ホンダは、2023年8月4日より開催する2023 FIM世界耐久選手“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会(鈴鹿8耐)にてHondaブースを出展。その中で新型CBR600RRを先行公開した。モデルチェンジの主眼は最新排出ガス規制への適合と見られ、エアロダイナミクスを追求したボディデザインや車体に変更はなさそうだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:ホンダ
詳細未発表ながら、排気デバイス廃止&エキゾーストパイプ刷新が判明
2021年モデルとして登場した現行CBR600RRは、翼端板を備えたウイングレットやLEDヘッドライトなどの最新装備と600cc最強の121psを引っ提げ、レースベース車も展開。それ以来モデルチェンジなしでラインナップされてきていたが、ついに令和2年排出ガス規制に適合した最新型がデビューする。
2023年8月4日より開催の「2023 FIM世界耐久選手“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会(鈴鹿8耐)」、グランプリスクエア内のHondaブースにて、最新型CBR600RRが世界初公開されたのだ。国内最後の純600ccスーパースポーツの歴史に終止符が打たれるかに思えたが、やっぱりホンダはやってくれた。
あくまでも先行公開ということで、正式発表ではないものの、すでに燃料タンク上には日本語でコーションラベルが貼付されており、今秋にも発売スケジュールが明らかになるのではと思わせる。
そんなCBR600RR、じつはワールドスーパースポーツ選手権(スーパーバイク世界選手権と併催)のチェコ ラウンドでペトロナスMIEレーシング・ホンダチームのテラン・マッケンジー選手が2016年以来となる勝利を挙げており、MIEレーシングに初勝利をプレゼントしている。言ってみれば復活の狼煙を上げるにはベストタイミングなのだ。
新型CBR600RRは、新グラフィックのトリコロールとブラックの2本立て。まずはそのスタイリングを御覧いただこう。
エキゾーストまわりを写真で比較!
基本的なスタイリングは現行モデルと同じに見えるが、排気系は明らかに異なっていたので比較用の写真をご覧いただきたい。大きな違いは、従来型にあった排気デバイスがなくなっていることと、エキゾーストパイプの連結などが全く異なっているところ。一方でサイレンサーは同一パーツのように見える。
下記、いずれも左が現行モデル、右が新型モデルだ。
その他のCBR600RRのディテール
現行モデルに準じていると思われるその他のディテールも紹介。展示車はクイックシフターを搭載しており、標準装備になる可能性が高い(従来はオプション)。フロントアクスル部分の出っ張っている棒は、展示で固定するためのものなのでスルーしてください。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
ホンダは、2016年以来となる600クラスのスーパースポーツ「CBR600RR」を発売すると正式発表。ホンダのティーザーサイトを含め、その姿は先行公開されてきたが、ついにスペックや価格、発売日が明らか[…]
レースを制しブランド強化。絶対王者のYZF-R6に挑む 北米を除き、'16年に生産終了したホンダCBR600RR。新型として復活を遂げた背景には、やはりライバルの存在が大きい。レースで強いヤマハYZF[…]
新型Ninja ZX-6Rの写真をまとめて見る(全31点) 636ccという独自の排気量を生かしたまま、エアロダイナミクス向上やTFTメーターで武装 カワサキは、北米と欧州で新型「Ninja ZX-6[…]
スズキ「GSX-R750」2024年モデルとR1000チャンピオンエディションの写真をまとめて見る 38年の歴史を誇るナナハン・スーパースポーツ 1985年当時、ナナハンと呼ばれていた750ccクラス[…]
POP吉村の孫が始める新しいプロジェクト よく知られているように、ヨシムラとスズキのパートナーシップは現在も強固なものだが、アメリカにおいては少し様子が異なる。2019年にアライアンスを解消し、現地で[…]
最新の関連記事(CBR600RR)
低めの速度レンジでも満喫できるスポーツ性 私が参戦する全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスは、4月中旬に開催された「スーパーバイクレース in もてぎ」が今季の初戦。決勝の順位は6位でした。 掲[…]
ホワイト/グレーの新色を採用し、1000RRは価格が300ドル上昇、600RRは据え置きだ! やはりRR-Rはイキ過ぎていたのか……? ホンダ市販車最強の218psを発揮し、MotoGPマシンRC21[…]
排ガス規制に適合しつつ、実質的に値下げを敢行 今年の鈴鹿8耐でプロトタイプが発表されたCBR600RRが、正式に国内発売の運びとなった。2020年9月に発売された従来型(2BL-PC40型)は平成28[…]
ホンダモーターサイクルジャパンは、は、 2023 FIM MotoGP™ 世界選手権シリーズ 第14戦 MOTUL Grand Prix of Japan (日本グランプリ)の開催期間に、モビリティリ[…]
CBR1000RR-Rに乗るタイ・メッサーさんはアメリカ人。 横須賀の米軍基地で働いています。 アメリカにいた頃は、自分がバイクに乗ることなど考えたこともありませんでした。 ところが日本でバイクに出会[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
しっかりとした防寒対策をすれば冬ならではの魅力が楽しめる! じっとしているだけでも寒い季節…さらに走行風を浴びるバイクって何が楽しいの? と思われる方も多いかもしれません。たしかに寒さの感じ方は、人そ[…]
6速MT仕様に加えEクラッチ仕様を設定、SエディションはEクラッチ仕様のみに 2017年4月に発売され、翌年から2024年まで7年連続で軽二輪クラスの販売台数で断トツの1位を記録し続けているレブル25[…]
大容量ラゲッジボックスやスマートキーシステム、USB-Cなど充実装備は継承 ホンダは、原付二種スクーター「PCX」および軽二輪スクーター「PCX160」にマイナーチェンジを施し、2025年モデルとして[…]
市販バージョンは750ccオーバー!? ホンダが世界に先駆けて量産直4マシン=CB750フォアを発売したのは’69年のこと。つまり、今年は直4CBの生誕30周年にあたるってわけ。そこで、提案モデルとい[…]
人気記事ランキング(全体)
私は冬用グローブを使うときにインナーグローブを併用しています。防寒目的もありますし、冬用グローブを清潔に保つ目的もあります。最近、長年使い続けたインナーグローブが破れてしまったこともあり、新品にしよう[…]
TRIJYA(トライジャ):カフェレーサースタイルのX500 パンアメリカやナイトスターなど水冷ハーレーのカスタムにも力を入れているトライジャ。以前の記事では同社のX350カスタム車を掲載したが、今回[…]
高回転のバルブ往復にスプリングが追従できないとバルブがピストンに衝突してエンジンを壊すので、赤いゾーンまで回すのは絶対に厳禁! 回転計(タコメーター)の高回転域に表示されるレッドゾーン、赤くなっている[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
2018 カワサキ ニンジャ400:250と共通設計としたことでツアラーから変貌(2018年8月30日公開記事より) 2018年型でフルモデルチェンジを敢行した際、従来の650共通ではなく250共通設[…]
最新の投稿記事(全体)
Screenshot 未塗装樹脂の白化 バイクのミラーや泥除け(フェンダー)、樹脂製リアボックスなどに使われている黒い未塗装樹脂部品。ここに使われている素材の多くは「ポリプロピレン」という軽くて丈夫な[…]
スイングアームにスプールを装着できれば、アドベンチャーやオフ車でもガレージREVOが使える スーパースポーツモデルやビッグバイクユーザーのみなさんからご好評をいただいているガレージREVOは、バイク置[…]
アッパーカウルはフランスで882.5ユーロ 1980年代のGSX1100S KATANAをモチーフにしたスペシャルモデルを製作することは、S2コンセプトのスタッフが何年も温めていたアイデアだった。それ[…]
元々はブレーキ液の飛散を防ぐため フロントブレーキのマスターシリンダーのカップに巻いている、タオル地の“リストバンド”みたいなカバー。1980年代後半にレプリカモデルにフルードカップ別体式のマスターシ[…]
ライトグレーのボディにライトブルーのホイールが新鮮! ヤマハが「MT-25」の2025年モデルをインドネシアで世界初公開した。欧州で発表済みの兄弟モデル・MT-03に準じたモデルチェンジ内容で、現地価[…]
- 1
- 2