
さすがはヤマハというべきか──。本物と同じ鋼板、実車と同じ塗装ラインでの吹き付けで製造過程までも再現したミニチュア燃料タンクが限定300個で発売される。モチーフは、43年の歴史(1978-2021)を刻んだ名車「SR400」だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハクラフトマンシップ
SR愛が止まらない! 「この美しいティアドロップを永遠に」
2021年に惜しまれつつ43年の歴史に終止符を打ったヤマハ「SR400」の美しい造形を、いつまでも残したい──。そんな多くのファンの愛に応えるため、ヤマハが1/6スケールのミニチュアタンクを製作し、11月29日より300個限定で発売する。
日本のバイク史の中でも、基本仕様を変えずに43年間も販売されたロングセラーモデルは稀有。多くのファンに愛され続け、ファイナルモデルの発売から2年以上が経過した現在も、各地でSRオーナーによるミーティングなどが続けられ、ますます熱を帯びるばかりだ。
ヤマハが製作するミニチュアタンクは、実車と同じSPCE鋼板を使用し、アウターパネル2枚/インナーパネル1枚の構成、さらに実車と同じ塗装ラインで吹き付けを行うなど、とことん生産車の製造工程の再現を追求された逸品だ。モチーフになっているカラーリングは、SR400最終モデルの中でも1000台限定で販売された「SR400ファイナルエディション リミテッド」の、ぼかし入りのブラウンカラー。真鍮音叉エンブレムを再現されている模様だ。すべてに個別のシリアルナンバーが付き、ヤマハのブランドサイトにて販売される。
なお、静岡県磐田市のヤマハ本社敷地内にある企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」にて、11月21日より実物の展示が行われる。ただし、限定販売の予定数に達して1週間後までというから、興味のある方は早めに見に行ったほうがいいかもしれない。
SR400という文化を残すヤマハの活動が今後も続くことを期待したい。
SR400ミニチュアタンク
●価格:1万8000円 ●販売数量:数量限定300個 ●発売日:2023年11月29日(水)12:00(正午)~(※予定販売数に達し次第終了) ●販売方法:SR400ミニチュアタンク「販売サイト(ブランドストア)」にて販売 ●仕様:シリアルナンバー入り ●サイズ:奥行45㎜×全長100mm×高さ40mm ※2023年12月より順次発送 ※1人1個まで購入可能 ※SRの再版を示唆するものではない
参考:YAMAHA SR400 Final Edition Limited[2021 model]
YAMAHA SR400 Final Edition Limited[2021 model]ヤマハブラック
YAMAHA SR400 Final Edition Limited[2021 model]ヤマハブラック
【YAMAHA SR400 Final Edition / Limited[2021 model]】主要諸元■全長2085 全幅750 全高1100 軸距1410 シート高790(各mm) 車重175kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 399cc ボア×ストローク87.0×67.2mm 圧縮比8.5:1 最高出力24ps/6500rpm 最大トルク2.9kg-m/3000rpm 始動方式キック 変速機5段 燃料タンク容量12L■キャスター角27°40′ トレール111mm タイヤサイズF=90/100-18 R=110/90-18 ●価格:60万5000円/リミテッド=74万8000円 ●色:灰、青、黒(リミテッド) ●発売日:2021年3月15日
【動画】1/6 SR400ミニチュアタンク 製作映像 ヤマハ発動機
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