
MVアグスタは、欧州でスーパーベローチェ1000の特別仕様「SUPERVELOCE 1000 AGO」を発表。Agoことアゴスティーニ氏の83歳の誕生日にちなみ、世界83台で限定販売される。専用装備は革製タンクストラップやアルカンターラシート、シリアルナンバー入りゴールドプレートなど。
●文ヤングマシン編集部
2025年6月16日に83歳になったアゴスティーニのスペシャル仕様
MVアグスタは欧州で、同ブランドが2025年で創立80周年を迎えるとともに、Agoことジャコモ・アゴスティーニ氏が83歳の誕生日を迎えることを記念し、究極の限定モデル「SUPERVELOCE 1000 AGO」を発表した。欧州ではすでに6月に受注開始しているが、日本への導入については未発表。KTMジャパンに次ぐ新しいインポーターが決まるまでは望み薄か。
アゴスティーニ氏は、ロードレース世界選手権を15回も制し、世界グランプリ通算123勝、イタリア選手権18回優勝、マン島TTレース10勝を遂げた伝説のライダー。今もその記録の多くは破られておらず、特に長年を過ごしたMVアグスタにとってはアイコンと言える存在だ。
そんなAgoにちなんだスペシャルマシンは、2021年の「スーパーヴェローチェ アゴ(3気筒800)」以来の登場となる「スーパーヴェローチェ1000 アゴ」。ボディは伝説のライダーであるジャコモ・アゴスティーニが駆った往年のレーシングマシンを彷彿とさせるスペシャルカラーで彩られている。
ベースになっているのは、2022年に発表されたスーパーヴェローチェ1000セリエオロで、アクラポヴィッチ製チタンエキゾーストやチタンボルト、軽量クランクシャフト、軽量ピストン&チタンコンロッド、5.5インチTFTディスプレイ、クルーズコントロールなどの装備は共通している。
Agoモデルの特別装備は、記念の真鍮製プレート付きカスタム前後レザータンクストラップ、シリアルナンバー入りゴールドプレート付きハンドルバー、レーザーエッチンググラフィック付き本革/アルカンターラ製シート、ジャコモ・アゴスティーニのトロフィーから作られたコインが組み込まれた特別なイグニッションキー、そしてジャコモ・アゴスティーニ本人によるサインが各車両に施される。スペックはセリエオロと基本的に共通だ。
SUPERVELOCE 1000 AGO
このほか、「スーパーヴェローチェ1000 アゴ」を購入した83名のカスタマーは、ダイネーゼ製の専用オーダーメイドスーツ「Dainese Custom Works Demone GP 3X」と、AGV製レーシングヘルメット「Pista GP RR」の特別仕様版を注文することも可能。MVアグスタがダイネーゼと共同でデザインしたこのスーツとヘルメットは追加費用なしで提供されるというから驚きだ。
そして「AGV Pista GP RR」は、MotoGPのトップライダーたちが使用しているヘルメットそのものだという。FIM公認、フルカーボンシェル、オプティカルクラス1のウルトラビジョンバイザー、リアのProスポイラー、360°アダプティブフィット内装システム、そしてあらゆるディテールへの徹底的なこだわりにより、Pista GP RRはサーキットにおける最高レベルの保護性能と信頼性を提供する。これらの2つはいずれも「スーパーヴェローチェ1000 アゴ」購入者以外は手にすることができない逸品だ。
MV AGUSTA SUPERVELOCE 1000 AGO
主要諸元■全長2080 全幅895 全高── 軸距1415 シート高845(各mm) 車重209kg(半乾)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 208ps/13000rpm 11.9kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
SUPERVELOCE 1000 AGO
付属キット
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(MVアグスタ)
3気筒と変わらない幅を実現した5気筒エンジンは単体重量60kg未満! MVアグスタはEICMAでいくつかの2026年モデルを発表したが、何の予告もなく新型5気筒エンジンを電撃発表した。その名も「クアド[…]
F1の英雄アイルトン・セナとドゥカティから続く熱い絆 セナとバイクのつながりが最初に報道されたのは、おそらく1990年のことでしょう。当時、ドゥカティのオーナーだったクラウディオ・カスティリオーニが8[…]
MVアグスタ(イタリア、ヴァレーゼ)は2025年1月31日、サルダロフ家が経営するアート オブ モビリティがMVアグスタの完全な経営権を取り戻し、正式にKTMから分離することを発表した。 KTMを経営[…]
998cc・並列4気筒のスーパーヴェローチェ1000セリエオロ爆誕!! MVアグスタ スーパーヴェローチェシリーズの最新作、208psを発揮する998cc並列4気筒エンジン搭載の「Superveloc[…]
オフロード走破性を向上させたMVアグスタのアドベンチャー登場! ’23年のEICMA(ミラノショー)で、MVアグスタが世界初公開して話題となった『LXPオリオリ』は、パリ=ダカールラリーで4度の優勝を[…]
最新の関連記事(記念モデル/限定モデル)
新型Z900RS発表を記念した火の玉グラフィック! 「かわす性能」をさらに高めるためのフォルムを生み出す、世界初のシールドシステム〈VAS-VCシステム〉を搭載したアライヘルメット「RAPIDE-NE[…]
大型ウイングレット装備とともに戦闘力を向上! カワサキは欧州と北米で「ニンジャZX-10R」シリーズの2026年モデルを発表。サーキットパフォーマンスと公道での実用性を両立するスーパースポーツがさらな[…]
TMAX生誕25周年! 特別装備満載の記念モデルが登場! ヤマハは、”オートマチックスポーツコミューター”という独自のジャンルを築き上げた「TMAX」の誕生25周年を記念し、特別仕様車「TMAX560[…]
ライダー本人のサイン入り限定ヘルメットも附属 ホンダUKが発表した「CBR1000RR-RファイアーブレードSP ディーン・ハリソン レプリカ」は、2025年のマン島TT・スーパーストッククラスでディ[…]
F1の英雄アイルトン・セナとドゥカティから続く熱い絆 セナとバイクのつながりが最初に報道されたのは、おそらく1990年のことでしょう。当時、ドゥカティのオーナーだったクラウディオ・カスティリオーニが8[…]
人気記事ランキング(全体)
250cc水冷90°V型2気筒でDOHC8バルブが、たった2年でいとも容易くパワーアップ! ホンダが1982年5月、V型エンジン・レボリューションのVF750Fに次ぐ第2弾としてVT250Fをリリース[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
悪質な交通違反の一つ、「無免許運転」 今回は無免許運転をして捕まってしまったときに、軽微な違反とはどのような違いがあるのか紹介していきます。 ■違反内容により異なる処理無免許運転の人が違反で捕まった場[…]
6/30:スズキの謎ティーザー、正体判明! スズキが公開した謎のティーザー、その正体が遂に判明したことを報じたのは6月30日のこと。ビリヤードの8番玉を写した予告画像は、やはりヤングマシンが以前からス[…]
RZ250の歴代モデル 1980 RZ250(4L3):白と黒の2色で登場 ’80年8月から日本での発売が始まった初代RZ250のカラーは、ニューヤマハブラックとニューパールホワイトの2色。発売前から[…]
最新の投稿記事(全体)
知られざる黎明期の物語 最初の完成車は1903年に誕生した。シングルループのフレームに搭載する409cc単気筒エンジンは、ペダルを漕いで勢いをつけてから始動させる。出力3psを発揮し、トランスミッショ[…]
充実してきた普通二輪クラスの輸入モデル この記事で取り上げるのは、日本に本格上陸を果たす注目の輸入ネオクラシックモデルばかりだ。それが、中国のVツインクルーザー「ベンダ ナポレオンボブ250」、英国老[…]
テールデザインでトラディショナルから新世代を意識させる! 1992年に発表後、実に30年間という史上まれにみるロングセラーだったCB400 SUPER FOUR。 その経緯にはいくつか節目となるモデル[…]
「一時停止違反」に、なる!/ならない!の境界線は? 警察庁は、毎年の交通違反の取り締まり状況を公開しています。 最新となる「令和3年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等につい[…]
進化した単気筒TRエンジンは5%パワーアップの42psを発揮! トライアンフは、2026年モデルとして400シリーズの最新作×2を発表した。すでにインドで先行発表されていたカフェレーサースタイルの「ス[…]
- 1
- 2


















































