イタリアのヘルメットメーカー・AGVを取り扱うユーロギアは、フルフェイスヘルメットのフラッグシップ『PISTA GP RR』の新しいグラフィックモデル『PISTA GP RR Limited Edition SOLELUNA 2023(ピスタGP RRリミテッド ソレルナ 2023)』の予約を開始し、2023年12月27日(水)まで受け付けている。なお、世界限定3000個というレアなモデルのため、V.ロッシファンは要チェックのアイテムだ。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:ユーロギア
四輪に転向したロッシのソレルナ、最新モデルが世界限定3000個で登場
四輪レースに転向したヴァレンティーノ・ロッシは、来季のWEC世界耐久選手権にBMW MチームWRTから参戦するすることをご存知の方も多いだろう。ロッシが参戦するのは、新たに設けられた『LMGT3クラス』で、彼の長年の願いであったル・マン24時間でBMW M4 GT3を走らせる。
そんなロッシが2023年のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ参戦で愛用していたヘルメットのグラフィックをあしらったニューモデルが『PISTA GP RR Limited Edition SOLELUNA 2023』だ。ソレルナとは、太陽と月を意味するイタリア語で、ロッシが現役時代に愛用していたグラフィックの名称であり、ロッシを象徴する大切なグラフィックでもある。
最新のソレルナは現役時代のデザインを再解釈し、四輪レーシングマシンのイメージをファイアパターンで表現したスペシャルモデルとなっている。
ベースとなるピスタGP RRは、AGVのフラッグシップモデルだ。同社独自の「AGVエクストリームセーフティ」という安全基準を満たしており、日本のSGはもちろん国内レース出場に欠かせないMFJ公認も取得。さらにFIMの国際レースにも使用できるFRHPhe-01、最新のヨーロッパ安全基準ECE22.06も取得している。
内装システムは日本人の頭にも合うアジアンフィットを採用し、優れたフィット性と快適性をもたらす。内装パーツは部位ごとに異なる素材を適材適所に用いており、チークパッドや柔らかなシャリマー生地、クラウンパッドは伸縮性と通気性に優れるマイクロファイバー、ネックロールは伸縮性と通気性に加えて防水性のある素材だ。もちろん吸汗速乾性に優れ、着脱式だから洗濯も気軽にできる。
1500gという超軽量を実現するのは、カーボンファイバー100%の帽体(シェル)だ。もちろんカーボンならではの高強度が安全性に直結するだけでなく、5層EPSと帽体の構造は回転加速度を最小限に抑える設計となっている。また、鎖骨との干渉を軽減し、頭部以外の防護性能も持ち合わせている。
ベンチレーションはフロント5か所、リヤ2か所に設置し、走行風を効率的に取り入れて熱気を排出し、ヘルメット内部の温度を下げる。後頭部に設けられた着脱式スポイラーは、レーシングスーツのハンプ(背中のコブ)と連続性を持たせた形状で、高速走行時のライディングフォームとマッチする。
シールドは190度の水平視野と85度の垂直視野を確保し、アンチスクラッチ加工済みで5mm厚の素材を採用。100%マックスビジョンピンロック(120)が付属する。バイザーメカニズムは堅牢な金属製で、特許取得済みのエクストラ・クイックリリース・システムとバイザーロックシステムが安全性と快適性を高める。また、マイクロオープニングシステムにより微開状態を維持できるのも特徴だ。
国内導入数は未公表だが、世界限定3000個、予約受付は12月27日(水)であることを考慮すれば迷っている時間はないだろう。商品の受け渡しは2024年春頃の予定となっている。
AGV PISTA GP RR Limited Edition SOLELUNA 2023
●価格:28万500円 ●サイズ:S、M、L、XL ●色:黄×白×黒 ●規格:SG、MFJ、FRHPhe-01、ECE22.06 ●帽体:カーボンファイバー100% ●内装:アジアンフィット(着脱式、吸汗速乾性) 重量:1500g ●付属品:ベンチレーションカバー、ティアオフレンズキット、ハイドレーションシステム、内部カスタマイズキット(頭頂部パッド、後頭部パッド、チークパッド)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
安全性と快適性をさらに高め、幅広い機能性も有する最新フルフェイス AGV K3は、従来型となるK3-SVの新型となるフルフェイスヘルメットで、AGVエクストリーム・セーフティ構造によってヨーロッパの安[…]
[◯] 自然なホールド感と軽快な被り心地が光る ’47年に設立された老舗のAGV。V・ロッシが愛用していたことで有名だが、多彩なモデルを展開する総合ヘルメットメーカーだ。 新作のK1Sは、スポーツフル[…]
クアルタラロがHJCと巨額契約! アレイシはカブトのユーザーに スズキの撤退もあって、活発だった2023年に向けてのMotoGPストーブリーグ。それに呼応してか、チームの移籍に加え、被るヘルメットを変[…]
レーシングスーツの最大勢力はアルパインスターズ 今シーズン、装具での注目はアルパインスターズがついにロードレース用のヘルメットを投入してきたことだろう。世界最高峰のロードレースで開発を続け、市販化を狙[…]
2022年12月より警視庁の白バイ隊も着用! より安全なライディング装備として、バイク用のエアバッグを手に取るライダーは年々増加している。なかでも25年以上の歳月をかけて研究開発し誕生したダイネーゼの[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
SHOEIらしい細かなディテールが全体を引き締めるグラフィックモデル 『GT-Air3 ディシプリン』は、直線を基調としたストライプとドットラインで構成されるグラフィックモデルだ。シンプルなデザインだ[…]
どうも! バイク好きの映画監督、ナカモトユウです。 突然ですが皆さん。ヘルメットはどのブランドの製品を使用していますか? SHOEI、Arai、OGK KABUTO、BELL…色んなメーカーがあります[…]
カーボン素材で軽量かつ高性能を両立したBMWの最新フルフェイスヘルメット BMWオーナー以外は、BMWがヘルメットも販売していることはあまり知られていないかもしれない。今やすっかり定番となったシステム[…]
変幻自在なデュアルパーパスフルフェイスに待望のグラフィックモデル第2弾が登場 このたび加わったグラフィックモデルは、先の太さが異なるラインを組み合わせた図案で、多数のライン構成ながらもシンプルにデザイ[…]
MotoGPで永久欠番のゼッケン「34」をあしらう 1984年にヨシムラスズキのライダーとしてAMAスーパーバイク選手権にデビュー、、1988年よりスズキのエースライダーとしてWGP(ロードレース世界[…]
最新の関連記事(バイク用品)
どうもアイキョウです。ワークマンにはさまざまなレインウェアがあります。 雨の日でも通勤でバイクに乗るならワークマンのバイカーズという製品がオススメです。ワークマンレインウェアの中では高額な5800円な[…]
SHOEIらしい細かなディテールが全体を引き締めるグラフィックモデル 『GT-Air3 ディシプリン』は、直線を基調としたストライプとドットラインで構成されるグラフィックモデルだ。シンプルなデザインだ[…]
暑い日でも快適かつ安全に走行できるメッシュジャケット 日中は汗ばむ陽気にもなってきて、そろそろメッシュジャケットの着用も検討したい時期になってきた。このYAS76-SA メッシュジャケットは、春夏に活[…]
いよいよ春真っ只中! 新年度になって色んなものを買い足したくなってしまう衝動をどうにか抑えているいとです笑。私のようについつい物欲が増してきてしまったり、新生活に合わせて新しい靴を買った方もいらっしゃ[…]
注目の最新 BMW Motorradギア&ガーメント ConnectedRide Navigator 目的地へのルート検索のほか、BMW ID を使用して走行ルートと走行ログをBMW Motorrad[…]
人気記事ランキング(全体)
330円の万能ソケット買ったので試してみたい いつ頃からだろうか?100円ショップが100円だけではなくなってしまったのは。工具のコーナーも例外ではなく、100円、200円、500円、ものによっては1[…]
どうもアイキョウです。ワークマンにはさまざまなレインウェアがあります。 雨の日でも通勤でバイクに乗るならワークマンのバイカーズという製品がオススメです。ワークマンレインウェアの中では高額な5800円な[…]
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな弁明があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ…、「まぁ今回は切符を切らない[…]
――はじめに、津久井高校の県内の位置付けや特色を教えてください。 熊坂:県立高校に移管される前も含めると、明治35年に始まった学校なので120年を超える歴史があります。全日制と夜間定時制の2課程ありま[…]
トルクが凄ぇ! でも意外なほど普通に走る 2294ccの直列3気筒エンジンを搭載した初代ロケットIII(現在はロケット3)を初めて目の前にしたとき、こんな大きなバイクをまともに走らせられるんだろうかと[…]
最新の投稿記事(全体)
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 「かっこいいバイクじゃん!」「あんなクルマに乗ってみたいなぁ」 と、憧れのバイクやクルマを目の前にし[…]
ビッグシングルのような低中速パンチ&ジェットフィールの高回転! Part1で触れたように、鈴鹿のバックストレートで2速も6速も同じ加速Gという、経験したことのない哮(たけ)り狂ったダッシュに怖れを感じ[…]
愛車とキャンプツーリングに行きたい! おつおつおー!バーチャルバイク女子のアズマリムです。バイク乗りなら一度はやってみたい夢といえば、キャンプツーリング(だよね?)!! アズリムの愛車は、スーパーカブ[…]
①バットサイクル【映画「バットマン」劇中車(1966年)】 バットマンシリーズ初の長編映画として1966年に公開された“バットマン”に登場。バットモービルのバイク版として今ではおなじみの存在だが、初登[…]
こんにちは、マットです!! 今回はアメリカ最古のモーターサイクルメーカーで有名なインディアンモーターサイクルのクルーザーモデルである新型スポーツチーフに試乗してきました!! 排気量1890cc!!ど迫[…]
- 1
- 2