、すぐにトルクが落ち込んでしまわず高回転域まで続いていきます。レトロなルックスや80PSという最高出力から想像していたよりもだいぶ俊敏で、公道を走るときには自制心も求められるほど、エンジンはスポーティに感じます。
コーナリングも、かなり軽快。前後サスペンションは8S同様のKYB製で(8Rはショーワ製)、フロントは調整機構がないベーシックな仕様ですが、フロントタイヤの感触が抜けることがないため安心して操縦できます。
ヤマハXSR900 GPとスズキGSX-8T。
ブレーキは、公道用として十分な制動力を備えるのに加え、コントロール性にも優れています。動きがいいフロントサスペンションとの組み合わせにより、フロントタイヤの接地感を出しやすく、これも公道でスポーティな雰囲気を楽しむときの安心材料となります。
このルックスから、ネイキッドとストリートファイターの間に位置するモデルかと想像していましたが、実際にはストリートファイターどころかスーパースポーツの要素さえ感じさせる走り。とはいえ、そこまで過激で本格的なわけではなく、ワインディングをそれなりのペースで楽しみたいライダーにピッタリだと感じました。
公道の速度域にベストマッチなスポーツ性を持ったGSX-8T!
【SUZUKI GSX-8T】主要諸元
- サイズ:全長2115 全幅775 全高1105 軸距1465
- シート高:815(mm)
- 車両重量(装備重量):201kg
- エンジン形式:水冷4スト並列2気筒DOHC 4バルブ
- 総排気量:775cc
- 最高出力:80ps/8500rpm
- 最大トルク:7.7kg-m/6800rpm
- 変速機形式:6段リターン
- 燃料タンク容量:16L
- フロントタイヤサイズ:120/70ZR17
- リアタイヤサイズ:180/55ZR17
- 価 格:129万8000円
スゴく乗りやすいバイクというワケではない。上級者を満足させる高性能
一方のXSR900 GPは、サーキットで乗ったこともありますが、公道で感じたのは難しさ。後述するように、それが魅力でもあるのですが、はっきり言ってしまえばスゴく乗りやすいバイクというわけではありません。
その大きな要因となっているのは、’80年代マシンの雰囲気を強く意識しながら設計された車体。全体的に大きさと重さがあり、セパレートハンドルは絞り気味で燃料タンクとの距離も近く、ストリートモデルとしては上半身の前傾がキツめです。
YAMAHA XSR900 GP
ただし、燃料タンクのボリュームがあることからニーグリップしやすく、ハンドルは遠めかつやや低めながら、腕だけで上半身の重さを支える乗車姿勢は避けやすいです。
国内メーカーではヤマハだけがラインナップする水冷トリプルエンジンは、シングルやツインと比べたら発進に少し気を遣う必要があるとはいえ、中回転域のトルクが豊かで、高回転域では弾けるような加速を生みます。回転が上がっていくときに心地よさがあり、独特な排気音も楽しめます。
前後サスペンションは、公道の速度域や入力に対してややハードな方向で、コーナリング特性はややもっさりとしている印象。ただし、サスペンションのセッティングはかなり細かく調整できます。
簡単ではないけど、上級者を満足させる高性能。そんなところも楽しさにつながる要素だと思います。
【YAMAHA XSR900 GP】主要諸元
- サイズ:全長2160 全幅690 全高1180 軸距1500
- シート高:835mm
- 車両重量(装備重量):200kg
- エンジン形式:水冷4スト並列3気筒DOHC4バルブ
- 総排気量:888cc
- 最高出力:120ps/10000rpm
- 最大トルク:9.5kg-m/7000rpm
- 変速機形式:6段リターン
- 燃料タンク容量:14L
- フロントタイヤサイズ:120/70ZR17
- リアタイヤサイズ:180/55ZR17
- 価 格:146万3000円(イエロー)
岡崎静夏’sレビュー
今回はストリートでの使用に限定して評価。「コーナリングや加速フィーリングなど、サーキットだと2台の優劣が逆転する項目もあります」と語る。
ヤマハ XSR900 GPの採点表
- コーナリング:3点
- 加速フィーリング:3.5点
- 街乗りしやすさ:2点
- コストパフォーマンス:4点
- 静夏の好み:5点
スズキ GSX-8Tの採点表
- コーナリング:4点
- 加速フィーリング:5点
- 街乗りしやすさ:4点
- コストパフォーマンス:4点
- 静夏の好み:3点
岡崎静夏’sレビュー
※評価はすべて5点満点0.5点刻み。ストリートに限定して評価
テスタープロフィール
【テスター:岡崎静夏】全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスに今季もフル参戦する驚速女子。リアル公道ライダーでもあり、レトロな外観のバイクも意外とお好き!?
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