
ニンジャ650ベースの400版派生モデルだったニンジャ400が、ニンジャ250と共通の車体を採用するフルモデルチェンジを敢行したのは2018年のこと。以来、操りやすいスーパースポーツとして人気を集め続けている同モデルの魅力を振り返る。2025年モデルでは、令和二年排ガス適合エンジン搭載やスペックはそのままに、ラインナップをカラーチェンジした無印のみとなった。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:カワサキ
長年愛されたKRTエディションが廃止
2025年モデルの発売は、2025年4月26日。2023年モデルと同様に、令和2年排出ガス規制適合を受けた2022年モデルのスペックを引き継ぐ形で登場した。
ニンジャ250と基本設計を共有する軽量400スーパースポーツ、ニンジャ400についてまず振り返りたい。令和2年排出ガス規制適合をしつつも、ダウンドラフト吸気化で高回転域の性能を向上させた2018年のフルモデルチェンジ時と変わらない48ps/10000rpmを発揮するスポーティーなエンジンを搭載している。
ニンジャH2からインスパイアされた完全新設計のトレリスフレームを採用し、エンジン背面にスイングアームマウンティングプレートを結合し、ピボットシャフトをこのプレートに貫通させる構造としていることもトピックのひとつ。
これによりスイングアームをエンジンに直接取り付けたのと同等の効果が得られ、軽量化と剛性確保が実現された。その結果、400ながら167kgという単気筒並みの車重も魅力となっている。
2025年モデルでは、ライムグリーンが映えるKRTエディションが廃止。無印のみとなり、ダーク系のニューカラー2色が登場した。
KAWASAKI Ninja 400[2025 model]
主要諸元■全長1990 全幅710 全高1120 軸距1370 シート高785(各mm) 車重167kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.9kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●色:灰×黒、黒×灰 ●価格:79万2000円 ●発売日:2025年4月26日
KAWASAKI Ninja 400/KRT Edition最新相場情報
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