
北米ホンダが発表した2027年型の「ゴールドウイング」シリーズは、フラッグシップツアラーとしての風格と先進の走行テクノロジーを融合させたモデルだ。1833ccの水平対向6気筒エンジンと独自のダブルウィッシュボーンサスペンションを軸に、シームレスな変速を実現する7速DCTや最新のインフォテインメント機能を凝縮。大陸巡航を支える高い快適性と走りの質感に磨きをかけた最新モデルの装備と仕様を紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:USホンダ
水平対向6気筒とダブルウィッシュボーンサスがもたらす独創の走り
ホンダのプレミアムツアラーとして君臨するゴールドウイングの2027年モデルが北米で発表された。日本国内で展開されるモデル同様に低重心設計と静粛性を追求したパワートレインを核とする。心臓部にはボア×ストローク73.0mm×73.0mmの1833cc水冷4ストロークSOHC 24バルブ水平対向6気筒エンジンを搭載。対向配置されたピストンが振動を打ち消し合い、低回転域からスムーズで伸びやかなトルク特性を発揮する。
フロント足回りには、一般的なテレスコピック式とは異なるダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。ショック吸収とステアリング操舵の機能を分離させた構造により、路面からの不快な衝撃がハンドルへ直接伝わる挙動を抑えている。
制動系にはフロントにラジアルマウント6ピストンキャリパーと320mmダブルディスクを配置。電子制御コンバインドABSと相まって巨体を安定して減速させられるだけの制動性をしっかりと確保している。
7速DCTと統合電子制御が実現する先進の操縦感覚
トランスミッションには変速ショックを抑えた7速自動DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)と6速マニュアルの2種類が設定されている。7速DCT仕様では押して歩くような微速での前後進を可能にするウォーキングモードも備えられており、巨体の取り回しをサポートする。
電子制御スロットル(TBW)と連動する走行モードは「TOUR」「SPORT」「ECON」「RAIN」の4種類から選択が可能で、モード変更に応じてエンジンの出力特性、サスペンションの減速感、リアのトルクコントロール(HSTC)の介入度が最適化される。
メーターパネルには大きな7インチのTFTカラー液晶が配置されている。ワイヤレスでのApple CarPlayやAndroid Auto接続に対応しており、走行中でもナビゲーションアプリや音楽再生をスマートに操作できる。
快適装備を網羅した「Tour」とスポーティなバガーの2系統展開
2027年型の北米ラインナップは、リヤトップケースを備える「Tour」シリーズと、ショートスクリーンを採用したバガー仕立ての標準モデルで構成される。Tourシリーズは合計121Lの大容量パニアケースに加え、前後シートヒーターや電動プリロード調整リアサスペンションを標準装備する。
さらに最上位の「Tour Airbag Automatic DCT」には、ライダーの安全性を考慮した専用エアバッグシステムを搭載した。車体色には洗練された「イグニッションブルー」「グレーメタリック」「メタリックブラック」などが展開されている。
日本国内市場への2027年モデル導入時期や詳細な仕様についてはまだ未定。フラッグシップツアラーとしての本質を磨き続けるゴールドウイングの国内アナウンスが待たれる。
HONDA GOLD WING (2027model / US) COLORS
HONDA GOLD WING (2027model / US) SPECS
| 項目 | 諸元 |
|---|---|
| モデル名 | GOLD WING / GOLD WING TOUR |
| エンジン型式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ水平対向6気筒 |
| 総排気量 | 1833cc |
| ボア×ストローク | 73.0mm×73.0mm |
| 変速機形式 | 7速DCT(前後進ウォーキングモード付) / 6速MT(電動リバース付) |
| 前輪サスペンション | ダブルウィッシュボーンサスペンション |
| 後輪サスペンション | プロリンクリアサスペンション |
| 前輪ブレーキ | 320mmダブルディスク(ラジアルマウント6ピストンキャリパー・C-ABS) |
| 軸距 | 1699mm |
| シート高 | 744mm |
| 最低地上高 | 130mm |
| 整備重量 | 約365.6kg(スタンダード) / 約388.3kg(Tour Airbag DCT) |
| 燃料タンク容量 | 20.8L |
| 画面表示 | 7インチTFTカラー液晶(ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto対応) |
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