ホンダは欧州で、ネオスポーツカフェの「CB650R」にニューカラーを設定し、2023年モデルとして発表した。2021年に受けたマイナーチェンジをベースに、マット系の2色を追加。継続色を含めて全4色になった。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
2015年のCB4コンセプトから誕生した『ネオスポーツカフェ』
ホンダは、2015年のEICMAで『CB4コンセプト』を名乗る4気筒ミドルスポーツを参考出品。このスタイリングをネオスポーツカフェと定義し、2018年にはその流れに沿ったCB1000R、CB300R、CB125Rのデビューさせた。
これに続く2019年、それまでのCBR650F/CB650Fからモデルチェンジする形で、流麗なエキゾーストパイプデザインや丸眼のヘッドライトが与えられたCB650Rが登場。フルカウル仕様はCBR650Rとして生まれ変わり、新たなミドル4気筒の兄弟モデルが誕生した。
2021年モデルでは、フロントにSHOWA製φ41mmSFF-BP(Separate Function Big Piston)倒立フォークを採用して足まわりを強化。同時にエンジンはユーロ5に適合し、ハンドルバーの位置を前寄りに変更、LCDメーターのアップデート、シート下のUSBタイプCソケット採用などで快適性と実用性を向上した。サイドパネルやリヤマッドガードも形状変更を受けている。
搭載する649cc並列4気筒エンジンは95psを発揮し、装備重量で202.5kgと軽量。アシスト&スリッパークラッチやHSTC(ホンダセレクタブルトルクコントロール=トラコンに相当)も標準装備する。クイックシフターはオプション設定だ。
2023年モデルでは、新たに“マットガンパウダーブラックメタリック”(この車体色のみエンジンなどもブラックアウトされる)と“マットディムグレーメタリック”が追加され、従来の“キャンディクロモスフィアレッド”および“マットジーンズブルーメタリック”は継続。全4色のカラーバリエーションとなる。
なお、欧州仕様には4種のアクセサリーパックが用意される。「ネオスポーツカフェパック」はフロントフェンダーパネル、シュラウドカバー、サイドカバーパメル、メーターバイザー&ステーとビジュアルを向上させるもの。「スポーツパック」はクイックシフター、アンダーカウル、シングルシートカウル、シートカウルプレート、タンクパッドがセットされ、「コンフォートパック」にはスモークフロントバイザー&ステー、グリップヒーター、クイックシフター、タンクパッドをセット。「トラベルパック」にはタンクバッグ&アタッチメント、リヤシートバッグ&アタッチメントががラインナップされる。
HONDA CB650R[2023 EU model]
主要諸元■全長2130 全幅780 全高1075 軸距1450 シート高810(各mm) 車重202.5kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 649cc 95.2ps/12000rpm 6.53kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15.4L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R-180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様/価格は未発表
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