
欧州ホンダが「CMX500 Rebel(日本名:レブル500)」の2027年モデルを発表した。日本では「レブル250 E-Clutch」、北米やタイでは「Rebel 300 E-Clutch」が先行して絶大な支持を集めているが、ついに500ccモデルへも先進技術「Honda E-Clutch」が展開された形だ。さらに3.5インチ丸型カラーTFTディスプレイと新設計6ボタン操作スイッチを獲得し、新色を引っ提げて登場した注目作となっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:UKホンダ
250/300に続き「Honda E-Clutch」が欧州500ccへ!
欧州ホンダが発表した2027年モデルの「CMX500 Rebel」。最大の注目は「Honda E-Clutch(ホンダ Eクラッチ)」の採用だ。日本では2025年に「レブル250 E-Clutch」が軽二輪クラス初の搭載車として先行発売され、北米やアジア市場でも「Rebel 300 E-Clutch」がラインナップされて大きな話題を呼んでいた。
今回ミドルクラスの500ccへ横展開されたことで、レブルファミリーの小排気量からミドルクラスに至るまでE-Clutch化が完成した形となる。E-Clutchシステムは、発進や停止、そしてシフトアップおよびダウンの全変速操作において、ライダーがクラッチレバーを操作することなくペダル操作のみでスムーズな変速を完遂できる。
右側エンジンカバー内に配置した2つのアクチュエータモジュールが電子制御でクラッチを自動コントロールするため、変速時のショックを最小限に抑え込んでくれる。街中の渋滞やストップ&ゴーが続く市街地走行において、握力疲労からライダーを完全に解放してくれる極めて高い快適性を提供してくれるというわけだ。
もちろん、ライダー自身の意思でいつでも従来通りクラッチレバーを操作することも可能だ。レバーを握れば瞬時にマニュアル操作へと介入し、レバーを離せば即座に自動制御へと復帰する。
変速時のペダル荷重フィーリングを「HARD」「MEDIUM」「SOFT」の3段階から好みに応じて設定できる機能も備えており、日常の通勤からワインディングまで走りの表情の自在な変化が楽しめる。
3.5インチ丸型カラーTFTメーターと新設計6ボタンSWが魅せる先進コクピット
コクピット周りには、最新の第2世代HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)が導入された。従来の100mm径反転液晶(ネガティブLCD)メーターに代わり、新設計の3.5インチ丸型カラーTFTディスプレイを新たに採用。クルーザー特有のシンプルで無骨なカスタム美学を保持しながら、グラフィックの解像度と視認性を格段に向上させた。
この丸型TFT画面には、速度やギアポジション、燃料計に加えて、E-Clutchの動作状態やシフトダウン推奨表示など豊富なデータを直感的に表示する。スマートフォン連携機能「Honda RoadSync」にも対応し、ナビゲーション案内や通話管理をメーター上でスマートに完結できる。
メーターの表示切り替えや設定変更を司る左ハンドルバーの操作スイッチは、従来の4ボタン式から新設計の6ボタン式モジュールへと進化を遂げた。グローブを着用したままでも直感的にブラインドタッチできる操作感を実現しており、ライディング中の視線移動を最小限に抑えながら快適なシステム操作をサポートしてくれる。
471cc並列ツインのトルクフルな走りと新色が映えるボバースタイル
車体とパワーユニットの基本構成は、世界中で高く評価されているレブルの完成されたパッケージを踏襲する。471cc水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンは、最高出力34kW(約46PS)/8500rpm、最大トルク43.3Nm/6000rpmを発揮する。低中回転域から湧き出る豊かなトルク特性にチューニングされており、ショットガンスタイルの2in1エキゾーストが奏でるパルス感溢れるサウンドとともに、力強く心地よいクルージングを提供してくれる。
低く構えたスチールパイプ製ダイヤモンドフレームと、前130/90-16、後150/80-16の太いバルーンタイヤが、レブルの象徴である「ボバー」スタイルを強く主張する。シート高は690mmと非常に低く抑えられており、優れた足つき性とニュートラルなライディングポジションが、街乗りにおける扱いやすさを約束する。
2027年モデルではカラーバリエーションも一新された。標準モデルには新色「マットフレスコブラウン」と「マットガンパワーブラックメタリック」を設定。ビキニカウルやフォークブーツ、ブラウンのダイヤステッチシートを標準装備する上級仕様の「S Edition」には、新色「キャンディロージーレッド」と「マットガンパワーブラックメタリック」が用意されている。
日本市場への導入が楽しみでならないレブル500 E-Clutchモデル。国内ラインナップへの正式追加のアナウンスを楽しみに待ちつつ、今後のホンダの動きに注目しておこう。
HONDA CMX500 REBEL (2027model / EU) COLORS
HONDA CMX500 REBEL (2027model / EU) SPECS
| 項目 | 諸元 |
|---|---|
| エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
| 総排気量 | 471cc |
| ボア×ストローク | 67.0mm × 66.8mm |
| 圧縮比 | 10.7:1 |
| 最高出力 | 34kW (約46PS) / 8500rpm |
| 最大トルク | 43.3Nm / 6000rpm |
| 燃料供給方式 | PGM-FI 電子制御燃料噴射 |
| 最高速度 | 155km/h |
| クラッチ形式 | 湿式多板(アシスト/スリッパークラッチ&Honda E-Clutch装備) |
| 変速機形式 | 6段リターン(E-Clutch制御対応) |
| フレーム形式 | ダイヤモンド(スチールパイプ) |
| フロントサスペンション | 41mmテレスコピックフォーク(ストローク量121mm) |
| リアサスペンション | SHOWA製ツインショック(5段階プリロード調整、ストローク量95mm) |
| フロントホイール | アルミキャスト 16M/C × MT3.00 |
| リアホイール | アルミキャスト 16M/C × MT3.50 |
| フロントタイヤ | 130/90-16M/C (67H) |
| リアタイヤ | 150/80-16M/C (71H) |
| フロントブレーキ | 296mmダブルディスク、Nissin製2ピストンキャリパー、2チャンネルABS |
| リアブレーキ | 240mmシングルディスク、1ピストンキャリパー、2チャンネルABS |
| メーター | 3.5インチ丸型カラーTFTディスプレイ(Honda RoadSync対応) |
| 全長×全幅×全高 | 2205mm × 820mm × 1090mm |
| 軸間距離 | 1490mm |
| 最低地上高 | 125mm |
| シート高 | 690mm |
| キャスター / トレール | 28° / 110mm |
| 車両重量 | 191kg(S Edition:192kg) |
| 燃料タンク容量 | 11.2L |
| 燃料消費率 | 3.6L / 100km (WMTCモード) |
| CO2排出量 | 84g / km (WMTCモード) |
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