ヤマハは、ロードレース競技とサーキット走行に向けた専用モデル「YZF-R1 レースベース車」および「YZF-R6 レースベース車」を予約期間限定の受注生産で2025年2月28日に発売すると発表した予約窓口は全国の「ヤマハオンロードコンペティションモデル正規取扱店」だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
欧州仕様に準じた仕様で新型フォーク、ウイングレット、ブレンボキャリパーなどを新採用したR1
2024年9月19日に欧州で発表された「R1 RACE」に続き、日本国内でもサーキット走行専用モデルの新型「YZF-R1 レースベース車」が登場した。すでに第1次予約受付は開始しており、予約期間限定の受注生産となっている。
同じく9月19日には北米で公道仕様の新型YZF-R1が登場しており、日本でもこれに続く公道市販車のYZF-R1が登場することになりそうだ。
国内正式発表された「YZF-R1 レースベース車」は、欧州仕様をベースにレースなどサーキット用途に配慮したモデルとされ、灯火類やマッドガード、ホーン、タンデムステップ、リヤフェンダー、ミラー、ウインカー、車載工具、さらにボディのグラフィック類を取り外した状態で出荷される。
従来型からの変更点は下記のとおり。
- 車体の安定性や加速時のウイリー抑制に寄与し、コーナー進入時のフロントのフィーリングを向上するカーボン製ウイングレット
- 新設計されたKYB製倒立フロントフォーク(ベースバルブを追加した新機構、伸圧減衰力左右独立式)
- コントロールフィーリングを高めたブレンボ製フロントブレーキ(モノブロックキャリパー「Stylema=スタイルマ」とラジアルマスターシリンダー)
- グリップとホールド性を向上したシート表皮
MotoGPマシン「YZR-M1」で得たテクノロジーをフィードバックしたアップデートで戦闘力が増した「YZF-R1 レースベース車」は、来シーズンのロードレースや各地の走行会で暴れまわることになりそうだ。
YZF-R1 レースベース車
●価格:244万2000円 ●色:マットダークグレーメタリック6 ●発売日:2025年2月28日
第1次 予約受付期間:2024年9月25日~10月9日→車両・キットパーツ納期:2025年2月28日から順次
第2次 予約受付期間:2024年10月10日~11月29日→車両・キットパーツ納期:2025年4月下旬から順次
2024年モデルからYZF-R1と同型のフロントサスペンションを採用しているYZF-R6 レースベース車
こちらは2020年モデルの欧州仕様YZF-R6をベースにサーキット用途に配慮したモデルだが、トラクションコントロールシステムやクイックシフターなどの電子デバイスのほか、YZF-R1(2024年モデル)と同型のフロントサスペンション、フロントブレーキなどを採用している。なお、前年モデルからの変更はない。
YZF-R1 レースベース車と同じく、灯火類やホーン、タンデムステップ、リヤフェンダー、ミラー、ウインカー、車載工具、ボディのグラフィック類を取り外した状態で出荷される。
●価格:137万5000円 ●色:マットダークグレーメタリック6 ●発売日:2025年2月28日
第1次 予約受付期間:2024年9月25日~10月9日→車両・キットパーツ納期:2025年2月28日から順次
第2次 予約受付期間:2024年10月10日~11月29日→車両・キットパーツ納期:2025年4月下旬から順次
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(YZF-R1/M)
2023年の世界チャンピオン、2024年は総合2位の『Yamalube YART Yamaha EWC Official Team』 ヤマハモーターヨーロッパ(YME)とヤマハオーストリアレーシングチ[…]
1位:ヤマハが新フラッグシップ「YZF-R9」を正式発表 ヤマハは欧州と北米でYZF-R9を発表した。専用にセットアップされたサスペンションやブレンボ製キャリパーを標準装備。R6を上回る空力性能を有し[…]
ダウンフォースでウイリー抑制、コーナー進入とブレーキング時のフィーリングを向上する スーパーバイク世界選手権を戦うヤマハR1に早くも新作ウイングレットを投入だ! ヤマハ系トップチームのPata Pro[…]
R1とR1Mで変更内容は異なる ファイナルエディションが登場しそうとか、スーパーバイク世界選手権でのパフォーマンス向上のためモデルチェンジするのではないかなどさまざまな情報(憶測?)が飛び交っていた「[…]
MotoGPインスパイアのカーボン製ウイングレット! ファイナルエディションが登場しそうとか、スーパーバイク世界選手権でのパフォーマンス向上のためモデルチェンジするのではないかなどさまざまな情報(憶測[…]
最新の関連記事(YZF-R6)
1位:ヤマハが新フラッグシップ「YZF-R9」を正式発表 ヤマハは欧州と北米でYZF-R9を発表した。専用にセットアップされたサスペンションやブレンボ製キャリパーを標準装備。R6を上回る空力性能を有し[…]
究極性能先鋭型から、お手ごろパッケージのグローバル車が時代の寵児に オーバー300km/h時代は外的要因もあって唐突に幕切れ、それでも高性能追求のやまなかったスーパースポーツだったが、スーパーバイク世[…]
2024年シーズンを戦うウェポンを手に入れろ! 逆輸入車という形で販売されていたヤマハYZF-R6は、2019年秋の入荷分をもってラストを迎え、ヤマハ逆輸入車全般を扱っていたプレストコーポレーションも[…]
カワサキ ニンジャZX-10RR 川崎重工125周年記念KRTスペシャル#1:ZXR750カラーでオヤジハートを直撃 川崎重工グループの設立125周年を記念して、’21年SBK第12戦アルゼンチン大会[…]
純正レースキット組込済のマシンも正規ラインナップに 1999年に『打倒、YZF-R1』を掲げて登場したYZF-R6は、その後も戦闘力を磨き続け、超高回転エンジンやストイックなハンドリングにより、初心者[…]
人気記事ランキング(全体)
私は冬用グローブを使うときにインナーグローブを併用しています。防寒目的もありますし、冬用グローブを清潔に保つ目的もあります。最近、長年使い続けたインナーグローブが破れてしまったこともあり、新品にしよう[…]
TRIJYA(トライジャ):カフェレーサースタイルのX500 パンアメリカやナイトスターなど水冷ハーレーのカスタムにも力を入れているトライジャ。以前の記事では同社のX350カスタム車を掲載したが、今回[…]
高回転のバルブ往復にスプリングが追従できないとバルブがピストンに衝突してエンジンを壊すので、赤いゾーンまで回すのは絶対に厳禁! 回転計(タコメーター)の高回転域に表示されるレッドゾーン、赤くなっている[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
2018 カワサキ ニンジャ400:250と共通設計としたことでツアラーから変貌(2018年8月30日公開記事より) 2018年型でフルモデルチェンジを敢行した際、従来の650共通ではなく250共通設[…]
最新の投稿記事(全体)
振動、路面を蹴飛ばす感じ、エンジンで走らせる気持ちよさ バイクはエンジンを懐に抱えて走るような乗り物だ。単純にライダーとエンジンの距離が近いことがエンジンの存在感を大きく感じさせるだけではなく、エンジ[…]
何よりも高耐摩耗性の実現 圧倒的な耐摩耗性を誇るのが、アルミめっきシリンダーの大きな特徴である。iB井上ボーリングが、アルミめっきスリーブを作ろうと考えた最大の理由は、同社の社是でもある「減らないシリ[…]
ベテランカメラマンに「これはアートだ」と言わしめる流麗なフォルム リヤタイヤが路面を蹴り飛ばすかのような、豪快で胸の空く加速フィールはスタートダッシュだけではなく、速度レンジが上がってからもまだまだ続[…]
Screenshot 未塗装樹脂の白化 バイクのミラーや泥除け(フェンダー)、樹脂製リアボックスなどに使われている黒い未塗装樹脂部品。ここに使われている素材の多くは「ポリプロピレン」という軽くて丈夫な[…]
スイングアームにスプールを装着できれば、アドベンチャーやオフ車でもガレージREVOが使える スーパースポーツモデルやビッグバイクユーザーのみなさんからご好評をいただいているガレージREVOは、バイク置[…]
- 1
- 2