カワサキ「Z900RS」が東京モーターショーで世界初公開されたのは2017年、つまり今から5年前だ。この機に歴代のカラーリングを振り返ってみたい。Z900RSの2021年モデルは“イエロータイガー”を継続しつつ新色が追加。Z900RSカフェはビンテージ感ただようグラデーションカラーが採用された。
その手があったか! 2005年型「ゼファー1100/750/χ」をオマージュ
カワサキは2020年10月にZ900RS/カフェの2021年モデルを発表。Z900RSでは人気の“イエロータイガー”ことキャンディトーングリーンを継続しつつ、新たに黒ベースに銀の水平ストライプを引いた新グラフィックを追加した。
この新色は落ち着きの中に走りのよさをイメージさせるもので、モチーフはおそらく2000年代のゼファーシリーズ(χ/750/1100)だ。2000年代のゼファーシリーズはベースカラーに水平ストライプで差し色を組み合わせたグラフィックを多く採用しており、その中で2005年モデルが黒×銀の組み合わせだった。
Z900RSカフェには、ヤマハでいうサンバースト塗装を思わせるブラウンのグラデーションカラーを設定。ベース色はブラックで、ビンテージギターのような風合いが特徴的だった。
欧州でのみ採用されたZ900RSのカラーとしてはメタリックスパークブラックがあり、前年までの銀×金ラインから銀×ライムグリーンに変更されている。こちらはホイールもブラック仕上げだ。なお、カフェのグラデーションカラーは日本とインドネシアのみ発表され、欧州や北米にはラインナップされなかったようだ。
実は2021年モデルからラジエターが大型化
水冷ながら、空冷の雰囲気を持たせるべく小型タイプの専用ラジエターを採用するZ900RS。2021年モデルではややサイズアップされ、高さ25×横幅30×厚み4mm程度大型化した(本誌実測による概数)。冷却性能はさらに向上しているはずだ。
KAWASAKI Z900RS[2021 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:135万3000円 ●色:黒、緑×黄 ●発売日:2020年11月1日
KAWASAKI Z900RS CAFE[2021 model]
【KAWASAKI Z900RS CAFE[2021 model]】主要諸元■全長2100 全幅845 全高1190 軸距1470 シート820(各mm) 車重217kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/65000rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:138万6000円 ●色:黒×茶 ●発売日:2020年12月1日
参考:欧州/北米仕様
Z900RSの欧州仕様はシート高835mmのハイシートを標準装備している。
北米カフェには、なぜか日本仕様2018年モデルと同じパールストームグレーが2021年モデルとして登場した。
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