走りにこだわる本気のヨンヒャク クラス唯一のトラコン&ABS【KTM RC390GP】試乗ショートインプレ

’23年4月、神奈川県の大磯ロングビーチにて日本自動車輸入組合(JAIA/ジャイア)による『輸入二輪車試乗会・展示会』が開催され、世界の輸入車が大集結! 各社の注目モデルを一気乗りしてショートインプレッションをお届けする。テスターは体当たり系フリーライターの谷田貝洋暁だ。本記事では、KTMのRC390GPを取り上げる。


●文:谷田貝洋暁 ●写真:真弓悟史

KTM RC390GP 試乗ショートインプレ

同社の390デュークをベースに、ネックの角度などフレーム構造を変更して作られたのが、フルカウルのRC390。

’22年にフルチェンジしており、リーンアングルセンサー搭載によるコーナリング対応のトラクションコントロール(MTC)やクイックシフター(オプション)などを装備するとともに、TFTカラーディスプレイも搭載するなど電脳系が強化されている。

走らせてみると非常にKTMらしいスポーティな走りが可能。なにしろミドルクラスにおいてコーナリング対応のトラクションコントロール&ABSを搭載しているのはKTMの390系のみ。それらを安全というより勝つための機能へ昇華させている。

【KTM RC 390GP】■軸距1343 シート高824(各mm) 車重155kg(燃料除く) ■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ 373cc 44ps/9000rpm 3.7kg-m/7000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量13.7L ブレーキF=ディスク R=ディスクタイヤサイズF=110/70ZR17 R=150/60ZR17 ●色:オレンジ(STD:青×オレンジ) ●価格:85万9000円(STDは85万円)

390デューク系と同じ373cc単気筒エンジンを採用し、OPでクイックシフターを装備可能。リーンアングルセンサーを内蔵し、ABSはトラコンもコーナーに対応。

前傾がきつめのスポーティなポジションのセパレートハンドルは、日常とサーキットで使い分けるために10mmの高さ調整が可能。倒立フォークはWP APEX43で減衰力調整機構付き。

’22年モデルで大きなモデルチェンジを行なったRC390。このモデルから特別申請車輌の制度の公認を取得しており全日本JP250への参戦が可能。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。