![「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_B.jpg)
アストンマーチンが創業100年を迎え、さまざまな記念モデルをリリースしたことはご承知の通りです。が、100年のうち半分以上の60年間にわたる付き合いがあるザガートとのコラボモデルはやはり特別感にあふれるもの。それゆえ、アストンマーチンはV12を搭載したヴァンキッシュをベースに4モデルを限定生産するという大盤振る舞い。ザガートもそんなテンションに舞い上がったのか、いずれも超カッコいいモデルに仕上げています。今回は、4モデルの中でも人気の高かったヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテをご紹介しましょう。
●文:石橋 寛(ヤングマシン編集部) ●写真:RM Sotherbys
ザガートの名がつくだけで売れ行きがまったく違う
とにかく、アストンマーチンが100周年にかけた情熱はすさまじいもので、DBS GTザガートとDB4 GT ザガートのセット販売をはじめ、ハイパーカーと呼ぶにふさわしいヴァルカンのリリースなどそれはもう世界中のクルマ好きが目を丸くしたものです。
アストンマーチン創立100周年に先駆け、2017年に発売された記念4モデルのひとつがヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ。新車価格75万ユーロでした。
また、ヴァルカンを除けばすべてイタリアンカロッツェリア「ザガート」とのコラボレーションモデルであり、長年にわたる両社の蜜月関係を印象付けてくれるもの。日本のセールスに聞いても、同じアストンマーチンでもザガートの名がつくだけで売れ行きはまったく違うとのこと。そりゃ日産(オーテック・ザガート)やトヨタ(ハリアー/MR-S)もあやかりたくなるというものです。
軽量化の恩恵で0-100km/h:3.5秒の実力を発揮
さて、ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテは、前述の通り2013年にデビューしたアストンマーチン・ヴァンキッシュをベースに、ザガートが新たなスタイルを与えたオープンモデル。ちなみに、アストンの車名でヴォランテは伝統的にカブリオレタイプを指しています。
それまでのザガートと大きく違うのは、標準のヴァンキッシュが採用したカーボンボディを踏襲していること。ザガートといえば、1960年のDB4 GT ザガートから薄手のアルミ板で成形したスーパーレジェッラボディが大きなアドバンテージだったのですが、やはり時代の流れには逆らえず、オートクレーブ成形を選ばざるを得なかったようです。とはいえ、ザガートも意地を見せて、標準のヴォランテが車重1919kgあるのに対し、1849kgと70kgもの軽量化を果たしています。さしずめ、カーボンパネル版スーパーレジェッラといったところでしょうか。
肝心のスタイリングですが、オールドファンにとってはザガート味が薄いかもしれません。フロントからの見え方はほぼ同一で、リヤエンドやテールランプの形状が異なる程度では「オレ、ザガート買ったんだ」という満足度はさほど高くないかもしれません。
ザガートらしさが最も現れているのが、リヤの造形。LEDで攻めたテールランプや、エッジの効いたラインが標準ボディと大きく異なります。
同時にリリースされたクーペ/スピードスター/シューティングブレークはザガートのアイコンたるダブルバブルを取り入れていますから、ヴォランテでも工夫の余地はあったはず。そのあたり、アストンマーチンも心得ていたのか、自社のプレミアムメニュー「Q by アストンマーチン」でもってインテリアの特別感をこれでもかとアップさせています。例えば、シートステッチにザガートの頭文字「Z」をあしらってみたり、コンソールにアルマイト処理されたブロンズ材をおごるなどさすがにリッチ&ゴージャスな仕上がりは新車価格75万ユーロ(約1億4000万円)にふさわしいものかと。
近年のアストンマーチンはインテリアへのこだわりがハンパないですね。Z模様のステッチや、アルマイト加工したブロンズを使うなどじつに豪華です。
また、エンジン&シャシーについては先のヴァンキッシュSと同様の内容で、5.9リッターV 12から600psを発揮。が、いくらか軽量なぶんだけ0-100km/h:3.5秒と、0.2秒速くなっています。一方、最高速についてザガートは310km/h以上と明言を避けています。ちなみに、標準のヴォランテSは323km/hなので、同じくらいと考えていいでしょう。オープンモデルにとって、それほどの重要データではないとされたのでしょうか。
100周年にちなんだレアモデル争奪戦の行方は…
99台の限定生産だったため、発売からしばらく経っているものの中古車市場に出てくることは滅多にありませんでした。こちらのエスケーピングホワイトにグレナディンレッドのソフトトップというパッケージも珍しいもので(大半がザガートレッドのボディ)激しい争奪戦となることはまず間違いありません。
グレナディン(ざくろ)レッドというビビッドなカラーとされたソフトトップ。このあたり、英国車なのにイタリアンな香りが漂います。
50万ユーロ(約9000万円)のスタートと、お手頃感はあるものの、落札価格はやはり1億超えが予想されています。ともあれ、アストンマーチンとザガートというゴールデンコンビ、しかも100周年にちなんだレアモデルとなれば、致し方ない買い物といえるのではないでしょうか。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(自動車/クルマ)
独自にチューンしたF5型V8ユニットを搭載 ご存じの通り、ストックのZ8がサーキットの匂いを感じさせるスパルタンな仕立てだったのに対し、アルピナが目指したのは「どこまでも快適に、エレガントに長距離を走[…]
ミケロットとともに、数々の名作を世に送り出したフェラーリ そもそも、ミケロットとフェラーリの関係は1970年代まで遡ります。当時、ランチアのワークスラリーカーのチーフメカを務めていたジュリアーノ・ミケ[…]
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
+35馬力のために、ハードウェアを全替えするポルシェの執念 3.6リッターの水平対向6気筒ツインターボ、いわゆるレンシュポルトの血筋「メッツガーユニット」を搭載し、415馬力を発揮。これだけでも当時の[…]
従来の2気筒から新設計3気筒へ!劇的進化を遂げた新型「Ryker」 BRPジャパンが国内に展開するカンナムシリーズの中で、よりカジュアルに3輪アドベンチャーを楽しめるモデルとして支持されてきた「Ryk[…]
人気記事ランキング(全体)
一度は希少になった「400cc×4気筒」が、いま再びアツい! いま、400ccクラスの4気筒エンジンに再び注目が集まっている。 そもそも400ccと4気筒の組み合わせは、日本のバイク史において決して新[…]
フレディのヒザ擦りに沸くも80sライダーは個性派揃い!! ケニー・ロバーツによって確立された“ハングオフ”は、瞬く間にGPシーンに浸透。イン側のヒザを路面に擦るシーンも目にするようになったが、ロバーツ[…]
「Z1超え」を果たした世界最速の伝説。GPZ900R Ninjaが持つ永遠のロマン カワサキモータース全面協力!3Dスキャンで純正車を1/4スケール再現 本シリーズで完成するのは、現存する実車が極めて[…]
400cc4気筒が若者たちの憧れになった時代 日本で400ccクラスのスポーツバイクが大きな存在感を持つようになった背景には、1975年に変更された二輪免許制度がある。新たな制度では400ccを境に免[…]
7月の欧州発表から待望の日本解禁!「SV-7GX」が10月13日発売 スズキは、2026年7月8日に欧州で公開されていた新型クロスオーバーモビリティ「SV-7GX」を、2026年10月1日に日本国内向[…]
最新の投稿記事(全体)
二輪安全運転診断アプリの実証実験が開始 ホンダは、ライダーの安全運転を診断するスマートフォン向けアプリを開発中であり、ウーバーイーツジャパンと共同で実証実験を開始した。期間は2026年9月1日から28[…]
ドゥカティ初のレーシング・スーパーモト「Desmo450 SM」登場 ワールド・ドゥカティ・ウィーク2026において、ドゥカティ初となるレーシング・スーパーモト「Desmo450 SM」がお披露目され[…]
移転先は、交差点を渡ったすぐ近所 今回移転するドゥカティ大阪ノースは、自動車メーカーで、自動車販売ディーラーやBMW Motorradディーラーを展開する光岡自動車が経営するドゥカティ部門のショップだ[…]
2026年11月1日(日)に開催される「SKTR SHIMANAMI 2026」は、“いつ・どこから出発してもOK、決まっているのはゴールだけ”という超自由度の高いフリースタイル・ツーリングイベントだ[…]
ツーリングの「冷え」を克服!ライダーを支えるワークマンの防寒性能 秋が深まり冬の気配が近づくにつれて、バイク走行時の冷風や道の駅での休憩、キャンプツーリング時の冷え込みは増していく。特に首元や手首・足[…]
- 1
- 2

![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテの写真|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_1-768x512.jpg?v=1789305149)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテのネームプレート|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_6-768x512.jpg?v=1789306518)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテのエンジンカバーに書かれた、ザガート創業者の孫のサイン|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_7-768x512.jpg?v=1789306532)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテのリアビュー|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_2-768x512.jpg?v=1789306390)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテの車内|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_4-768x512.jpg?v=1789305277)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテのエンジンルーム|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_3-768x512.jpg?v=1789305644)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテのインパネ|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_5-768x512.jpg?v=1789305527)
![ソフトトップを閉めた状態の、ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_8-768x512.jpg?v=1789306273)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテの左側面|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_1421248-768x512.jpg?v=1789307478)
![ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテのフロントマスク|「市場には滅多に出てこない」生産台数99台という超希少モデル。カッコいいモデルに仕上がっている[ヴァンキッシュ・ザガート・ヴォランテ]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/2017-Aston-Martin-Vanquish-Zagato-Volante_1421249-768x512.jpg?v=1789307487)



























