コロナ禍での発売延期を経て11月17日発売

カワサキ新型「ヴェルシス650」が待望の発売決定! 可動ウインドシールドやトラコン、スマホ接続も装備するミドルツアラー

カワサキモータースジャパンは、2021年のEICMAで発表したミドルクラスアドベンチャー「ヴェルシス650」を国内導入し、2024年モデルとして発売する。一時は2022年夏に発売予定とされていたが、コロナ禍などにより延期されていたものだ。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン

ロングセラーが電子制御の充実で正常進化して、国内初登場

ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、日本への導入も予告されていた。その後コロナ禍により1年遅れになったが、649cc並列2気筒エンジンを搭載するミドルクラスのアドベンチャーモデルが、待望の国内発売となる。

ER-6f系の並列2気筒エンジンを搭載し、ロングストロークサスペンションに前後17インチホイールを履くヴェルシス650は、アップライトなライディングポジションはアドベンチャーツアラーそのものだが、軸足はオンロードだ。WMTCモードで22.5km/Lという優れた燃費性能に20Lの大容量燃料タンクを備え、航続距離は450kmを稼ぐ。

LED×2眼ヘッドライトのニンジャ系の顔が与えられたフロントフェイスはウインドプロテクションを考慮したもので、ウインドシールドは27mm間隔で4段階、計80mmの範囲で高さを調整可能。さらに+100mmの高さを実現する大型フロントシールドもアクセサリー設定される。

また、KTRC=カワサキトラクションコントロールを採用するほか、スマートフォンコネクティビティを搭載した4.3インチTFTフルカラースクリーンを採用。シート下の収納スペースにはETC2.0車載器が標準搭載される。価格は110万円だ。

なお、1か月目点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルに指定されている。

リリースボタンを押し込むことで、工具不要で簡単にシールドの調整ができる。

4.3インチTFTカラーディスプレイは背景色を黒または白から選択可能。バックライトの輝度は自動調整だ。

車体色はライムグリーン系の1色のみ

KAWASAKI VERSYS 650[2024 model]メタリックフラットスパークブラック×キャンディライムグリーン

KAWASAKI VERSYS 650[2024 model]メタリックフラットスパークブラック×キャンディライムグリーン

KAWASAKI VERSYS 650[2024 model]メタリックフラットスパークブラック×キャンディライムグリーン

カワサキ VERSYS 650 の主要諸元

車名VERSYS 650
型式8BL-LE650H
全長×全幅×全高2165×840×1360~1420mm
軸距1415mm
最低地上高170mm
シート高845mm
キャスター/トレール25.0°/108mm
装備重量219kg
エンジン型式水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量649cc
内径×行程83.0×60.0mm
圧縮比10.8:1
最高出力67ps/8500rpm
最大トルク6.2kg-m/7000rpm
始動方式セルフスターター
変速機常時噛合式6段リターン
燃料タンク容量20L
WMTCモード燃費22.5km/L(クラス3-2、1名乗車時)
タイヤサイズ前120/70ZR17
タイヤサイズ後160/60ZR17
乗車定員2名
価格110万円
発売日2023年11月17日
 

VERSYS 650 のディテール解説

標準スクリーン。約80mmの範囲で高さ調整可能。

アクセサリーの大型スクリーンは高さを+100mmできる。

黒 or 白の2モードに切り替えられる4.3インチTFTメーター。スマートフォンコネクティビティ機能を持ち、各種セッティングも画面上で行う。

180度クランクの並列2気筒エンジンは300~6000rpmのフィールを重視したセッティング。スロットルボディ径はφ38mmだ。

幅の広いハンドルバーとスリムでアップライトなライディングポジションを採用。街乗り~ツーリング~ファンライドを楽しめる。

シートは前後2ピース分割年前後でウレタンの厚みと高さを変えて設計される。パッセンジャーの快適性も追求した。

スリムなデザインのLEDウインカーを採用。リヤはアクセサリーのパニアケースと干渉しない位置に取り付けられる。

プリロードと減衰力調整が可能なφ41mm倒立フロントフォークを採用し、φ300mmのペタルディスクをダブルで装着。前後17インチホイールにオンロードパターンのタイヤを履く。

リンクレスタイプのシンプルなリヤサスペンションを採用。ショックユニットは車体右側にオフセット装着されるのが特徴的だ。リヤブレーキディスクのサイズはφ250mmだ。

多彩なアクセサリーのラインナップ

高輝度のLEDフォグランプ。 ●6万6880円

ハンドカバーは冬の必須装備。 ●1万5840円

ON/OFFスイッチを一体化したグリップヒーター。 ●3万4870円

12VのDCソケット。 ●8822円

高い防水性を誇るUSB電源ソケットも装着可能。 ●1万3911円

容量47Lのトップケース。 ●3万8500円 ※装着にはトップケースブラケット(2万1560円)とベースプレート(8800円)が必要

このほか、左右パニアケースやメーター耐傷フィルム、エンジンガード、タンクパッド、オイルフィラーキャップなどもある。

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