
青汁王子として知られる三崎優太さんが立ち上げた三崎未来電子の第1号バイクがついに発売! 早速、直撃して、開発の経緯から機能やデザイン、バイクへの熱い思いなどなど、根掘り葉掘り聞き出したぞッ!!
●文:風間ナオト(ヤングマシン編集部) ●写真/外部リンク:三崎未来電子株式会社, 三崎優太 元青汁王子
元青汁王子が立ち上げたバイクメーカーが第1号モデルを発売!
青汁王子としてその名を知られる実業家の三崎優太さん。最近、バイクにハマっているらしいとの情報をきっかけに近況を不定期でお届けしてきましたが、しばらく前にビッグニュースが入ってきました!
新型コロナの影響で経営難に陥ったaidea社の女性社員による「投資して救済してほしい」というメッセージに応え、電動バイク事業の譲渡を受け、『三崎未来電子株式会社』を設立したのが2024年5月15日。そしてついに“MISAKI”ブランドのEVバイク第1号『L-noa(エルノア)』が、2026年5月19日に販売開始!! 早速、三崎さんを直撃して、根掘り葉掘り聞いてみました。
“MISAKI”ブランドのEVバイク第1号『L-noa(エルノア)』。メーカー希望小売価格は670,000円(税込)
新聞配達に特化したビジネス用バイクながらクールなデザイン
『エルノア』は、“物を配送する人に快適なバイクを届けたい”をコンセプトとする新聞配達に最適化したビジネス用バイク。aidea社から引き継いだ、ベースとなる車両はあったものの、発売に至るまでは多難な道のりだったそうです。
「どれが1番というとキリがないくらい苦労の連続でしたね。当然ですが、車体のデザインからイチから作ってますので、デザイン性と機能性の両立の難しさなど、さまざまなことを学びました」と三崎さん。
「配達に特化したバイクとはいえ、現場の方の気持ちを考えると、格好良いに越したことはないので、近未来的かつ、毎日ワクワク走ってもらえるようなデザインを目指しました」と振り返ります。
三崎さん自ら細部のラインにまでこだわり、トヨタ車の意匠を手掛けた経験を持つ伊藤辰徳さんと一緒にクールで機能的なデザインを作り上げました。
翼を広げる鳥をイメージした会社のロゴは、世界的なファッションブランド『#FR2』『VANQUISH』の仕掛け人で、三崎さんが10代の頃からの友人である石川涼さんが担当。三崎さんの名前から羽のラインが3本になっているところもポイントです。
カタログスペックで一回の充電あたり約155km走れる航続距離
カタログスペック値で一回の充電あたり約155km走れる航続距離が『エルノア』のストロングポイント
EVバイクとしての機能面では、航続距離がストロングポイントだとか。
三崎さんは「既存のEVバイクは数十キロしか走れないものが多いですが、配達現場の声を汲み取り、カタログスペックの値ですが、1回の充電で約155km走れる航続距離を実現しています」と胸を張ります。
試験的に貸し出した新聞配達店からの「停車時にグラつく」との声には、サイドスタンドの角度見直しや強度のアップで対応。あわせて早朝の住宅街という使用環境を考慮して、スタンドを上げる際の静粛性も大幅に軽減しました。
最終的には「これもう100点だな」「EVバイクは出だしが良いのでスムーズに配達できる。普段ガソリンバイクで1時間かかっていた区域を50分くらいで配達できそう」とコメントをもらったとのこと。
ブレーキシステムは前後シングルディスクを採用。いずれもコンビブレーキとなっていますが、フロントブレーキは右手側レバーで、リアブレーキは右足側フットペダルで操作します。
ボタン操作ひとつでバックできるリバース機能は、切り返しの多い配達業務で重宝しそうです。
インホイールモーターを採用することで、停止・発進の多い配達業務で必要となるスムーズな加速を実現しています
日本新聞販売協会でのプレゼンでも「カッコいい」と高い評価
“時代の変化に適応したEVバイク”を謳う三崎さんは「配達業界など、本当にバイクの選択肢がなく困っている方々にまずはお届けしたいと思ってます」と販売戦略を明かします。
「すでに大手リース会社と提携してますので、リースでもご活用いただけます」とリースでの展開なども想定しているようです。
発売からおよそ1カ月。市場からの反応、予約や販売状況についてお聞きすると「おかげさまで大変好評です」と力強いお返事。
「バイクメーカーを設立すると発表した際は、どこまで本気か分からないという声もありました。時間はかかりましたが、実際に車両を完成させたことで本気を示せたと思います」
1番の顧客になる可能性がある日本新聞販売協会の会合で『エルノア』をプレゼンテーションした時にも「非常に快適」「カッコいい」と高い評価をいただいたそうです。
日本新聞販売協会の会合で『エルノア』をプレゼン。苦労したサイドスタンドも「ガッチリしてて良い」と高い評価
“バイクが好き”という思い…今後は一般ユーザー向けモデルも
自ら走行テストを行なった際は「いいね!」を連発。“バイクが好き”という思いが今の三崎さんを突き動かしています
2年前にあおり運転を受けたことがきっかけで遭遇した事故を肯定するため、「この事故があったからこそ今の自分がある、“MISAKI”というメーカーが作れたという未来」を思い描いて始めたバイク事業ですが、事故を経験した前後で、三崎さん自身の“命の重み”に対する考え方や“リスクへの向き合い方”にも大きな変化がありました。
「人はいつ死ぬか分からないと心に刻まれたと思います。だから一度きりの人生なので、精一杯挑戦しようと思いました」
事業に邁進する忙しい日々の中でもバイクライフを楽しんでいるそうですが、大怪我を乗り越えてなお、再びモーターサイクルに乗ろうと思った大きな原動力は、“バイクが好き”という思い。
「やはりバイクが好きなんです。バイクに乗ってる時は自由を感じます。こんな喜びはないです。たとえ怪我をしようが、ずっとバイクに乗り続けます」
また、事故を経て、人間の本質やファンの存在について気付かされたこともあったという。
「今も左手が不自由で後遺症に悩まされています。残念ですが、一生元には戻らないと思います。そんな中でもファンの方々がさまざまな治療法をメールやDMで送ってくださり、ありがたいなと感じました。その中から、いくつかの治療法を試してみたいと考えています」と感謝します。
ハーレーやヤマハ YZF-R6など、多くのバイクを所有する三崎さんですが、今一番気に入っていて、今後乗ってみたい1台は、もちろんこのマシン。
「これは本心としてL-noa(エルノア)ですね。製造番号1番は自分用のバイクとして、死ぬまで大切にしたいと思います」
「一般の人に手に取ってもらうバイク」の構想もすでにあるとも話す三崎さん。これからも“MISAKI”から目が離せません!!!
『エルノア』は標準色のピュアホワイトにアーバンレッド、ゴールデンイエロー、スレートグレーを加えた4色展開
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型スクーター)
最大のトピックは「ペダルの廃止」。法改正の恩恵で本来の無骨なスタイルへ原点回帰! スクーターといえばいまやプラスチックのカウルで覆われているのが当たり前だが、その真逆をいったのがホンダのズーマー。外装[…]
伝統と革新のベースモデル「プリマベーラ125」の揺るぎない魅力 「クラシカルなルックスのスクーターに乗りたいが、現代の交通事情に合わせた性能や安全性は妥協したくない」。そんなワガママなライダーの欲求を[…]
海の至宝「アメリゴ・ベスプッチ」とベスパの共鳴 1931年に進水し「世界で最も美しい船」と称えられるイタリア海軍の練習帆船、アメリゴ・ベスプッチ。一方のベスパは、そこから15年後の1946年に誕生し、[…]
スロットル操作でシフトダウン!? 電子制御CVT「YECVT」の衝撃 「スクーターはアクセルをひねるだけで楽だが、スポーツ走行ではどうしても物足りない」。そんなライダーの不満を過去のものにするのが、ア[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
最新の関連記事(新型EV/電動バイク)
立ち乗りも座り乗りも自由自在。免許不要で広がる行動範囲 「近所の買い物や通勤を楽にしたいけれど、ペダルを漕ぐのは疲れるし、バイクの免許は持っていない」。そんな悩みを吹き飛ばしてくれる有力な選択肢が、こ[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
ホンダの心臓を宿した、ヤマハの新しい「ジョグ」 「EVスクーターに興味はあるけれど、どこのメーカーのシステムが安心できるのだろう」。そんな疑問を持つライダーにとって、この一台はひとつの信頼できる答えに[…]
30kgフル積載でも余裕の登坂力。EVがもたらす極上のトルク 「荷物をたくさん積んだ状態での坂道発進は、どうしてもパワー不足を感じてしまう」。そんな配達現場のリアルな悩みを、ギアレヴはモーターの圧倒的[…]
耐荷重80kg! 美しいデザインで大人も子供も楽しめる EVEREST XING emoveは、次世代型モビリティを展開する株式会社Acalieのハイスペックブランド「EVEREST XING」からリ[…]
人気記事ランキング(全体)
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
前年モデルからの進化1:アシスト&スリッパークラッチの新搭載 「クラシックなルックスは好きだけど、長距離を走るとクラッチ操作で左手が疲れてしまう」。そんなライダーの悩みに応えるかのように、2026年モ[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! 季節を問わず、バイクで出かけるときに欠かせないアイテムといえばバックパック。特にこの夏の時期は、急な雨にも安心して使用できる撥水性・防水性に優れたものをチョイスし[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! 関東甲信越地方では梅雨明けを宣言。早くも40℃オーバーの「酷暑」を記録した地域も出てきている2026年の夏。そんなハードなシーズンを乗り越え、日々のライディングを[…]
転ばぬ前の絶対必須装備! Eクラッチ機構を守る「パイプエンジンガード」 万が一の転倒時に車体へのダメージを劇的に軽減するエンジンガード。デイトナからはスタイルの好みに合わせて選べる2タイプがラインナッ[…]
最新の投稿記事(全体)
最大のトピックは「ペダルの廃止」。法改正の恩恵で本来の無骨なスタイルへ原点回帰! スクーターといえばいまやプラスチックのカウルで覆われているのが当たり前だが、その真逆をいったのがホンダのズーマー。外装[…]
2018 Models 初登場は王道の“火の玉カラー”のキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジでホイールのリム&スポークを切削仕上げ、および金×銀ラインの入ったメタリックスパークブラックの[…]
アイコンの影にあった、レーシングカーゆえの苦悩 そもそも、なぜクーペ版はあの特徴的なガルウィングドアを採用しなければならなかったのか。それは、軽量かつ強固な「スペースフレーム構造」という、当時の最先端[…]
渋滞の多い街中も、週末のワインディングも。どちらも諦めたくないあなたへ 平日は通勤や街乗りでバイクを使い、週末は郊外のワインディングでスポーツライディングを満喫する。そんな理想のバイクライフを描きつつ[…]
スモークと庇ひさしの効果で目が疲れない 「VZ- ラム プラス」にはプロシェードシステムが標準装備されているが、サンバイザーをロングタイプに交換した場合の違いをレポートする。BMWR1300GSトロフ[…]
- 1
- 2












































