BMWからオンロード用フルフェイス「XOMO カーボンヘルメット」が日本上陸！ 6月下旬入荷予定

カーボン素材で軽量かつ高性能を両立したBMWの最新フルフェイスヘルメット

BMWオーナー以外は、BMWがヘルメットも販売していることはあまり知られていないかもしれない。今やすっかり定番となったシステムヘルメットが、まだ日本ではほぼ見られない時期に早くも導入し、その利便性に愛用者は多かった。やがて国内におけるシステムヘルメットの認知と普及に大きな貢献を果たしていたのだ。

そんなBMWの最新フルフェイスがいよいよ日本に上陸する。『BMW Motorrad XOMO CARBON HELMET』は、その名のとおり帽体に複合カーボン・コンポジットを採用したフルフェイスヘルメットだ。異なる素材を適材適所に配しており、その配分はグラスファイバー40％、カーボンファイバー35％、アラミド／カーボンファイバー20％となっている。

帽体形状は高速走行時の空力特性を高めるために最適化されており、後頭部にはスポイラーを備えることで、ライダーの頸椎への負荷を軽減する。

もちろん安全性は折り紙付きで、ヨーロッパでは21年1月より施行されているECE22-06をパス。日本での販売に際しては、PSCおよびSG規格に合致させるために帽体内部構造の強化、および衝撃吸収材の密度の最適化を行っている。

これらにより軽量かつ優れた防護性能を両立したフルフェイスヘルメットとなっており、さらにさまざまな快適性能も有している。

ベンチレーションシステムは、開閉可能なインテーク／アウトレット共に2カ所ずつ配置し、ヘルメット内部の熱気や湿気を排出する。

スムーズに開閉（ソフトクローズ）するシールドシステムは着脱も容易（クイックリリースシステム）で、付着した汚れの洗浄も簡単。防曇効果の高いピンロックシールドにも対応（ピンロックシート付属）。

また、夏期や街乗りで有効なシールド微開機能（エアフローポジション）も備える。ちなみに、ECE22-06ではシールドの耐貫通性と広い視野の確保も義務づけられており、耐貫通性試験では6mmの鉄球を秒速80m（時速288km）で発射し、シールドが鉄球を貫通させない性能が要求される。

格納式インナーバイザーも厳しい試験をパスしたもので、歪みがなく広い視野の確保や耐摩耗性など高性能を確保。そのため擦過傷を防ぐコーティングが施され、380nmまでの紫外線をカット（90～95％）する。

内装システムは着脱式で、サネタイズド社の抗菌防臭加工素材を採用。3D形状によりフィット性に優れるうえ、イージーフィットシステムにより眼鏡着用時も快適だ。もちろん洗濯も可能だ（ただし洗濯水は30℃以下）。

フェイスガード下部からの走行風侵入を防ぐチンカバーは着脱式とし、季節や天候など走行条件に合わせてヘルメット内部環境を快適に調整できる。さらにコミュニケーションシステム（インカム）の装着にも対応した内装形状としている。

万が一の事故発生時に第三者がヘルメットを容易に脱がせるためのエマージェンシーリリースシステムも採用する。なお、あご紐は欧州仕様ではラチェット式だが、日本仕様は実績のあるDリング式を採用している。

カラーバリエーションは、単色のライトホワイトとマットブラックのほか、カーボン地を生かしつつホワイトをあしらった『スペクター』、アクセントカラーにイエローを使いながらBMWのロゴを大胆に図案化した『サンダー』、カーボン地にBMW Mカラーのレッド、ブルー、ホワイトの3色を使った『マシーン』の5種類が揃っている。

BMWオーナー、とくにS1000シリーズオーナーに最適な高性能フルフェイスヘルメットであることはもちろんだが、ゾモ・カーボン・ヘルメットのデザイン、高性能と高機能は他メーカーの愛車を持つ人にとっても魅力的だ。

BMW XOMO CARBON HELMET

●価格:9万6800円(単色)、10万2300円(グラフィック) ●サイズ: M(57-58cm)、L(59-60cm)、XL(61-62cm) ●色:白、つや消し黒、黒×白×青×赤、黒×白、黒×黄 ●規格:SG、PSC、ECE22-06 ●構造:複合カーボンコンポジット ●付属品：ヘルメットバッグ、ピンロックシート ●納期予定:2024年6月下旬