
スズキは、原付二種スクーターのスポーティモデル「アヴェニス125」にカラーチェンジを施し、2025年10月28日に発売すると発表した。物価高が叫ばれるこのご時世に、3年前に初登場したときから価格を据え置きとしていることにも注目だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
新色パールレッドだけでなくホワイトとブラックも色味新たに
スズキは、原付二種スクーターの「アヴェニス125」をカラーチェンジ。2022年の発売以来、初めての変更を受けるアヴェニス125だが、ニューカラーの「パールミラレッド×グラススパークルブラック」を設定しただけでなく、これまでもあったホワイトとブラックをそれぞれ色味変更して「パールグレッシャーホワイト×グラススパークルブラック」「グラススパークルブラック」に。
発売から3年経ってのニューカラー登場だけに物価高の影響を受けそうなものだが、価格は据え置きの28万4900円としている。
アヴェニス125は、空冷単気筒SEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)エンジンを搭載し、力強さと優れた燃費性能を両立。WMTCモード燃費は54.3km/Lで、燃料タンク容量5.2Lと掛け合わせると、計算上の航続距離は約282kmだ。
デザインはスポーティかつ高級感があり、ボディマウントのLEDヘッドライトやLEDリヤコンビネーションランプ、フル液晶ディスプレイなどを装備。足元のスペースを稼げるフラットフロア構造でまたがりやすく、シート高は780mmでスポーティな段付きシートを採用している。
また、シャッター付きキーシリンダーやシート下トランクスペース、5V2AのUSB充電ソケットを装備する蓋付きの左フロントインナーラック、500mlのペットボトルが入る右フロントインナーラック、ヘルメットホルダー×2個といった実用的な装備も充実。このほか、ハンドル下には買い物に便利なフロントフック、足元には折りたたみ式かつストッパー付きのホルダーも装備する。
ヒンジ式給油口はシート後方に設置されるため給油時にシートの開閉は不要。このほか、サイドスタンド駐車時に便利なリヤブレーキロックシステム、セパレートタイプのアルミ製グラブバーや、ワンプッシュで始動できるスズキイージースタートシステム、左ブレーキレバーを握ると前後ブレーキが同時に利くコンバインドブレーキといった装備もありがたい。
また、ランプの色が青から緑へと変化することで運転状況を知ることができるエコドライブイルミネーションを採用している。
SUZUKI AVENIS 125[2025 model]
| 車名 | アヴェニス125 |
| 型式 | 8BJ-EA12J |
| 全長×全幅×全高 | 1895×710×1175mm |
| 軸距 | 1265mm |
| 最低地上高 | 160mm |
| シート高 | 780mm |
| 装備重量 | 107kg |
| エンジン型式 | 強制空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
| 総排気量 | 124cc |
| 内径×行程 | 52.5×57.4mm |
| 圧縮比 | 10.3:1 |
| 最高出力 | 8.3ps/6750rpm |
| 最大トルク | 0.98kg-m/5500rpm |
| 変速機 | Vベルト無段変速 |
| 燃料タンク容量 | 5.2L |
| WMTCモード燃費 | 51.6km/L(クラス1、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 90/90-12 |
| タイヤサイズ後 | 90/100-10 |
| ブレーキ前 | 油圧式シングルディスク |
| ブレーキ後 | 機械式リーディング・トレーリング |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 28万4900円 |
| 車体色 | 白×黒、黒、赤×黒 |
| 発売日 | 2025年10月28日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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