
すっかり涼しくなり、ツーリングシーズンが到来した10月。どのようなヘルメットが発売されるのか、ヤングマシンの記事とともに振り返ってみよう。
●文:ヤングマシン編集部
月内発売:SHOEI「GT-Air3 MIKE」
インナーバイザー付きフルフェイスの決定版、SHOEI「GT-Air3」に、ニューグラフィックモデル『MIKE(マイク)』が2025年10月に満を持して登場する。この『MIKE』は、ライディングギアらしい精悍さとポップな雰囲気を融合させたデザインが特徴だ。
頭頂部や後頭部には製品名の一部である「-Air」の文字がさりげなくあしらわれているが、これはぜひ実物で確認してほしいポイントだ。カラーラインナップは、ホワイト×ブラックやグリーン×ブラックに加え、受注期間限定カラーとしてブルー×レッド、イエロー×ホワイトの全4色。
どれも愛車とのカラーコーディネートを意識しやすいパターンとなっている。GT-Air3の大きな魅力はその空力性能で、高速走行時における上方への浮き上がりを11%、前方からの押し付けを6.5%も軽減し、ライダーの肉体疲労を大幅に減らす。
また、ベンチレーション機能も進化しており、アッパーエアインテークの流入量は従来比約1.2倍、排出量は約1.8倍だというから、真夏のライディングでも頭部は快適に保たれるだろう。
さらに、欧州サングラス規格に匹敵するインナーサンバイザーや、インカムをスマートに装着できる『SHOEI COMLINK』など、ツーリングに欠かせない機能が充実している。ロングツーリングから毎日の通勤・通学まで、幅広いシーンで真価を発揮する頼れるフルフェイスだ。価格は8万3600円となっている。
愛車とコーディネートしやすい4色のニューグラフィック ベンチレーション機能も優れており、100km/h走行時のアッパーエアインテークの流入量は従来モデル比で約1.2倍、トップエアレットからの排出量は約[…]
月内発売:SHOEI「X-Fifteen Carbon」
SHOEIのフラッグシップフルフェイス『X-Fifteen』に、ファン待望のスペシャルモデル『X-Fifteen Carbon』が2025年10月に登場する。これは帽体の最外層に、航空機やレーシングマシンにも使われる軽くて強い高級素材、カーボンファイバー(CFRP)を採用した最高峰モデルだ。
これにより帽体の剛性と弾性が向上している。X-Fifteenの複雑な帽体形状を一切変更することなくカーボン化を実現し、綾織のカーボンパターンは部位ごとに織り目の方向が緻密に計算され、機能美と高級感が凝縮された仕上がりとなっている。その性能は、もちろんX-Fifteen譲り。
MotoGPからのフィードバックに基づき、時速350km/h超の速度域でも安定した空力性能を発揮するように設計されている。浮き上がりを1.6%、前方からの押し付けを6.1%低減する効果は、一般的な100km/h走行時でもライダーの負荷を軽減し、運転への集中力維持に直結するのだ。
さらに、換気性能が従来モデル比1.5倍以上に広がったベンチレーションや、フィット性の調整幅が広がった内装システムなど、安全性と快適性は群を抜いている。
なお、この『X-Fifteen Carbon』はSHOEI Gallery限定販売となっているので、購入を検討しているなら、事前に最寄りのギャラリーに問い合わせるのが賢明だ。価格は16万5000円となっている。
最外層にカーボンファイバーを使ったX-Fifteenの最高峰モデルが登場! 積層させた炭素繊維を樹脂で固めたカーボンファイバー(CFRP)は、軽くて強い素材だ。そのため航空機やレーシングマシンに使われ[…]
10月下旬発売:アライ「RX-7X REA SB3」
WSBK(スーパーバイク世界選手権)のレジェンド、ジョナサン・レイ選手の最新レプリカモデル『RX-7X REA SB3』が、2025年10月下旬にアライから発売されるぞ。残念ながらレイ選手は今季限りでフルタイム参戦から引退を表明しているが、彼が今季着用しているグラフィックが手に入るのだから、ファンなら見逃せない逸品だ。
デザインはホワイトとブラックを基調とし、レッドとブルーのストライプが組み合わされた、シンプルながらも速さを感じさせる直線的なデザインとなっている。ベースとなる『RX-7X』は、MotoGPライダーも愛用するアライのレーシングスペック最高峰フルフェイスであり、もちろんMFJ公認だ。
軽量かつ高強度な『PB-SNC2』帽体を採用し、突起物は衝撃時に外れる設計や、曲率R75以内の帽体形状など、アライ独自の「かわす性能」を徹底追求している。ベンチレーションシステムも秀逸で、『ディフューザー Type12』などの多数の機構でシステム化されており、真夏の激しいスポーツライディングで発生する熱気と湿気を効率よく外部へ排出する。
さらに、高速走行時の乱気流を抑制し、ライダーの疲労軽減に貢献する『エアロフィン』も装備。長時間の集中力を維持するための快適性も群を抜いている。価格は8万4700円だ。
今季限りでフルタイム参戦から退くジョナサン・レイ選手の最新レプリカ登場 WSBK(スーパーバイク世界選手権)で活躍しているジョナサン・レイ選手(ヤマハ)の最新レプリカヘルメットが登場する。もちろんレイ[…]
10月下旬発売:アライ「ASTRO-GX NEKO」
アライヘルメットから、異色のキュートなフルフェイス『ASTRO-GX NEKO(ネコ)』が2025年10月下旬に登場する。YF DESIGNが手がけたこのニューグラフィックは、満月とネコがモチーフ。「断然ネコ派!」のライダーにはたまらないデザインだ。
モノクロで描かれたネコが野原で戯れる様子は、マンガ調でありながら水墨画のような独特の趣きがあり、ヘルメットのグラフィックとしては斬新だ。ベースとなるアストロGXは、ツーリングでの快適性と利便性を追求したモデルだ。
帽体下端部(間口)が広く設計されており、街乗りやツーリング先で頻繁に着脱する際も快適なのが特徴。帽体には強度・圧縮強度に優れるPB-cLc2を採用。後頭部の『GTスポイラー』は高速巡航時の乱気流を抑え、長時間走行の疲労を軽減してくれる。
ベンチレーションも優秀で、前頭部のアライロゴ部分や『Gフローダクト』から大量の外気を導入し、汗ばむ季節でも快適性を確保。内装は、抗菌・消臭・防汚性を備え、インカムスピーカーを装着しやすい『FCSパッド』を採用した『GX-EPシステム内装』だ。
曇りどめ効果に優れる『ピンロックシート』対応シールドには、衝撃時の開放を防ぐ『VAS-Vロック』機構も備わっている。長距離走行に強く、街乗りでも使いやすい、まさにライダーフレンドリーなフルフェイスである。価格は7万3700円だ。
「断然ネコ派!」なライダーにぴったりのかわいいネコが描かれたアライのフルフェイス このたび追加されるニューグラフィック『ASTRO-GX NEKO』は、YF DESIGNがデザインを手がけたキュートな[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ヘルメット | アライヘルメット)
今季限りでフルタイム参戦から退くジョナサン・レイ選手の最新レプリカ登場 WSBK(スーパーバイク世界選手権)で活躍しているジョナサン・レイ選手(ヤマハ)の最新レプリカヘルメットが登場する。もちろんレイ[…]
「断然ネコ派!」なライダーにぴったりのかわいいネコが描かれたアライのフルフェイス このたび追加されるニューグラフィック『ASTRO-GX NEKO』は、YF DESIGNがデザインを手がけたキュートな[…]
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
皮脂や汗に含まれる尿素が生地を痛めてしまう ──一般の方が汗でびちょびちょのヘルメットをリフレッシュさせたい場合、どのように行えばよいでしょうか? 「どこが外せるのか、どういうふうに洗えばいいのかは、[…]
ヘルメット専用設計で、手提げ&肩にかけてショルダーにしても快適 ツーリング先でのヘルメットの持ち運びのために、ポケットへ忍ばせておくのに最適な、小さく折りたためるヘルメットトートバッグ。出先での急な買[…]
最新の関連記事(ヘルメット | SHOEI)
日本の伝統文化をテーマとした色と柄が独特の個性を演出 『J-Cruise 3 ACCONIC』は、ブルー×ブラック、ブルー×ホワイト、ゴールド×ブラックの3色展開だ。しかしこのグラフィックモデルの特徴[…]
新しいグラフィックと新色追加でバリエーションをさらに拡充 『NEOTEC3 BREEZE』は、ホワイトとブラックをベースとして、グラデーションが美しいライトブルーをあしらったカラースキームだ。ブルーは[…]
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
最外層にカーボンファイバーを使ったX-Fifteenの最高峰モデルが登場! 積層させた炭素繊維を樹脂で固めたカーボンファイバー(CFRP)は、軽くて強い素材だ。そのため航空機やレーシングマシンに使われ[…]
GT-Air3のメカニズムにマッチするニューグラフィックモデルが登場 GT-Air3に追加される新しいグラフィックモデルは、多数のパーツを組み合わせて帽体を構成するような、メカニカルな模様が特徴だ。と[…]
人気記事ランキング(全体)
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
お手頃価格のヘルメットが目白押し! 【山城】YH-002 フルフェイスヘルメットが38%OFF コストパフォーマンスと信頼性を両立させた山城の「YH-002」フルフェイスヘルメット。大型ベンチレーショ[…]
後発のライバルとは異なる独創的なメカニズム 近年では、日本製並列4気筒車の基盤を作ったと言われているCB750フォア。もっとも細部を観察すると、この車両のエンジンには、以後の日本製並列4気筒とは一線を[…]
まさかのコラボ! クロミちゃんがホンダバイクと出会う ホンダがサンリオの人気キャラクター「クロミ」と、まさかのコラボレーションを発表した。クロミがバイクに乗りたくなるというストーリーのオリジナルアニメ[…]
世界初公開のプロトタイプ&コンセプトモデルも登場予定! ホンダが公式素材として配布した写真はモーターサイクルショー展示車および鈴鹿8耐時点のもの、つまりミラー未装着の車両だが、JMS展示車はミラー付き[…]
最新の投稿記事(全体)
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
初の電動スクーターが「C evolution」 2017年、BMWモトラッドは初の電動スクーター「C evolution(Cエボリューション)」を発売。それまでのガソリンエンジンを搭載したC650に通[…]
月内発売:SHOEI「GT-Air3 MIKE」 インナーバイザー付きフルフェイスの決定版、SHOEI「GT-Air3」に、ニューグラフィックモデル『MIKE(マイク)』が2025年10月に満を持して[…]
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
- 1
- 2