
CB1000Fコンセプト・詳細解説編のラストは、誰もが気になる価格と発売時期。ヤングマシンのズバリ予想をお伝えしよう!!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG作成:SRD
※価格や発売時期は独自の情報に基づく本紙予想です。販売店へのお問い合わせはご遠慮ください。
ターゲットはZ900RS。プライスも真っ向勝負?!
5年前に「CB-Fコンセプト」を目にした時の歓喜は忘れられない。…と同時に「もし発売したら価格は?」と一抹の不安を感じたのも事実。ベース車となるCB1000Rのプライスが167万900円(2020モデル)だっただけに、“F化”の改装コストを加算すると、かなりの高額モデルと予想できたからだ。
CB-Fコンセプトは市販化されなかったが、それでは車名から”コンセプト”が外れ、「CB1000F」として市販された場合のプライスはいかに?
ヤングマシンでは、ズバリ「税込140万円前後」と予想する。その理由は、ベースとなるCB1000ホーネット(STDで134万2000円)からの変更点。外装パーツの他、マフラーやステップなども専用品に換装しているが、極力部品を共通化してコストを抑えることに注力しているのが窺えるからだ。
とはいえ、CB1000Fの直接ライバルとなるカワサキのZ900RSの価格は148万5000円(STDモデル)で、こちらはベース車のZ900の127万6000円(2024年モデル)から20万9000円のアップ。この比率で考えると「さすがに140万円は無理では…」と思われるかもしれない。
しかし、Z900RSは外装パーツのみならず、アナログタイプのメーターをはじめ、エンジンも冷却フィン加工を施したシリンダーヘッドや、エンジンカバー/シリンダーヘッドカバーなどの意匠を変更している。足まわりもZ900と異なるホイールやブレーキシステムを採用するなど、レトロ感を強く演出するために専用パーツを多用し、相応にコストをかけている。それだけに人気を博しているとも言えるが、後発のCB1000FがZ900RSの牙城に挑むには、抑えたプライスが大きな武器となるのは間違いない。
宿命のライバル・カワサキZ900RSは、CB1000Fコンセプトよりもレトロよりな仕立てが特徴だ。(画像はCG)
2025年秋の発売に向け、夏頃には何かある?!
加えてヤングマシンでは、CB1000Fコンセプトの開発陣にインタビューした際に「(価格は)ホーネットと近しいところを頑張りたい」とのコメントを得ており、さらに「ホーネットより安いセンはあるか?」と畳みかけたところ、返ってきた反応は苦笑い…という反応も得ている。140万円(切りもありえる?)という予想は、こうした状況証拠から導き出したのだ。
ホンダはこのバイクを若い世代にも手が届く商品にしたいと考えているようで、なおのこと”意思を込めた”価格を提示してくれるハズ。また、2024年に話題を集めたヤマハのXSR900GPは143万円なので、こちらともプライスで真っ向勝負できるし、スーパースポーツ由来の強力エンジン搭載という点で共通性のあるスズキのKATANAは166万1000円なので、コスパ的にもアドバンテージを持てるだろう。
発売は2025年秋以降と予測。ただし、そこまでホンダが何の露出もしないとは考えにくい。たとえば鈴鹿8耐あたりで何がしかの仕掛けがあると考えるのが普通だろう。CB−Fと言えば…な”あのお方”がデモランしたりすれば最高なのだが…。いずれにせよ今年の夏は、待ち焦がれたFがいっそう熱くしてくれる?!
嗚呼、待ち遠しい…。
【CB1000F市販版|IMAGE CG】CB1000Fコンセプトにミラー/ウインカー/ナンバープレートなどの保安部品を装着するとこんな感じ?! 違和感ナシで今にも走り出しそうだ!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(CB1000F)
アメリカで僕もCB1000Fが欲しいなと思っている ──CB1000Fの印象から教えてもらえますか? 前日はHSR九州のサーキットをかなり本気で走行しましたが、その感想も含めてお願いします。 フレディ[…]
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
世界初公開のプロトタイプ&コンセプトモデルも登場予定! ホンダが公式素材として配布した写真はモーターサイクルショー展示車および鈴鹿8耐時点のもの、つまりミラー未装着の車両だが、JMS展示車はミラー付き[…]
HONDA CB1000F Concept TeamCB & WITH ME やったぜ! CB1000F コンセプトのレースデビューウィン! 私が参戦したのはアイアンスポーツクラス。空冷・水[…]
伝説のライダー、フレディ・スペンサー氏が来場! 熊本製作所で開催される、 ホームカミング。ホンダライダーにとっては、ホンダ車がつくられた いわば故郷(=ホーム)に帰ってくる、年に一度のスペシャルなイベ[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
ネイキッドブームの立役者もライバル続出で遂に対抗刷新! 1989年、カワサキがリリースしたZEPHYR(ゼファー)は、レーサーレプリカ熱が冷めたタイミングもあって、瞬く間に400ccクラスの販売トップ[…]
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
ゼファーとは真逆のコンセプトで独り勝ちを掴む! 1989年のカワサキZEPHYR(ゼファー)をきっかけに、カウルのないフォルムをネイキッドと呼ぶカテゴリーが瞬く間に人気となった。 続いて1991年に、[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
最新の投稿記事(全体)
トップス&インナー 機能性抜群な冬用パーカー JK-630:1万3000円台~ 伸縮性の高い透湿防水生地を使用したウインターパーカー。保温性に優れた中綿入りなので、暖かさをキープし快適なライディングを[…]
1903年以降、ナンバーはずっと使い続けることができる英国 ナンバープレートがオークションなどの売り物になること、じつはイギリスではさほど珍しいものではありません。 イギリスでは一度登録したナンバーを[…]
ライダーの「不安」を解消する全方位監視性能 「Driveman DD-1000」の開発責任者は、「秋のライダーが直面する『後方の不安』と『夜間の不安』、この両方を解消したいという想いで開発した」と語っ[…]
秋向けライディングギア 機能性抜群なライディングパーカー JK-604:1万2000円台~ ヨーロッパで人気の気軽にはおれるケブラー裏地入り、スリーシーズン向けスエットパーカ。肩と肘にはCEレベル2ソ[…]
テレスコピック×フラットツインは1300cc化でより軽やかに! まず正直に言うと、残念ながらR1300RS&Rの試乗はフルウエットのみで、試乗時間も2台合わせて45分という限られた時間だった。各車のお[…]
- 1
- 2