
昭和生まれなもんで(だからってわけじゃないけど)物が捨てられない性分なのですが、今回はそんな貧乏性が役に立ちました。しかも代用品ではなくて、まさかの専用品というね! シートスポンジの穴補修に、文字通り「ピースがハマった」というオハナシ。いけるとはおもったけど、まさかこんなに上手くいくとは思いませなんだわ。この方法は今後も使わせていただきますっ!
●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
今回はシートの張り替えのお話
古~いバイクのシート。表皮がすっかり劣化して、柔軟性が失われるのを通り越してバリバリのカチカチ。つまんでみると「パキッ」という音とともに割れる始末。
このシート表皮を張り替えてバイクシートを補修しようと思うのですが、今回の話の主人公はそっちではありません。コチラ(↓)シートのスポンジの方です。
外面は良好なシートスポンジだが・・・
ボソボソに劣化してるわけじゃないし、色もそんなに悪くないし、これは程度がいいかなと思ったのは最初だけ。よくよく見ると、いろいろやばいことになってるのに気づきました。それがこれ(↓)穴が開いてるんですよ。
画像で見えますでしょうか?(文字通り)穴が開くほどよく見てみると、単なる穴ではなく、奥の方が広がってるのです。それだけじゃない。シートの前方にある切れ目をぐいと広げると、この有様。
何ですか、これは。鍾乳洞ですか? 正直、原因がよくわかってないのですが、スポンジの表面は綺麗に見えても、その内部はまるで溶けたかのように空洞化が進んでいるのですよ。
何がどうしてこうなったんだろう?
どうやって直すかが問題だ
さて、これをどうやって直すか、正直悩みます。
理想的かつ定番なのは、シート用スポンジとして売っている「ウレタンフォーム」などを買ってきて、貼り付けたりして補修するのですが、今回の場合は量的にはほとんど使わないんですよね。せっかく買ったとしても大量に余るし。かと言って普通のスポンジを買ってきても、柔らかすぎてシート用としては使えないし。
シートの補修用として耐えうる弾力性と硬さを併せ持っていて、なおかつ少量を手に入れる方法はないものか?
「あっ、そうか!」。あれこれ悩んでるうちに、目についたものがありました。
これだ。自転車のサドル!
これはちょうど少し前にカミさんのサドルが破れていたので新品交換したのですが、表皮を補修するか何かしらに使えないものかと、捨てられずに取っておいたものなのです(つまりは貧乏性ってやつですね)
これって考えてみたら、椅子と言う使用用途は同じ。つまりは使ってる素材も同質の物だよね? 面積の差はあれど、そのまま使えるんじゃなかろうか?
代用品以上の高性能だった件
自転車のサドルの表皮はそれほど強くないようで、カッターで簡単に切れちゃう。あとはバリバリと剥がせばあっという間にベースとスポンジに分解できちゃいました。めっちゃカンタン。
おおっ、こうなってるんだ!
スポンジを指で押してみても、想像以上の心地よい弾力性。これはシート用スポンジを買ってくるよりこっちの方が良いかもしらん。これだけの面積で体を支えるのだから弱いワケないですわな。これは期待できるぞ!?
切断もカッターであっさり切れました。サクッとカットできるのでバイクのシートスポンジとはまた違う素材っぽいね。
※萩の月そっくし。
密度のあるウレタンスポンジは、こうして手に取るとまるで「萩の月」そのもの。めっちゃいい感じ!
補修作業はサクサク進みます。
適当な大きさに切り出して、シートの穴に突っ込んでみました。
奥の方が広がっているので、やや大きめにカットしたものを圧縮して押し込んでいきます。
サドルのスポンジがちょうどいい弾力なので、シートスポンジの隙間にみっちりとハマってくれました。
はみ出した部分は「ダイソーのおろし金」でゴリゴリすると、ほどよく削れてカンタンに整形可能。つまりは割といい加減な大きさでも後から整形できるってことですね。作業性良好です!
シート前側の鍾乳洞空間にもざく切りしたサドルスポンジをどんどん詰め込んでいきます。
潰してから突っ込めば、みっちりと密着してくれるのでボンドは不要。
シートスポンジと弾力が似通っているので、とても相性がいいみたい。
何か面白くなってきちゃって、シートの裏の穴にも片っ端からサドルスポンジを突っ込んでみました。
出来上がりがこんな感じ。なんかうまく行きすぎて怖くなっちゃうぐらいですね。
以前、ホームセンターのウレタンフォームで似たような補修をしたことがあります。ただ、弾力性が異なるためか場所によって硬さにばらつきが出やすく、どこか違和感がありました。しかし今回は元と弾力性が近いため、上から押してみても変なたわみがなく、しっくりきています。すげーなこれ!
表皮貼り替えでシート復活
ここまでくればしめたもの。
後は表皮をタッカーで止めればシート張り替えの完成です。
筆者のシート張りの技術が未熟なもんで、若干シワが残りましたが、あれだけ穴だらけだったと思えない仕上がりになってくれました。車体に取り付けてこんな感じ(↓)
当初はシートスポンジの内部が空洞になっていたため、部分的に柔らかすぎる箇所がいくつもありました。しかし、自転車のサドルのスポンジを詰めたことで全体的に弾力のムラがなくなり、とても完成度の高い補修ができちゃいました。使ったのは廃材なんですけどね~。
偶然の思いつきでしたが、こういった方法も有効ですね。もし皆様もシートスポンジを補修する機会があり、ちょうど傷んだ自転車のサドルがあるなら、サドル側を新品に交換してしまうのもひとつの手です。
サドルが新しくなるうえに、バイクのシート補修に適した弾力の素材も手に入るという、まさに一石二鳥のアイデアではないでしょうか。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました~!
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