
カワサキモータースジャパンは、レトロスタイルの2気筒スポーツモデル「Z650RS」にニューカラーを設定するとともにKTRC(カワサキトラクションコントロール)を新たに採用し、2024年モデルとして11月1日に発売すると発表した。本モデルから型式も変更されている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
キャンディエメラルドグリーンからキャンディミディアムレッドへ!!
噂通りのキャンディレッドだ! 1977年誕生のザッパーことZ650(B1)をオマージュし、キャンディエメラルドグリーンをまとって2022年に誕生したZ650RSだが、カワサキモータースジャパンが正式発表した次なる2024年モデルは、1978年式Z650(B2)に寄せた鮮やかな赤をまとう。
参考:Z650 [1972 model](B2)
1978年型Z650は、フロントブレーキキャリパーをフォーク前方から後方に移設し、マスターシリンダーを変更、キャブセッティングを改善し、スイングアームピボットにローラーベアリングを採用するなど、熟成がはじまったザッパーの2代目モデルだ。この赤をZ650RSの次期モデルが採用するのは既定路線と思われたが、まさしくその通りに採用された格好だ。
このほか、エボニー×メタリックマットカーボングレーもニューカラーとして登場した。こちらはZ900RSの2024年モデルとして登場したグレー×ブラックに似たものとされている。
また、モデルからカワサキトラクションコントロール(KTRC)を新装備し、型式、型式指定・認定番号の変更も受けている。
Z650RSは、ネイキッドスポーツ「Z650」をベースにレトロモダンが外装が与えられたZ-RSシリーズの第2弾で、誕生時には“レトロボリューション(レトロ×エボリューションを掛け合わせた造語)”が謳われた。
スチール製トレリスフレームに68ps/8000rpmの並列2気筒エンジンを搭載し、Z900RSよりも27kg軽い車体に800mmのシート高で、価格は45万1000円も安く設定。サスペンションはφ41mm正立フロントにホリゾンタルバックリンク式のモノショックを組み合わせ、前後ディスクブレーキは前φ300mm/後220mmにボッシュ製ABSで高度に支援される。
なお、Z650RSの国内モデルはETC2.0車載器を標準装備するとともに、1か月目点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルに指定されている。
カラーバリエーション×2色はいずれもニューカラー
カワサキ Z650RS の主要諸元
車名 | Z650RS |
型式 | 8BL-ER650R |
全長×全幅×全高 | 2065×800×1115mm |
軸距 | 1405mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 800mm |
キャスター/トレール | 24.0°/100mm |
装備重量 | 188kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 649cc |
内径×行程 | 83.0×60.0mm |
圧縮比 | 10.8:1 |
最高出力 | 68ps/8000rpm |
最大トルク | 6.4kg-m/6700rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 12L |
WMTCモード燃費 | 23.6km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 160/60ZR17 |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 105万6000円 |
発売日 | 2023年11月1日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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