ホンダは北米で2023年モデルを発表。レブル1100Tやモンキー125といった人気車&ニューカラーが目立つなか、CBR1000RRの姿があった。SPモデルの設定はなく、ABSの有無で2バージョン。価格は、同じく日本では旧世代扱いながら北米現行機種として生き残るCBR600RRと、最新モデルCBR1000RR-Rの中間よりも少し安い設定だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
2022年のトリコロールカラーを引き継ぎ、価格は100ドル上昇
やはりRR-Rはイキ過ぎていたのか……? ホンダ市販車最強の218psを発揮し、MotoGPマシンRC213Vと同じボア×ストロークを採用するなど、登場した際には「ホンダがブチ切れた!」とすら言われたCBR1000RR-Rは、その高い戦闘力ゆえに生半可なライダーを寄せ付けない雰囲気があり、価格もフラッグシップ級。
日本ではCBR600RRも最新世代となっているため価格差が目立ちにくい(RR-RのSPモデルで600RRの1.7倍強)が、北米ではCBR1000RR-R SPの30周年記念車にCBR600RRの2.4倍近い値札が付いているほど。北米仕様の600RRが日本仕様よりも1世代古い2013年モデルベースであることを踏まえても、気安くステップアップできる価格差とは言えないだろう。
そこで、中間を担うべく継続販売されているのがCBR1000RR……ということのようだ。
SP仕様の設定はなく、ABSの有無による2バージョンがラインナップされているが、RR-Rよりもショートホイールベースで軽快なハンドリングの1000RRは、RR-Rほどの爆発的なパワーこそないものの速さは十分。それでいて価格は1万6599ドル(日本円換算約231万8000円・11月15日現在)~なのだから、2万8900ドル(換算約403万5000円)のCBR1000RR-R SPと食い合うこともないハズだ。
ちなみに、北米におけるCBR600RRはABSの有/無をラインナップして1万2099ドル(換算約168万9000円)~。排気量ではなく、パフォーマンスや用途で棲み分けるラインナップは、日本市場とは異なったある種の合理性を感じさせる。
排出ガス規制の兼ね合いもあって日本で同じラインナップは難しいだろうが、従来型ユーザーは外装のみ個人輸入して他と差をつける、なんていうのもアリ?
HONDA CBR1000RR / ABS[2023 US model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1405mm シート高820mm 車重196kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量19.5L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●北米参考価格:1万6599ドル/ABS=1万6899ドル ●色:グランプリレッド
北米2023年モデル CBR600RR / ABS & CBR1000RR-R SP(参考)
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