
冬のライディングの悩みは「寒さ」だけではない。意外と厄介なのが、室内や日中の気温上昇による「蒸れ」と、その後の「汗冷え」。そんな冬のツーリング事情に革命を起こしそうなアイテムが、あのワークマンから登場。それが「メリノウール」シリーズだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ワークマン
「天然のエアコン」が汗冷えを防ぐ
厚着をしてバイクで走り出し、休憩がてら道の駅やコンビニに入った瞬間、暖房の熱気で生じる汗の不快感。そして再び走り出した直後、その汗が冷えて体温を奪っていく不安。ライダーなら一度は経験があるはずの冬ツーリングあるあるだ。
まさにこの問題を解決するためにあると言っていいのが、ワークマンが展開する「スーパーエクストラファインメリノウール」だ。メリノウールは高い保温性を持ちながら、優れた「吸放湿機能」を備えているのが最大の特徴だ。
つまり湿気を吸って放出するため、蒸れにくい。体温調整が難しい冬のライディングにおいて、「アウターを着ると暑いが、脱ぐと寒い」というジレンマを解消してくれるのだ。化学繊維の吸湿発熱インナーも優秀だが、汗をかきすぎた際の処理能力という点では、天然素材であるウールの特性が光る。
さらに、繊維が平均16〜25ミクロンととても細いため、ウール特有のチクチク感も少ない。首元や手首など、肌に直接触れる部分のストレスが軽減されるという点は、集中力を要するライディングにおいて大きなメリットだ。
驚異の価格設定とそのカラクリ
メリノウールといえば、登山用品店やアウトドアブランドでは高級素材として扱われており、インナー1枚で数千円から1万円近くすることも珍しくない。しかし、そこはワークマン。なんと、ウール100%の長袖クルーネックが1900円(税込)という高コスパを実現しているのだ。
なぜこれほどの低価格が実現できるのか。その秘密は「大量発注」と「工場閑散期発注」にあるという。工場の空いている時期に大量に生産することでコストを極限まで抑える、ワークマン独自のビジネスモデルが、このプライスタグを可能にしたというわけだ。
ライダーにおすすめのラインナップ
そんなメリノウールのラインナップ中で、とくにライダー視点で注目したいアイテムをいくつかピックアップしよう。
まず基本の選択肢となるのは「メリノウール100 長袖クルーネック」(1900円)だが、寒冷地でのツーリングを考えるなら、より厚手の「メリノウール100 ミドルウエイト 長袖クルーネック」(2900円)や、体温調整のしやすい「メリノウール100 ミドルウエイト長袖ハーフジップ」(2900円)がおすすめだ。
メリノウール100 長袖クルーネック
下半身の防寒も抜かりない。「メリノウール100 ロングタイツ」(1900円)に加え、こちらも厚手の「ミドルウエイトロングタイツ」(2900円)が用意されている。ジーンズやライディングパンツの下にこれを一枚仕込むだけで、快適さは劇的に変わるはずだ。
メリノウール100 ロングタイツ
そして、隠れた名品となりそうなのが小物類だ。「メリノウール ネックウォーマー」(980円)に加え、「ミドルウール メリノバラクラバ」(1280円)もラインナップされている。フルフェイスヘルメットを被るライダーにとって、バラクラバは冬の必需品。呼気の湿気を逃しつつ首元の隙間風を防ぐこのアイテムが、天然素材かつ1000円台前半で手に入るのはうれしい。
ロングツーリングに嬉しい「消臭」効果
宿泊を伴うロングツーリングでは、荷物を減らすためにインナーを数日間着回すこともあるだろう。そこで威力を発揮するのが、メリノウールが持つ「天然の消臭性」だ。
アンモニアや酢酸、イソ吉草酸といったニオイの原因物質を減少させる効果が期待できるため、宿に着いてジャケットを脱いだ際の「自分のニオイ」に幻滅することが減るかもしれない。24時間着用しても快適、というのは決して大げさな表現ではないのだ。
カラーバリエーションも豊富で、ブラックやネイビーといった定番色はもちろん、グリーンやブルー、モクグレーなども展開されており、コーディネートの幅も広い。
スポーツやアウトドアはもちろん、仕事や通学、さらには睡眠時まで使える汎用性の高さ。そして何より、ライダーの懐に優しい圧倒的なコストパフォーマンス。
本格的な冬将軍が到来する前に、ワークマンの「メリノウール」シリーズで武装し、快適な冬ツーリングの準備を整えてみてはいかがだろうか。
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