ホンダは欧州で、フルカウルスポーツの「CBR650R」のビジュアルをアップデートした2023年モデルを発表。エンジンのカバー類やサイドカウルの差し色などを変更し、より引き締まったルックスを実現した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
多用途に使えるスポーツ&ツーリングモデル
ホンダは、2021年にマイナーチェンジしたCBR650Rについて、従来のカラーリングに異なる配色を組み合わせた新ビジュアルを設定、2023年モデルとして発表した。
2019年に、それまでのCBR650Fからモデルチェンジする形で“RR顔”のスポーティなルックスになり、同時に倒立フロントフォークやラジアルマウントキャリパーなど、走りを向上させる充実の装備も手に入れた。ネオスポーツカフェのCB650Rとは兄弟モデルの関係だ。
2021年モデルでは、フロントにSHOWA製φ41mmSFF-BP(Separate Function Big Piston)倒立フォークを採用して足まわりを強化。同時にエンジンはユーロ5に適合し、ハンドルバーの位置を前寄りに変更、LCDメーターのアップデート、シート下のUSBタイプCソケット採用などで快適性と実用性を向上した。サイドパネルやリヤマッドガードも形状変更を受けている。
搭載する649cc並列4気筒エンジンは95psを発揮し、車重は装備重量で208kg。アシスト&スリッパークラッチやHSTC(ホンダセレクタブルトルクコントロール=トラコンに相当)も標準装備。クイックシフターはオプション設定だ。
2023年モデルでは、“マットガンパウダーブラックメタリック”と“グランプリレッド”の色名が継続されるが、エンジンのカバー類がブラック仕上げで統一となった。マットガンパウダーブラックメタリックには新たに青のハイライトが入り、リヤショックのスプリングは赤に。グランプリレッドは、アンダーカウルとフロントフェンダーが黒になり、『HONDA』のロゴとリヤショックのスプリングが赤に変更されている。
なお、欧州仕様には3種のアクセサリーパックが用意される。「スポーツパック」はクイックシフター、シングルシートカウル、スモークハイスクリーン、タンクパッドがセットされ、「コンフォートパック」にはクリアハイスクリーン、グリップヒーターをセット。「トラベルパック」にはタンクバッグ+アタッチメント、リヤシートバッグ+アタッチメントががラインナップされる。
HONDA CBR650R[2023 EU model]
主要諸元■全長2120 全幅750 全高1150 軸距1450 シート高810(各mm) 車重208kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 649cc 95.2ps/12000rpm 6.53kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15.4L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R-180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様/価格は未発表
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