ホンダは中国向けに500ccクラスの新型4気筒エンジンを開発中らしい、との情報が入った。これを生産終了となるCB400SF/SBの後継機に400cc化して搭載……そんなシナリオが見えてきたぞ!
アジア発の4気筒500、これがカワサキとの覇権争いの火種になる?!
2022年10月いっぱいでCB400SF(スーパーフォア)とCB400SB(スーパーボルドール)が生産終了を迎えてしまう──。そんな残念なニュースをお伝えしたばかりだったが、早くも次期ミドル4気筒の構想が見えてきた! なんと、ホンダが中国に向けて4気筒500ccクラスのブランニューエンジンを搭載したマシンを開発中という嬉しい情報をキャッチしたのである。
現在、中国でのラインナップは大型バイクを除いて2気筒または単気筒が中心。ミドルクラスはCB400F/CB400X、CBR500R/CB500F/CB500Xという2気筒が主力で、4気筒マシンは日本でも販売されているCB650R/CBR650Rから上のクラスとなっている。
ここに500ccクラスの新型4気筒を投入するというのだ。
カワサキがニンジャZX-25Rで4気筒250を復活させ、次は400クラスでも4気筒マシンの王政復古を目論むとの情報がある中、正面からガチンコで仕掛けることを避けた大人の態度で、しかしやる時はやってやるぞという熱さを隠し切れないところがいかにもホンダらしい。
シレっと500ccを中国で発売した後には、これを400cc化して日本市場にも投入、そしてCB400SF/SBの終焉で市場制覇を確信していたカワサキに冷や水を浴びせる、というのがホンダのシナリオなのだろうか……。
中国で計画中と言われる500クラスの4気筒マシンがどのような姿で現れるのかはわからない。また、その400cc版が存在するのか、それがCB400SFの後継機を目指すのか、まだまだ情報が足りないというのが正直なところだ。
2022年10月限りで生産終了となるるCB400スーパーフォア。既に予約がいっぱいで生産終了まで供給が間に合うかといった状況で、今から買おうと思ってもキャンセル待ちで奇跡を信じるしかない。ちなみに現行モデルが発売されたのは2018年11月26日。モデルイヤーとしては2019年モデルとして扱っている。
■全長2080 全幅745 全高1080 軸距1410 シート高755(各mm) 車重201kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 56ps/11000rpm 4.0kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L ■タイヤサイズF=120/60ZR17 R=160/60ZR17 ●色:キャンディークロモスフィアレッド、アトモスフィアブルーメタリック、ダークネスブラックメタリック ●価格:88万4400円~
カワサキの4気筒400はストリートファイター系!?
一方で、カワサキが4気筒400を登場させるのは既定路線と見ていいはずだが、このについてはいくつかの候補があるようだ。すでにお伝えしているスーパースポーツ路線のニンジャZX-4Rやクラシカル・ロードスター路線のZ400RSに加え、海外試乗を見据えたストリートファイター(名称はZ系の何かになる?)も視野に入っている模様。また、Z900RSと異なるゼファー路線も捨てがたいほか、カワサキ400ファンにはZ400FXの復活という悲願もある。このあたりはまだまだ混沌としていきそうだ。
ZX-25Rの例から見ても、もし発売されるのがZX-4Rだった場合はまずインドネシア等のアジア圏で先行して登場する可能性が高い(発表は東京モーターショーだったが)。となれば、日本のファンがメインイベントとして迎え入れる前に、まずは中国を含むアジア圏での場外バトルからはじまるということになる。今年の秋のショーシーズンも目が離せない事態になりそうだ!
参考:中国で販売中のCB400F/CB500F
中国では日本で販売されなくなったCB400Fとその兄弟車であるCB500F(欧州などでも販売中)をラインナップしている。CB400FはCB500Fと微妙にデザインが異なり、日本で2013年に発売されたものとも違っている、独自の発展を遂げたモデルのようだ。
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